kintoneのアプリ作成例10選!業務別の活用事例と作り方を解説
kintoneを導入したものの、「具体的にどのようなアプリを作れば業務が楽になるのか」「自社の業務にフィットする活用イメージが湧かない」と足踏みしている担当者さまは多いのではないでしょうか。
とりあえず部署ごとにアプリを作成してみたものの、項目の過不足や使い勝手の悪さから、現場への定着が進まないという課題もよく伺います。
kintoneで成果を出すアプリを作成するには、ゼロから作り込む前に、成功している事例を知り、自社に必要な項目やフローを整理して反映させるのが近道です。
本記事では、kintoneで短期間に作成できる代表的なアプリ作成例を10選紹介します。
「kintoneの導入効果を早期に実感したい」「現場が迷わず使える実用的なアプリを内製したい」という方は、ぜひ最後までお読みください。
この記事でわかること
- 業務ごとのkintoneアプリ作成例
- kintoneアプリの作り方
こんな人におすすめの記事です
- kintoneアプリの作成例を知り、自社に活用したい方
- kintoneアプリを作成して業務効率化を図りたい方
目次
【業務別】kintoneのアプリ作成例10選
業務別に代表的なkintone(キントーン)アプリ10種を紹介し、導入の早さや移行方法、現場運用のポイントまで解説します。
そもそもの「kintoneアプリとは何か」については以下の記事で紹介しているので、大枠を知りたい方はあわせてご覧ください。
▼kintoneアプリとは?主な機能と作り方・活用方法について解説
顧客管理アプリ
多くの会社で業務のベースとなるのが顧客管理、顧客マスタと呼ばれるアプリです。
このアプリでは、エクセル等で管理していた顧客名簿の情報を管理するのが一般的ですが、kintoneはそれだけではありません。
従来、店舗データやWEB申込、保守履歴などの業務は個別管理されがちでした。
顧客管理アプリにある「氏名+電話番号」をキーとして、kintone内の情報を自動統合できます。
二重入力の手間を省くだけでなく、利用履歴や製品情報を現場で即座に参照できるため、データに基づいた的確な接客が可能になります。
結果として、接客品質の標準化と顧客満足度の向上を同時に実現可能です。
顧客管理アプリの事例は、以下の記事で紹介しています。
▼kintone×スマレジ連携で顧客情報管理を一元化!|自転車販売・修理業 有限会社カミハギサイクルさまのアプリ開発事例
案件管理アプリ
エクセルやスプレッドシートに分散していた案件情報とスケジュールは、kintone上でリアルタイムに一元管理できます。
ルックアップ機能で案件と工程を連携させ、さらに「カレンダーPlus」を導入すればカレンダー形式やガントチャート形式で全案件を俯瞰可能です。
ドラッグ&ドロップで直感的に工程調整が行えるため、スケジュール管理の工数を削減し、リソースの最適化を支援します。
案件管理アプリを作成したい方は、以下の記事を参照してください。
▼案件管理から自動連携でスケジュール管理!krewDataとカレンダーPlusを活用|既製コンクリート杭販売事業 アンドーパイル販売株式会社さま
営業管理アプリ
エクセルやメールに散在していた日報と案件情報は、kintone上の3つのアプリで統合・一元管理できます。
▼kintoneの日報アプリで営業活動を一元管理!|製造業 株式会社小島製作所さまのアプリ開発事例
この営業管理アプリの特徴は、ルックアップ機能を活用した相互連携です。
物件名や訪問先をマスタ化して入力項目を統一することで、表記ゆれを防止しつつ案件の背景を時系列で可視化します。
その結果、担当者以外でも過去の経緯を即座に把握できるようになり、営業現場から開発部署への伝達事項もkintone上で行えるようになりました。
部署をまたいだ情報共有がシームレスに行われることで、社内コミュニケーションのロスが激減し、組織全体の営業効率と提案スピードが大幅に向上します。
工程管理アプリ
エクセルで作成していた工程管理表は、kintone化により見積明細データから案件ごとの予定表を自動生成できます。
この工程管理アプリの強みは、krewDataを活用して出荷日などの重要日程を自動登録できる点です。
さらに「カレンダーPlus」を活用することで、担当者ごとの稼働状況をリソース別ガントチャートとして可視化できます。
現場の空き状況をリアルタイムで把握しながら、最適な人員配置が可能です。
ガントチャート上のドラッグ&ドロップで直感的に工程調整を行えるほか、「krewSheet」を利用すればエクセルに近い感覚で一覧入力できます。
その結果、納期管理の精度が飛躍的に向上し、製造・制作現場の生産性を最大化可能です。
工程管理アプリの事例は、以下の記事を参照してください。
▼kintone作業工程管理でガントチャート形式の進捗管理を実現|製造業 株式会社浅野製版所さまのアプリ開発事例
進捗管理アプリ
ホワイトボードとエクセルに分散していた案件進捗をkintone化することで、社内外を問わずリアルタイムに状況を共有できる環境を構築可能です。
