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kintoneで2週間先まで在庫管理!変動を予測し生産計画の精度を向上させよう|製造業 株式会社小島製作所さまのアプリ開発事例

kintoneで在庫予測!?生産計画を立てやすく

製造業において、在庫管理や生産計画は効率的に商品を生産するために欠かせない業務です。
予測を誤ると、在庫が不足して取引先に迷惑をかけたり自社で余剰在庫を抱えたりすることになってしまいます。

しかし、生産計画はベテラン社員の「経験」や「勘」に頼っている企業も多く、生産計画のノウハウを体系化できていないのが実情です。
「AIを活用して全て自動で……」とはいかないまでも、データを元に誰でも生産計画ができる状態にしておきたい企業さまも多いのではないでしょうか?

そこで今回は、kintoneを使って2週間先の在庫管理情報を予測し、生産計画の精度向上を実現した株式会社小島製作所さまのアプリ開発事例を紹介します。
「急な在庫不足には残業で対応している」という製造業の企業さまはぜひご覧ください!

在庫予測の精度を上げて、効率的に生産したい!

株式会社小島製作所さまは、名古屋市中川区に本社を構える製造業の企業さまです。1919年の創業以来、100年以上にわたり排水システムに使う器具やマンホールなどを製造し、水回りのインフラを支えて来られました。

株式会社小島製作所さまではこれまで、作業指示書の作成業務や、棚卸業務にkintone(キントーン)を導入することで、業務効率化を進めて来られました。

過去のkintone活用事例については、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
▼kintoneと基幹システムを連携して作業指示業務を効率化!|製造業 株式会社小島製作所さまのアプリ開発事例

そんな株式会社小島製作所さまでは、生産計画に関するある悩みを抱えていました。

株式会社小島製作所さまの生産には、「受注生産(特注品)」と「見込み生産(標準品)」の2種類があります。
見込み生産では現物の残数を見ながら直近でどれだけ生産するかを決めるのですが、ここがどうしても担当者の感覚になってしまい、この先の在庫の変動等を鑑みた数値的な判断が難しいという課題があったのです。

現時点の残数を見ながらの生産計画では、見込み生産の在庫がいつ・どのくらいの数量になるのかが予測できません
出荷の直前になって在庫が足りないことに気付き、慌てて生産するということもありました。

見込み生産の予測の精度を上げるためには、「いつどれくらいの製品が出荷されて、その結果在庫数がどうなるか」を把握し、その数値を元に生産数を検討する必要があります。

そこで、株式会社小島製作所さまでは、まず直近の在庫変動を見える化するところから始めることにしました。

在庫予測に必要なアプリを作成して、自動集計できる仕組みを構築

直近の在庫変動を見える化するためには、まずはじめに現在の在庫算出ルールを確認し、在庫管理の仕組みを構築する必要があります。
在庫予測をする「見込み生産」の商品は、「半製品→完成品→出荷」というフローで増減するため、以下のようにルールを定義しました。

  • 半製品(梱包前)の製造=半製品を入荷(加算)する
  • 完成品の製造=半製品を出荷(減算)して、完成品を入荷(加算)する
  • 完成品の出荷=完成品を出荷(減算)する

在庫予測の表示方法を検討

次に、在庫予測をどのような方法で表示するか、つまりは「在庫予測の結果を表示するアプリの内容と見え方」を検討しました。
株式会社小島製作所さまでは「krewSheet(クルーシート)」を導入済みだったので、クロスモードで表示できるようアプリを構築することにしました。

krewSheetとは、kintoneのデータをエクセル感覚で編集したり、一覧表示したりできるようにするプラグインのことです。
プログラミングの知識が無くても、直感的な操作で簡単に高機能な一覧表が作成できます。
さらに、クロスモードを利用することで、レコードをピボットテーブル形式で表示したり任意の場所に小計の行や列を差し込んだりできるのがメリットです。

