kintoneはSaaS?特徴やメリット・導入事例を紹介
kintoneは、インターネット経由で利用できるSaaS(Software as a Service)型のツールです。
プログラミング不要で業務アプリを作成できるほか、初期費用を抑えながら、自社の業務に合わせたシステムをすばやく構築できる魅力があります。
本記事では、kintoneとSaaSの基本的な意味から特徴やメリット、料金プラン、導入事例までを詳しく解説します。
「kintoneやSaaSについて詳しく知りたい」「業務改善につながるツールを探している」という企業さまは、是非ご覧ください。
この記事でわかること
- kintoneやSaaSの意味
- kintoneの特徴や料金
- SaaSだからこそのkintoneのメリット
こんな人におすすめの記事です
- kintoneやSaaSについて詳しく知りたい方
- 業務改善につながるSaaSツールをお探しの方
目次
kintoneとは?SaaSでありPaaS的な拡張性もある
kintone(キントーン)は、サイボウズが提供するノーコードで業務アプリを作成できるクラウド型のツールです。
インターネット経由で提供されるサービスとしてSaaS(Software as a Service:サース,サーズ)の側面を持ちながら、業務アプリを自社で作成・拡張できるPaaS(Platform as a Service:パース)的な機能も備えています。
ITの知識が深くなくても自由にアプリを作成できる簡単さと、すぐに運用できる手軽さを備えながら、必要に応じた高度なカスタマイズの両方を実現するハイブリッド型プラットフォームといえます。
ここからは、SaaSとPaaSについてより詳しく解説します。
SaaSとは
SaaS(Software as a Service)とは、ソフトウェアをインターネット経由で提供するサービス形態のことです。
ユーザーはインストール不要でブラウザやアプリからサービスを利用できるため、インターネット環境さえあればパソコンやスマートフォンを使ってどこからでもアクセスできます。
月額・年額のサブスクリプションで提供されることが多く、サーバー運用やアップデートは提供側が実施するため、利用者側の管理負担が軽減されます。
初期導入費を抑えやすく、ユーザー数や機能を柔軟に増減できる点が特徴です。
PaaSとは
PaaS(Platform as a Service)とは、プラットフォームを提供して開発・実行環境を用意するサービスのことです。
開発者は用意された環境のなかでアプリを構築・展開できるため、インフラ管理を意識せずに業務アプリを自由に作れる点がメリットといえます。
kintoneの場合は、SaaSでありながらAPI連携やJavaScriptによるカスタマイズができるため、PaaSのようにプラットフォームとして拡張できます。
プログラミングに明るいIT人材さえ確保できれば、より高度な機能を拡張することが可能です。
社内に適切な人材がいない場合は、kintoneパートナーのサポートで自社に合わせてカスタマイズすることもできます。
kintoneの特徴
kintoneは、プログラミング不要で業務アプリを作れる手軽さと、豊富な拡張機能を取り入れられる柔軟性が大きな特徴です。
ここでは、kintoneの代表的な3つの特徴を解説します。
kintone(キントーン)について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
▼kintone(キントーン)とは?できること・できないこと・使い方を業務別に紹介!
プログラミング知識なしで業務アプリを作れる
kintoneは、ドラッグ&ドロップで入力フォームや一覧を作成できるため、ITに詳しくない現場担当者でも業務アプリを構築できます。
運用しながら「ここを変えたい」と思ったところをすぐに直せるので、要件定義に時間をかけすぎずに利用を始められるのが特徴です。
小規模な業務改善から段階的に拡張できるため、失敗リスクを抑えながら効果を確認できます。
現場の声をすぐに反映できるため、「使われないシステム」になりにくい点も魅力と言えるでしょう。
プラグインや外部サービスとの連携で拡張できる
エクセル互換の集計や入力補助、帳票出力、外部データ連携など、さまざまな会社が提供するプラグインを使って容易に機能追加できます。
サードパーティのエコシステムがあるため、開発コストを抑えて実装できるケースが多いのも特徴です。
CSV・エクセルの入出力やAPI連携で既存システムからの移行・併用もしやすく、段階的なデジタル化を進められます。
kintoneのプラグインについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
▼無料で使えるkintoneプラグイン!効率化を実現するおすすめ10選
JavaScriptを使って自由にカスタマイズできる
標準機能やプラグインでは対応できないUI改善や自動処理は、JavaScriptで対応可能です。
高度な検証や外部API連携、独自の表示ロジックなどを実装して業務要件に合わせられます。
ただし、カスタマイズ実装時は保守性やアップデート影響を考慮した設計が重要です。
現場で継続管理できる範囲を意識しながら、必要最小限のカスタマイズに留めることで、長期的に運用しやすくなります。
kintoneのカスタマイズについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
▼【初心者向け】kintoneをカスタマイズする方法とは?具体事例も紹介!
