伴走支援によるUI/UXの改善でkintoneアプリの定着を実現|不動産業 株式会社フィンスターさまのアプリ開発事例
| 業種 | 不動産業 |
| 地域 | 東京都 大阪府 |
| 目的 | kintoneアプリを社内に定着させたい |
| 課題 | 構築したkintoneアプリのUI/UXが使いにくく、使われない |
| 効果 | ・UI/UXを改善したことで、入力時間が短縮した ・入力画面がわかりやすくなり、入力完了率が向上した ・属人化していた入力ルールの教育コストが抑えられた |
kintoneのアプリを構築し終えたものの、従業員に定着せず業務の基幹として活用できずにいるという企業さまも少なくありません。
定着しない原因のひとつに、入力画面の使いにくさや入力ルールの不明瞭さといったUI/UXの課題が挙げられます。
そんな時は、プラグインを活用して入力導線を整理することで、従業員が迷わず使えるUI/UXに改善できます。
今回は、kintoneをより有効に活用し業務の基幹へと育てるべく、株式会社フィンスターさまとコムデックが伴走しながら一緒に作り上げた事例を紹介します。
「kintoneを構築したものの従業員に使ってもらえない」「改善したいが社内リソースが不足している」という企業さまは、是非ご覧ください!
目次
せっかく作ったkintoneアプリ、もっと活用したい……!
株式会社フィンスターさまは、東京都千代田区を拠点に、不動産エージェントサービス「FINSTAR AGENT」や不動産売買事業を展開されている不動産テック企業さまです。
「透明性」「公平性」の高い組織づくりと不動産取引のDX化を推進し、テクノロジーを活用して情報の非対称性を解消することで、不動産業界に新たな働き方とサービスのあり方を生み出すことを目指されています。
株式会社フィンスターさまは、事業拡大とさらなる業務のDX化を見据え、もともと使っていたSFA/CRMからkintone(キントーン)へ移行されました。
kintoneは自由度が高くさまざまな業務に柔軟に対応できる一方で、その自由度ゆえに、多様な契約種別や業務フローを1つのアプリで扱おうとすると設計が難しくなる側面もあります。フィンスターさまでも、こうした設計上の難しさから、構築したアプリを業務の基幹として活用するにはもう一歩の改善が必要な状態でした。
「kintoneをより使いやすく業務の中心に据えたい」と考え、理想の運用に近づけるためのポイントを一緒に整理したところ、いくつかの改善の糸口が見えてきました。
まず一つ目のポイントとして、1アプリに多くの項目が集約されており、縦スクロールが長く入力箇所がわかりにくいアプリになっていました。
ひとつのアプリに様々な契約の種別に応じた「新規~成約」までの各フェーズに必要なフィールドが配置されており、種別によって入力すべき項目が変わります。
しかし、その「この契約の時にはこの項目を入力してほしい」という条件に応じた表示の制御ができていなかったため、どこに何を入力すればよいかがわかりにくい状態になっていました。
こうしたUI/UX(見た目)の問題のほかにも、入力ルールが曖昧なためデータの正確性が担保できず、結果としてスプレッドシートで管理する運用が残り、データの抽出に手間がかかるという問題や、案件アプリや取引アプリで入力した内容をもう一度契約アプリに入力しなくてはいけない手間がありました。
課題が明らかになったのなら直せばいい……のですが、「課題を解決するにはどんなプラグインが最適なのか」を検討し、必要な開発を的確に進めていくには、専門的な知見があると安心です。
そこで、UI/UXの改善と運用定着支援にフォーカスした伴走支援をコムデックにご依頼いただきました。
伴走支援を利用してkintoneアプリを改善!使いやすいアプリの定着に成功
株式会社フィンスターさまの課題を解消するために、今回はタブ分けと条件分岐によって入力導線を整理し、契約種別に応じて必要な情報だけが表示されるアプリを目指しました。
タブ分けとは、アプリ内の項目を一定の基準でグルーピングすることを指します。
例えば、「基本情報」のタブなら基本情報に関連する項目だけが表示されるため「どこに何を入れればいいかわからない」状態を脱することが可能です。
また、条件分岐は「この項目がAなら、特定の項目は非表示にする」といった制御のことです。kintoneにはこれらの制御を柔軟に設定できる様々なプラグインが存在しています。
