kintoneのサンプルアプリとは?アプリストアの利用方法やおすすめアプリを紹介
kintoneには、無料で利用できる標準機能として多くのサンプルアプリが備わっています。特にアプリの作りに慣れていない導入初期において、サンプルアプリを使えばすぐにkintoneを活用できるようになります。
しかし、サンプルアプリは種類が多く、どのアプリを使用すべきか迷う方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、kintoneのアプリストアを利用してサンプルアプリを探す方法や、おすすめのサンプルアプリ、具体的な活用事例などを紹介します。
kintoneをより便利に活用するためにぜひご活用ください。
- kintoneのサンプルアプリとは何か
- kintoneのサンプルアプリの探し方と活用方法
- おすすめのサンプルアプリ
- kintoneのサンプルアプリとは何かを知りたい方
- おすすめのサンプルアプリを知りたい方
目次
kintoneのサンプルアプリとは?
kintone(キントーン)を活用するには、自社の業務に合わせたアプリを作っていく必要があります。
全てのアプリをゼロから構築することもできますが、サンプルアプリを活用すると、kintoneの業務システムを簡単かつスピーディに拡張できます。
ここでは、kintoneのアプリ機能について触れたうえで、サンプルアプリについて解説します。
kintoneのアプリ機能
kintoneのアプリとは、自社の仕事に合わせた業務システムのことです。
アプリと言うとダウンロードしてスマートフォンに入れるようなものを想像するかもしれませんが、kintoneのアプリとは「kintoneというシステムの中で作成する情報の塊」です。
例えば、勤怠管理アプリ、日報アプリ、案件管理アプリ、交通費申請アプリなど、さまざまな仕事に対応したアプリを作成できます。
アプリは決まった形があるわけではなく、自社の仕事に合わせた項目にカスタマイズできます。kintoneが幅広い業種や業務で活用されているのは、自由に項目をカスタマイズして柔軟な使い方ができるためです。
kintoneについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください!
▼kintoneとは?実現できること・業務アプリの例もご紹介!
アプリ作成に複雑なプログラミングの知識は不要で、マウス操作でドラッグ&ドロップする、エクセルのファイルを読み込むなどの方法でアプリを作成できます。
kintoneのアプリをはじめから作成するには、ポータルまたはスペースのアプリ追加(+)ボタンから「はじめから作成」を選びます。
自分ではじめから作成することもできますが、最初は何をどうやったらいいかわからないかもしれません。
そんな時、サンプルアプリを活用すれば簡単にアプリを作成できます。
項目の種類やアプリの作り方については、こちらの記事で詳しくご紹介しています!
▼kintoneの使い方 基本的な機能から拡張機能までを分かりやすく解説!
サンプルアプリとは
サンプルアプリは、kintoneのアプリストアに用意されたアプリで、言うならばアプリのひな型です。アプリストアには、業務内容や業種に合わせて多くのサンプルアプリがあります。
アプリストアというと料金が発生しそうですが、いくつサンプルアプリを利用しても料金はかかりません。標準機能の中で無料で利用することができます。
サンプルアプリは、そのままの形で使用することもできますし、自社の業務に合わせてデザインや設定のカスタマイズも簡単です。
アプリストアの利用方法
サンプルアプリを使用するには、豊富な種類の中から仕事の目的に合ったアプリを見つけてくる必要があります。
ここでは、実際にkintoneのアプリストアを利用してサンプルアプリを探す方法と、選んだアプリをkintoneに追加する方法を解説します。
部署別・業種別で検索する
アプリストアには、ポータルのアプリ追加ボタンからアクセスできます。
アプリストアの左の欄にはアプリの検索フィールドがあり、「業務で探す」「業種で探す」「利用シーン」と、お好みの方法でサンプルアプリの検索が可能です。
「業務で探す」の欄には、営業・セールス、経営サービス・サポートなどがあり、「業種で探す」の欄には、製造業、卸売業・小売業などがあります。
kintoneの用途を考えたうえで検索をかければ、用途に合ったアプリを簡単に見つけられるでしょう。
選んだアプリを追加する
選んだサンプルアプリを使用するには、選んだアプリのページにある「このアプリを追加」をクリックするだけです。
アプリを追加すると、アプリ追加前のページに自動で戻り、アプリの一覧に追加したアプリが表示されます。
アプリによっては、サンプルデータが登録されていることがあります。
追加したアプリを使うor調整する
追加したサンプルアプリはそのまま使用することもできますし、データや設定を変更して簡単なアレンジを加えることも可能です。
項目を修正したい場合には、アプリの一覧画面右上、歯車のアイコンから編集できます。
例えば項目を追加したり削除したり、自社の業務に必要な内容に調整しましょう。
kintoneのサンプルアプリの例
サンプルアプリには、顧客リスト、案件管理、受注・売上管理、タイムカード、社員名簿など様々な個別のアプリがあります。
さらに、業種や部署で利用しやすいように、いくつかのサンプルアプリをまとめたパックもあります。
パックの例は、営業支援パック、人事労務パック、設備メンテナンスパックなどです。
ここでは、サンプルアプリの中から、どんな業種でも使える日報アプリと、アプリストアの中でも特に充実している製造業のアプリについてご紹介していきます!
