kintone伴走支援で製造管理から在庫管理まで一気通貫で行えるシステムを構築|中村化成工業株式会社さまのアプリ開発事例
製造業の工程や部門を一元管理するシステムとして、カスタマイズ性の高いkintoneを導入するケースが増えています。
しかし、導入してみたはいいものの、社内に開発経験や知見のあるIT人材がおらずお困りの企業さまも多いのではないでしょうか?
そんな時、「構築を外部に頼む」のも一つの方法ですが、kintoneのプロフェッショナルから伴走支援でシステム構築のサポートを受けながら開発を進めれば、理想のシステムの構築を実現しながら社内で構築ノウハウを習得することも可能です。
今回は、kintoneの伴走支援で製造から在庫管理までを一気通貫で管理できるシステムを構築し、内製化のノウハウを吸収できた中村化成工業株式会社さまの開発事例を紹介します。
「社内にIT人材がおらずkintoneをカスタマイズできない」とお悩みの企業さまや、「kintoneの構築を内製化したい」と考えている企業さまは、ぜひご覧ください。
目次
kintoneでの一元管理に苦戦……伴走支援を受けてシステムを最適化したい
中村化成工業株式会社さまは、主にプラスチックパレットやコンテナなどのプラスチックリサイクルを専門に行っている企業さまです。
昭和42年創業以来「信頼と誠実」を合言葉に、樹脂原料の販売・着色加工・リサイクルを続けており、経営方針や企業活動にサスティナビリティが求められる昨今、リサイクル事業を通じて環境活動に貢献できるよう取り組んでいます。
中村化成工業株式会社さまは、製造から在庫管理まで一気通貫で管理できる体制を目指してkintone(キントーン)を活用しており、製造部分の構築はおおよそ完成して情報管理ができる環境を実現していました。
しかしその一方で、在庫や販売管理面のシステム構築や各工程への相互連携はできておらず、また状況に応じてアプリを自由にカスタマイズするノウハウもなかったため、社内で柔軟に環境構築ができる体制を作ることが急務の状態でした。
そこで中村化成工業株式会社さまでは、理想の在庫管理システムの構築とkintone構築の内製化を実現するため、伴走支援を受けながらkintone構築を進めることにしました。
kintone構築の伴走支援でニーズに合った在庫管理を実現!
コムデックが提供している伴走支援のひとつである対面開発は、お客さまの目の前でニーズに合わせたアプリを開発するサービスです。
自社の課題を解決できるアプリがイメージしにくい場合も、ヒアリングを通して具現化していきます。
中村化成工業株式会社さまにはkintoneの構築を内製化できるようにしたいというご要望があったため、一緒に開発を進めるなかでノウハウを吸収していただけるように対面開発のプロセスを工夫しました。
ここでは、対面開発のやり方の工夫と、中村化成工業株式会社さまと一緒に構築した在庫管理システムについて紹介します。
kintone構築を内製化するために行った開発の工夫
内製化を実現するためには、kintone構築の流れを理解し、アプリの完成イメージを持つことが大切です。
そこで、kintoneの構築を進める際、ノウハウを吸収できるように以下のステップで対面開発を進めていきました。
- 現状の整理
- 理想の共有
- 解決策(構築方法)の検討
- 構築
- 試行運用
開発にあたって、kintoneで「何を実現したいか」を明確にしておくと、打ち合わせのなかでのシステム構築がスムーズになります。
また、一連のプロセスに参加していただくと、アプリをカスタマイズする流れやゴールがイメージしやすくなります。
そこで中村化成工業株式会社さまでは、開発に至るまでの期間はチャットでkintoneの仕様について意見交換を行いながら、実現したいことを明確にしていきました。
構築するアプリのイメージがクリアになった状態で打ち合わせを行うため、打ち合わせでは実際のシステムに落とし込むための構築に注力することができます。
その結果、中村化成工業株式会社さまはkintoneアプリの構築プロセスを理解され、自社でアプリを作る際の流れや完成イメージが持てるようになりました。
伴走支援を通じてともに作り上げた在庫管理システム
今回は、製造から在庫管理までを一気通貫で管理できるシステムを作りたかったため、ほぼ完成していた製造部分のシステムから在庫管理に連携する仕組みを構築しました。
ここでは、中村化成工業株式会社さまとともに構築したアプリとカスタマイズを4つに分けて紹介します。
1.製造管理アプリの調整
まずは、入力された製造情報を在庫管理にも活用するため、製造管理アプリに入力した製造情報が自動で在庫アプリ/入庫アプリに登録されるように調整しました。
2.入庫アプリの構築
入庫アプリには製造管理アプリから連携された製造情報が自動で反映され、ここで在庫の場所情報を入力すると在庫管理アプリに場所が表示される仕組みになっています。
入庫アプリと在庫管理アプリは、krewData(クルーデータ)で連携しました。
krewDataは、kintoneのアプリをまたいでデータを自動集計できるアプリです。
今回は、スケジュール実行によってデータが自動集計・連携されるように設定しています。
さらに、krewDashBoard(クルーダッシュボード)を使って、集計データをもとに在庫場所の移動処理を行えるようにしました。
krewDashBoardは、各アプリのデータをダッシュボードに可視化できるアプリです。
在庫場所を変更しても、正しい場所が在庫管理アプリに反映されます。
3.在庫管理アプリの構築
在庫管理アプリでは、画像のように、棚の場所や番号、在庫数が可視化される仕組みを構築しました。
在庫量が80%を超えると赤、50%を超えると黄色になる仕組みです。
さらに、在庫状況がひと目でわかる表を作成し、在庫管理表に入力した在庫数が反映されるようにしました。
4.場所移動管理アプリの構築
在庫を移動しても場所がわかるように、場所移動管理アプリも構築しました。
文字を大きく、太字にすることで、現場でタブレットから確認した際も直感的に理解できるように配慮しました。
もし、現場の判断で在庫を移動する際、その場で場所移動管理アプリに正しい場所情報を入力すると、各種アプリに反映される仕組みです。
kintoneの伴走支援で構築した在庫管理アプリがもたらしたメリット
中村化成工業株式会社さまが今回のkintone開発で得られたメリットは3つあります。
1つ目のメリットは、視覚的にわかりやすい在庫管理システムを構築できたことです。
在庫の位置や数が直感的にわかるようになりました。
2つ目のメリットは、在庫管理システムを活用することで、在庫管理を軌道に乗せられたことです。
3つ目のメリットは、アプリ開発のプロセスに参加していただき、自社でアプリを作る際の流れや完成イメージを持てるようになったことです。
在庫管理から発送、売上管理までを一元管理する道筋も見えてきており、kintone内製化の実現に近づいています。
kintoneを活用してさらなる業務の一元化を目指す
中村化成工業株式会社さまは、製造から在庫管理までの連携に成功し、理想の在庫管理アプリを構築できました。
また、開発のプロセスに参加することで、アプリ構築の流れやノウハウを吸収し、内製化に一歩近づきました。
今回吸収したノウハウをもとに、今後は、発送から売上管理、経営指標の作成などあらゆる企業活動をkintoneで一元管理できるよう進めていく予定です。
コムデックでは、お客さまのニーズに合わせてその場でアプリを構築する「kintone対面開発」を提供しています。
理想のkintone構築のためにご活用ください。
また、導入済みのkintoneのお悩みを解決する「kintone伴走支援」も提供しています。
「理想のシステムをうまく構築できない」「内製化のためにサポートしてほしい」とお考えの企業さまは、お気軽にご相談ください。
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