「KOUTEI」プラグインなら、案件全体の俯瞰と詳細タスク単位の進捗を一つの画面でシームレスに切り替えて管理できます。
進捗状況に応じたタスクの色分け表示により遅延の予兆を直感的に把握できるほか、納期前のアラート通知で確認漏れや作業の抜け落ちを防止可能です。
これまで現場に足を運ばなければ見えなかった進捗状況がデジタル化されることで、指示出しや調整のスピードが劇的に向上します。
進捗管理アプリの事例は、以下の記事を参照してください。
▼kintoneで工程管理!ガントチャートプラグインで進捗管理表を実現|企画デザイン業 ステッチさまの事例
原価管理アプリ
複数のエクセルに分散していた原価管理は、kintoneへ集約することで日報から支払管理までを自動で一元化できます。
「krewData」で複数の経費アプリから情報を吸い上げ、請求書との照合データを自動作成することで、突合業務を短縮できます。
さらに「krewDashboard」を活用すれば、用途に合わせた複数の管理表をタブ一つで切り替え表示可能です。
データの転記や集計に追われる事務作業から解放されるため、本来注力すべき管理業務に専念できる環境が構築できます。
原価管理アプリの事例は、以下の記事で紹介しています。
▼エクセルを使用した複雑な原価管理をkintoneで自動化、ダッシュボードで見える化まで実現|建設業 協成工業株式会社さまのkintone活用事例
在庫管理アプリ
目視や紙で行っていたアナログな在庫管理は、kintone化によりリアルタイムな在庫把握と発注タイミングの自動通知を実現できます。
在庫管理アプリの特徴は、生産計画から出荷までの一連の業務フローに準拠した設計です。
製造数量を入力するだけで資材の在庫量を自動算出し、基準値を下回れば担当者へ通知が届くため、発注漏れによる欠品リスクを排除できます。
また、工場と本社間の情報共有も自動化され、発注履歴に基づいた請求書の突合が容易になるなど事務工数も大幅に削減可能です。
現場の状況が数値で可視化されることで、適正な在庫レベルを維持し、キャッシュフローの改善と業務効率化を同時に実現できます。
在庫管理アプリの事例は、以下の記事で紹介しています。
▼在庫管理をkintone化!業務効率化の鍵は徹底的な「見える化」にあった|製造・小売・飲食業 株式会社勢乃國屋さまのアプリ開発事例
予実管理アプリ
毎月の手作業で行っていた予実管理は、kintoneで自動化することで予算と実績をリアルタイムに可視化できます。
実績データや予算データを「krewData」が自動集計するため、案件のステータスを更新するだけで最新の達成率が即座に反映され、常に精度の高い着地見込みを把握可能です。
さらに、kintone上にダッシュボードを配置すれば、会議のたびに資料を作成する手間もかかりません。
常に最新の経営指標が展開されることで迅速な意思決定を支援し、管理部門および営業現場の生産性を飛躍的に高めます。
予実管理アプリの事例は、以下の記事を参照してください。
▼kintoneで予実管理!実績集計はkrewDataで自動化|総合建設業 株式会社太昭組さまのアプリ開発事例
請求管理アプリ
kintoneで請求書発行業務を自動化することで、請求漏れのリスクを排除したうえで工数を削減できます。
本アプリの強みは、「krewData」プラグインにより、契約内容に基づいた請求データを自動生成できる点です。
「顧問料などの定期請求はシステムが自動計上し、スポット業務のみを手動追加する」といった柔軟な運用を実現しました。
また、未入金ステータスを一覧でリアルタイムに確認できるため、過去の履歴検索も容易です。
膨大な事務工数を削減すると同時に入金確認をスピードアップし、企業の健全なキャッシュフロー管理を支援します。
請求管理アプリの事例は、以下の記事を参照してください。
▼請求書情報を自動作成できる社労士のkintone顧客管理とは?|あおい社会保険労務士法人さまのアプリ開発事例
人事評価アプリ
人事評価は評価者の記憶や主観に頼りがちですが、kintoneとAIを連携させることで蓄積された活動データに基づく客観的な分析が可能になります。
日報や実績データをAIが横断的に分析し、評価の事前チェックやアクションプラン策定をサポートするため、評価者はログを振り返る手間を削減でき、被評価者はAIのフィードバックを基に次期の目標設定をスムーズに実施可能です。
その結果、評価業務の事務工数を大幅に削るだけでなく、感情に左右されない多角的な評価を実現します。
AIによる気づきを対話に活かすことで、納得感の高い評価制度の運用と社員の自律的な成長を強力に後押しします。
人事評価アプリの事例は、以下の記事を参照してください。
▼人事評価フローにAIを組み込んで会社の成長につながる評価制度を実現!工数負担の軽減にも成功|卸・小売業のAI導入事例
kintoneでアプリを作成する3つの方法
kintoneではサンプルアプリ利用、はじめから作成、エクセルやCSV取り込みの3つの方法でアプリを作成できます。
以下でそれぞれの特徴と手順、注意点を解説します。