日報アプリ
日報アプリは、どの部署・業種でも幅広く使用されるアプリです。kintoneに日報を記録すると、情報の一元管理が容易になります。
サンプルアプリには、業種に合わせた日報がいくつか用意されています。
各アプリで少しずつ項目が異なるので、アプリ名をクリックして詳細を見てみると良いでしょう。
アプリ名をクリックすると、簡単なアプリの説明とスクリーンショットが用意されています。実際にいくつかのアプリを追加してみて、最も自社で使いやすそうなアプリを選択するのがおすすめです。
オーソドックスな日報のサンプルアプリなら、日々の業務内容や報告事項、所感などを記録できます。
さらに、コメント欄を使用することで、日報の内容についてフィードバックを行ったり、議論したりすることも可能です。
kintoneは、登録されたデータを自動集計できるため、例えば日報に記録された労働時間の自動集計も可能です。
業務のカテゴリ別にかかった時間等、数値で把握しておきたい項目については、集計したデータをグラフ化して分析に活用することができます。
kintoneはクラウドサービスなので、社外にいても日報の登録や閲覧が可能です。
社外で業務を行うことが多い建設業や営業は、スマホから日報を登録すればわざわざ社内に戻ってくる必要がなく、効率的に業務を行うことができます。
また、キーワード検索もできるので、過去の情報をすぐに見つけられます。
日報アプリについて、より詳しいメリットや活用事例は、こちらの記事をご覧ください。
▼【具体事例あり】kintoneで日報などの報告書を活用する方法を紹介!
製造業におすすめのアプリ
製造業では、工程管理や在庫管理など、さまざまなデータの管理が必要となります。
kintoneを利用すれば各データを一元管理できるため、データ入力の手間やデータ間の齟齬をなくすことができます。
kintoneには、製造業のデータ管理に適したサンプルアプリが豊富に用意されています。
具体的には、受注・出荷管理アプリ、図面管理アプリ、設備メンテナンスアプリなど、管理が必要な項目に合わせたサンプルアプリを利用できます。
2023年2月14日時点の製造業のサンプルアプリ一覧がこちらです。
それぞれどんなことができるサンプルアプリなのか、簡単にまとめた記事はこちらです。よく使われる製造業向けのアプリの中身も紹介していますので、是非ご覧ください。
▼【具体例5選】製造業におけるkintoneの活用方法や事例を紹介!
受注・出荷管理アプリでは、顧客ごと、製品ごとの受注数・出荷数を管理できます。担当者間でのデータ共有もできるため、製品の状況をリアルタイムで把握するのも簡単です。
伝達ミスを原因とした納品漏れといったミスも防止できるでしょう。
図面管理アプリでは、図面の変更履歴も管理できます。図面ごとに変更点や変更した日付などを記録できるので、変更履歴の管理も簡単になります。
設備メンテナンスアプリには、設備ごとの設置場所や整備状況を記録でき、必要に応じて写真の添付も可能です。
メンテナンス状況をリアルタイムで把握することで、常に万全の状態で業務に取り組むことができます。
kintoneアプリの活用事例
サンプルアプリは、構築の手間なくすぐ利用できる便利なアプリですが、個々の企業が抱える悩みに応えるには不十分な場合もあります。
その際には、最初からアプリを作成することで、自社が抱えている課題をピンポイントで解決可能です。
ここでは、サンプルアプリでは解決できない悩みをアプリの開発で解決した事例を2つ紹介します。
図面管理・工程管理をデジタル化
▼kintoneで製造業の工程管理アプリを作る!対面開発で脱紙・脱エクセル!
有限会社上村工作所さまは、注文書や工程表、製造図面を紙やエクセルで管理していました。そのため、納期や工程に変更があると、紙を再印刷して配布するという手間のかかる対応を余儀なくされていたのです。
そこで、エクセルと紙によるアナログ管理を脱却し、情報のkintone化を目指すことになったのです。
kintoneのサンプルアプリでは、「ステータス項目で作業の状況を確認できる」「工程変更の更新日順で一覧を作成する」「納期順に一覧を作成する」といった、具体的な要望に応えるのが難しかったため、コムデックでは、各要望に応えられる作業工程管理アプリを作成しました。
アプリ作成の結果、エクセルの工程表とほぼ変わらない情報をkintone化でき、工程表を工場内の大きなモニターでいつでも確認できるようになりました。
進捗管理を効率化
▼kintoneで手続進捗管理を実現、krewSheetでさらに見やすく|社会保険労務士法人 大和総合労務事務所さまのアプリ開発事例
社会保険労務士法人大和総合労務事務所さまでは、手続きの進捗管理のデジタル化を進めていました。
kintoneのサンプルアプリにも進捗管理アプリはありますが、社労士の進捗管理は、給与計算、標準報酬月額など複数タスクの同時管理や、年度をまたいでの管理が求められるため、サンプルアプリでは、対応が難しい状況でした。
情報のデジタル化を進めても、使い勝手が悪ければ、結局エクセルでの管理に戻してしまうケースも多いです。
コムデックでは、大和総合労務事務所さまの要望に応えるべく、複数年度のデータを一元管理するアプリを作成し、進捗管理のデジタル化を成功させました。
サンプルアプリを活用してkintoneをより便利に
kintoneを活用するためには、アプリを作成する必要があります。
しかし、全てのアプリを最初から作成していくのは時間も手間もかかります。
慣れていないのならなおさら、「アプリを作る」のに時間がかかって、実際に使い始めるのにはさらに時間がかかってしまうでしょう。
そんな時、サンプルアプリを利用すればすぐに自社に合ったkintone環境を実現できます。
サンプルアプリは豊富に用意されているため、サンプルアプリだけでも十分にkintoneを活用できます。さらに自社の業務に合わせたい場合には、アプリのカスタマイズも可能です。
「kintoneを入れてみたけれど、なかなかアプリ作成が進まない」といった場合には、サンプルアプリを活用してみてはいかがでしょうか?
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