SaaSだからこそのkintone導入メリット
kintoneはSaaSとして提供されているため、従来のオンプレミス型システムにはない多くのメリットがあります。
ここでは、SaaSだからこそ得られるkintoneの5つのメリットを解説します。
kintoneの評判について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
▼kintoneの評判を総まとめ メリット・デメリット・導入効果を解説
インターネットさえあればどこでも利用できる
kintoneはPCだけではなくスマートフォンやタブレットからも利用できるため、社内・在宅・外出先など場所を問わず最新データにアクセスできます。
コメント機能やスレッドと呼ばれる掲示板機能を利用すれば、チームのコミュニケーションと連携がスムーズになります。
テレワークや営業先での承認・入力など、現場業務の効率化に直結する点も大きなメリットです。
リアルタイムで情報が共有されるため、意思決定のスピードも向上するでしょう。
初期費用を抑えて導入できる
kintoneはサーバー構築や専用ソフトの購入が不要なため、初期費用を低く抑えられます。
ユーザー単位のライセンス追加で段階的に拡張でき、小規模から運用を始めやすいのが特徴です。
自社開発よりも短期間で運用を開始でき、短期の費用対効果が出しやすい点も魅力といえます。
まずは小さく始めて効果を検証してから、全社展開を検討することも可能です。
利用をやめたいときにいつでもやめられる
kintoneはサブスクリプション契約のため、利用停止や解約が比較的容易で初期投資のリスクが低いといえます。
データ移行やエクスポート機能を利用すれば、別システムへの切替も計画的に実施可能です。
試験導入や段階導入で効果検証してから本格導入する運用も取りやすく、失敗のリスクを最小限に抑えられます。
サーバーの管理やメンテナンスが要らない
kintoneの場合、インフラ管理(バックアップ、セキュリティパッチ、ハードウェア保守など)は提供元が実施するため、社内に専任の担当者がいなくても運用できます。
ITコストを削減できるだけでなく、担当者の負担も大幅に軽減されます。
定期的な機能追加や改善が提供元で行われるため、常に最新機能を利用できる点も魅力です。
セキュリティアップデートも自動で適用されるため、安心して利用を続けられます。
※システム上のエラー等ではないデータ損失(従業員が削除してしまった等)には対応できないため、自分たちでバックアップを取得しておく必要があります
無料ですぐに使い始められる
kintoneは、メールアドレスを登録することで30日間の無料トライアル環境を作成できます。
サイボウズから登録用URLが記載されたメールが届いたらすぐに使い始められるため、環境の準備も含めて短時間で利用を開始できます。
オンプレミスのようにサーバー構築やソフトウェアのインストールが不要なので、物理的な準備を待たずにブラウザからすぐに使い始めることが可能です。
kintoneの料金プラン
kintoneは、ユーザー数や機能に応じて3つの料金プラン(ライト、スタンダード、ワイド)を提供しています。
利用可能なアプリ数やスペース数、プラグイン・外部連携の可否などがプランによって異なるため、自社の規模や要件に応じた適切な選定が必要です。
以下は、各プランの主な特徴と料金をまとめた表です。
| プラン | ライトコース | スタンダードコース | ワイドコース |
| 月額料金(税抜) | 1,000円/ユーザー | 1,800円/ユーザー | 3,000円/ユーザー |
| 年額料金(税抜) | 12,000円/ユーザー | 21,600円/ユーザー | 36,000円/ユーザー |
| 最小契約ユーザー数 | 10人 | 10人 | 1,000人 |
| アプリ数 | 200個 | 1,000個 | 3,000個 |
| スペース数 | 100個 | 500個 | 1,000個 |
| プラグイン・API | 利用不可 | 利用可能 | 利用可能 |
参考:料金|kintone公式サイト
エクセルから置き換えるだけならライトコースで十分ですが、kintoneをしっかり活用したい場合はスタンダードコースがおすすめです。
なお、オプション料金を支払うとゲストユーザーやセキュアアクセスなどの機能を追加できます。
コスト試算時は、最低契約ユーザー数・年間契約割引・外部開発や導入支援費用も含めて総コストを見積もることをおすすめします。
将来的な拡張も見据えて、プラン選定を行いましょう。
kintoneとほかのSaaS製品を比較するときのポイント
kintoneと他のSaaS製品を比較する際は、料金だけでなく、自社の業務に合うかどうかを総合的に判断することが大切です。
ここでは、比較検討時にチェックすべき4つのポイントを解説します。