サンプルアプリを利用する【初心者におすすめ】
kintoneには、テンプレートを選ぶだけで即座に運用を開始できる200種類以上の「サンプルアプリ」が用意されています。
導入初期で何から作るべきか迷う場合は、これらを活用するのが効率的です。
顧客管理や日報など汎用的なアプリが網羅されており、以下の3ステップで環境が整います。
- このアプリ追加ボタンをクリック
- 目的のカテゴリからアプリを検索
- 適切なサンプルアプリを追加
まず、トップページの「アプリ」欄にある[+]ボタンから作成メニューを開きます。
次に、左パネルのカテゴリから自社の課題に合うものを選択し、最後に最適なアプリを選んで「追加」をクリックすれば構築完了です。
まずは標準機能をベースに運用を開始し、現場の声を反映させながら段階的にブラッシュアップしていく手法が、定着率を高めるポイントです。
サンプルアプリに関して詳しくは以下の記事をご覧ください。
▼kintoneのサンプルアプリとは?アプリストアの利用方法やおすすめアプリを紹介
はじめから作成する【柔軟性が高い】
自社独自の業務フローや特殊な管理項目がある場合は、「はじめから作成」するのが最適です。
kintoneの基本操作であるドラッグ&ドロップを主体として、パズルを組み立てるような感覚で誰でもオリジナルアプリを構築できます。
以下の手順で設計を進めます。
- 「はじめから作成」を選択
- フィールドをドラッグ&ドロップで配置
- フォームを保存してアプリを公開
まず、メニューから[はじめから作成]を選択し、空のフォーム設定画面を開きます。
次に、左側のフィールド一覧から「文字列(1行)」や「日付」などの必要な項目を選び、右側のエリアへ配置してください。
設定完了後、「フォームを保存」を押し、「アプリを公開」をクリックすれば運用開始です。
最小限の項目でスモールスタートし、実務の変化に合わせて後から項目を追加・変更していくことで、常に最新の業務実態に即したアプリを維持できます。
エクセルやCSVファイルから作成する【既存データ活用】
既にエクセルやCSVで管理している業務データがある場合、ファイルを読み込むだけでスピーディーにアプリ化できます。
蓄積してきた資産を無駄にせず、手入力による転記の手間を省いてスムーズに移行できるのがメリットです。
以下の手順で簡単に移行が完了します。
- 「Excelを読み込んで作成」を選択
- ファイルをアップロード
- 項目とフィールドタイプを確認して作成
まず、アプリ作成画面で[Excelを読み込んで作成]を選択します。
次にファイルをアップロードし、読み込む範囲や項目名に間違いがないかを確認してください。
最後に各項目に合わせたフィールドタイプを適切に選択して実行すれば、データが入った状態でアプリが完成します。
クラウドでの一元管理へ移行することで、ファイルの上書きリスクを解消し、チーム全体のデータ鮮度と業務スピードが飛躍的に向上します。
kintoneアプリは自社で作るのと外注するのどっちがいい?
自社作成か外注かの判断は、要件の複雑さ、導入スピード、社内リソースによって変わります。
まずはサンプルアプリでプロトタイプを作り、内製で対応可能かを見極めてから必要に応じて外部へ依頼する運用がおすすめです。
自社作成のメリットは、コスト抑制と業務変更への迅速な対応ができる点です。
マウス操作で容易に編集できるため、現場主導で改善を回せる点が魅力ですが、外部システム連携や複雑な自動化には専門スキルが必要となり、内製では限界が生じるケースもあります。
外注のメリットは、要件定義から高度な設計まで短期間で高品質に仕上げられる点です。
特に複雑なUIや会計システム連携が必要な場合は、プロに任せた方が早期に安定稼働します。
一方で、コストの発生やノウハウが社内に蓄積されにくい点には注意が必要です。
以上のように、どちらもメリット・デメリットがあるため、まずは社内で運用テストを行い、拡張性や専門的な連携が必要な部分だけを外注する形がおすすめとなります。
自社開発と外注のメリットとデメリットは、以下の記事で解説しています。
▼kintone(キントーン)アプリ開発は難しくない!自社開発と外注のメリット・デメリットを徹底比較
kintoneのアプリ作成例を参考に業務を効率化しよう
kintoneはサンプルアプリ、ドラッグ&ドロップ、エクセル/CSV取込で短期間に業務アプリを構築できる柔軟なプラットフォームです。
成功のポイントは既存データの整備、利用者の入力負荷を下げるUI設計、サンプルアプリを活用した段階的導入、内製と外注の適切な組み合わせです。
本記事で紹介した10例のうち自社で最も課題に感じている業務を選び、プロトタイプを作成して実際に現場で利用してみましょう。
外注を検討されている方には、コムデックの「kintone伴走支援」がおすすめです。
kintoneの導入からアプリ設計、ダッシュボード構築、現場定着支援まで一気通貫でサポートしております。
データ活用で業務改善を推進したい企業さまは、お気軽にご相談ください。
