株式会社小島製作所さまではkrewSheetを活用し、縦軸に製品の種類、横軸に日付を配置して、それぞれの在庫数の推移を一覧表示することにしました。

krewSheetのクロスモードについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています!
▼kintoneプラグイン機能比較!krewSheetとkrewDashboardどちらを使うべき?向いているアプリを解説!

krewDataで集計して、2週間先まで日ごとの在庫予測を算出

在庫予測の算出ルールと表示方法が決まったところで、今度は在庫予測データの自動集計フローを設定していきます。

kintoneはあらゆる業務に対応できる便利なツールですが、実は複数のアプリをまたぐ複雑な集計は不得意です。
そこで役に立つのが「krewData(クルーデータ)」プラグインです。

krewDataを使えば、複数のアプリをまたいだ集計をノーコードで自動化できます。
集計のタイミングも、「月末」のように決まった日時で実行したり、必要なときに手動で実行したりできる「スケジュール実行プラン」と、アプリ操作と連動して即時集計を行う「リアルタイム実行プラン」を選ぶことができるため、やりたい自動集計等にどちらが適しているかを検討して導入しましょう。

今回は「リアルタイム実行プラン」を利用して、商品の入荷または製造の数量を入力したときに、自動的に集計して在庫予測が更新されるようにしました。

コムデック kintone 製造業 在庫管理 事例 生産管理

集計結果をチェックして生産量をコントロール

実際に完成した在庫予測の一覧表がこちらです。

当日から2週間先まで日別・商品別の在庫数がひと目で分かるため、いまの生産ペースでいくと、出荷予定までに足りなくなる商品が誰にでも分かります。
さらに、半製品(梱包前)と完成品も区別して表示されるため、出荷予定日から逆算すれば「半製品をいつ、完成品をいつ作れば良いか」の計画も容易になりました。

krewSheet下部の詳細画面では、当日にどのくらいの変動があるかを確認できるようになっています。

コムデック kintone 製造業 在庫管理 事例 生産管理

kintoneを使ってリアルタイムで在庫予測をするメリット

株式会社小島製作所さまでは、kintoneを使ったリアルタイムの在庫予測によって、生産計画にかかる工数が大幅に削減されました。
逐一現物の残数を数えたり、想定外の在庫不足に慌てたりすることもありません。

また、担当者の頭の中だけで蓄積されていた生産計画のノウハウがシステム化されたことで、数値に基づいて誰でも2週間先まで在庫数の変動を把握できるようになったこともメリットです。

ただし、kintone上のデータを自動集計しているため、「半製品・完成品・出荷」などの入力用アプリの構成が変わったり運用ルールが変わったりしたときには、krewDataもメンテナンスが必要になります。

また、実際の在庫数とデータ上の残数には入力誤差も起きうるため、定期的に棚卸した数値との照合をした方が安心です。

kintoneを使った在庫予測で、ムリ・ムダ・ムラのない生産計画を実現しよう!

株式会社小島製作所さまは、半製品と完成品の在庫予測を2週間先まで自動集計することで、ムリ・ムダ・ムラのない生産計画を実現されました。

今回の生産計画を含め、社内の各部門でkintone化が着々と進んでいます。
それまで感覚でしかできなかったことが数値で見える化され、誰でも運用できるようになることは、組織にとって大きなメリットです。
今後は部署間の情報共有や連携を強化するとともに、社内の情報をマクロで見られる環境作りも進めていきたいということでした。

株式会社コムデックでは、お客様のお悩みをお聞きして、その場でkintoneアプリを構築する「対面開発」を行っております。
今回のように、企業さまの業務フローにあわせたアプリ開発が可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

生田智之

『DXの第一想起者』

日本人の心のふるさとである”三重県伊勢市”を拠点に、中小企業のDX化を支援しています。 kintoneをはじめとする、各社に合ったクラウドサービスの提案から導入、伴走まで一貫したサービスを得意としています。 また、youtubeではkintoneのノウハウを大公開する「kintone芸人」として活動しています。 「DX化したいけど具体的なイメージができない」「こうなりたい!はあるけど手段がわからない」…等の想いをお持ちの企業様、是非一度ご相談ください!

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