自社の業務に合わせてカスタマイズできるか
フィールドやワークフローを自由に作れるか、外部システムとのデータ連携が可能かを確認しましょう。
プラグインやAPIで不足機能を補えるか、将来的な機能追加の柔軟性も評価ポイントとなります。
ただし、カスタマイズ性と運用負荷(保守・管理コスト)はトレードオフの関係にあるため、バランスを考慮することが重要です。
現場の担当者が使いこなせる操作性か
ノーコードでのアプリ作成のしやすさや、入力画面・一覧の見やすさを現場目線でチェックしましょう。
モバイル対応や検索・集計機能が現場の業務に適しているかを検証することも大切です。
トレーニングや管理画面のわかりやすさも、導入後の定着に大きく影響します。
実際に触ってみて、直感的に操作できるかを確認することをおすすめします。
導入後のサポート体制が整っているか
ベンダーや代理店の導入支援、トレーニング、FAQやコミュニティの充実度を確認しましょう。
障害対応や使い方相談の窓口が明確かどうか、対応範囲や応答時間の実績も比較要素となります。
社内だけで対応困難な場合は、外部パートナー選定の可否も含めて検討することが重要です。
自社に近い課題の解決事例があるか
自社の課題に近い解決事例があるかどうかを調べておくと、どのように活用するか見通しが持ちやすくなります。
事例を見比べて、より自社にフィットしている製品を選ぶとミスマッチが起こりにくいでしょう。
業種や業務内容が似た企業の事例を参考にすることで、導入後のイメージを具体的に描けます。
事例からわかる!kintoneでできること
kintoneは、さまざまな業種や業務で活用されています。
ここでは、実際の導入事例から、kintoneで実現できることを3つ紹介します。
kintoneを導入して書類作成の自動化に成功
株式会社しまコスメティックさまでは、見積書や請求書の作成にかかる時間と手間が課題でした。
kintoneを導入して、データ入力から書類作成まで自動化することで、業務時間を大幅に削減しています。
顧客情報や商品情報を一元管理し、必要なときに必要な書類をワンクリックで作成できる仕組みを構築しました。
転記ミスの削減と作業時間の短縮により、営業担当者が本来の業務に集中できる環境が実現しています。
▼仕入管理や見積管理にkintoneを導入して書類作成を自動化|製造業 株式会社しまコスメティックさまのアプリ開発事例
プラグインを活用してkintoneでもエクセルライクな集計環境を構築
株式会社一蔵が運営するきもの着方教室いち瑠さまでは、受講生の管理や売上集計をエクセルで行っていましたが、データの分散や集計の手間が課題でした。
プラグインを活用してエクセルライクな集計環境をkintone上に構築することで、リアルタイムでのデータ共有と効率的な集計を実現しています。
複数の教室からのデータを自動で集約し、本部で一括管理できる仕組みにより、経営判断のスピードが向上しました。
▼kintoneのプラグインを活用して自動集計を実現!エクセルライクなレイアウトで使いやすさも維持|株式会社一蔵が運営するきもの着方教室いち瑠さまのアプリ開発事例
kintoneを使って在宅でも仕入管理ができる環境が実現
在宅勤務でも仕入管理ができる環境を必要としていた調剤薬局 株式会社イワオ薬局さまでは、kintoneを導入してクラウド上で仕入データを管理することで、場所を問わず業務を継続できる体制を構築しています。
スマートフォンからも発注や在庫確認ができるため、緊急時の対応もスムーズになりました。
テレワーク環境でも業務が滞らない仕組みを実現しています。
▼kintoneで在宅でも仕入管理を実施できる環境を構築!権限設定でセキュリティも万全|調剤薬局 株式会社イワオ薬局さまのアプリ開発事例
SaaSとして魅力的なkintoneを導入して業務改善を加速させよう
kintoneは、SaaSの手軽さとPaaS的な拡張性を兼ね備え、現場主導の業務改善を後押しするプラットフォームです。
初期費用を抑えながら、自社の業務に合わせたシステムを柔軟に構築できます。
導入時は業務要件の洗い出し、適切なプラン選定、操作トレーニングとサポート体制の確認を行うと成功しやすいでしょう。
まずは試験運用で効果を検証し、効果が出れば段階的に適用範囲を広げていくことをおすすめします。
とはいえ、ITの専門人材がいない企業さまでは、自社だけでkintoneの導入を検討するのは難しいでしょう。
その場合は、kintoneのパートナーのサポートを利用することをおすすめします。
コムデックでは、お客さまの課題に合わせて最適なkintoneアプリをご提案・構築する「kintone導入支援」というサービスを提供しています。
「kintoneの導入を検討している」「kintoneを使って自社で何ができるか知りたい」という企業さまは、お気軽にお問い合わせください。