ここからは、どのようにアプリの改善を進めたか、実際のプロセスについて解説します。
改善方針のすり合わせ
まず、コムデックと株式会社フィンスターさまで、協力して要望を言語化するところからスタートしました。
UI/UXは、個人の感覚にも左右されることから成果物のすり合わせが難しい領域です。
このことを踏まえ、プラグインで対応できる部分はプラグインを優先し、JavaScriptによるカスタマイズは最終手段とする方針をあらかじめ共有しました。
要望の言語化とフィールドごとの条件整理
そのうえで、タブ分けの設計と、フィールドごとの表示条件を洗い出しています。
例えば「この値が選択されたときはこのフィールドは非表示でよい」「このタイミングで必須化する」などのように、条件を一つひとつ整理していきました。
行き当たりばったりに設定を行うのではなく、まずはこの条件を丁寧に整理することで、必要なときに必要な情報だけを入力・表示できる状態を作り、担当者が「今何を入力すべきか」を都度判断しなくてよい仕組みを実現できます。
洗い出した条件の細かな整理は、業務への理解が深いフィンスターさまに、専門的な設定はコムデックにと、双方の強みを持ち寄って役割を分担しました。両社で手を動かしながら進めることで、スピードとクオリティを両立した構築を実現しています。
タブ分け・条件分岐処理・ルックアップの設定
整理された仕様をもとに、コムデックがタブ分けと条件分岐処理・アプリ間のルックアップの設定を行い、表示・入力導線を構築しました。
アプリ内の情報管理フェーズや契約種別に合わせてタブを分け、状況に応じて必要な情報にアクセスしやすい構成としています。
また、タブごとに必要なフィールドをまとめることで、縦スクロールが長くなる問題を解消しました。
さらに、レコードタイプをドロップダウンで選択すれば、表示されるフィールドが自動で切り替わる仕組みも実装しています。
例えば「基本情報」を選択した場合にのみ表示される項目が設定されており、案件の種別に応じて不要なフィールドが非表示になります。
案件アプリや取引アプリで入力した内容をもう一度契約アプリに入力しなくてはいけない手間については、ルックアップで必要な情報を参照してくることで二重入力を解消しました。
検証環境での動作チェックと本番への反映
設定の完了後、検証環境で実際の業務フローに沿って動作を確認し、株式会社フィンスターさまにフィードバックをいただきました。
確認がとれた設定を本番のkintone環境へ反映することで、本番運用への影響リスクを抑えながら改善を進めています。
伴走支援を利用してkintoneアプリを改善したメリット
株式会社フィンスターさまが、伴走支援を利用してkintoneアプリを改善した結果、アプリの入力画面がフェーズに応じて必要なフィールドだけ表示される状態になり、1レコードあたりの入力時間が短縮されました。
また、契約種別ごとの条件分岐により、担当者が「今このフェーズで何を入力すべきか」を判断する必要がなくなり、属人化していた入力ルールの教育コストを抑えることに成功しました。
今回は、業務への理解が深いフィンスターさまと、kintoneの専門知見を持つコムデックとで役割を分担し、双方の強みを持ち寄って進めました。
あわせて、検証環境を踏んでから本番環境へ移るという段階的なプロセスを経ることで、本番運用への影響リスクを抑えながら改善を進められたのもメリットです。
なお、フィールドごとの条件整理には業務への深い理解が欠かせません。今回のように、お客さまとコムデックが互いに手を動かし、二人三脚で進めることが、スピードと精度を両立した構築の鍵になります。
今後もkintoneのさらなる改善を目指す
株式会社フィンスターさまは、自社で構築したkintoneアプリのUI/UXを改善したことで、定着に成功されました。
だれもが使いやすいアプリになったことで、業務効率も向上しています。
今後は、よく使うアプリやお知らせなどを掲載しているポータル画面の改善を進めていく予定です。
また、BIツールを使った経営ダッシュボードの可視化も考えています。
コムデックでは、kintoneの導入から定着までをサポートする「kintone伴走支援」を提供しています。
「kintoneアプリを社内に定着させたい」「自社で作ったkintone環境を最適化したい」という企業さまは、お気軽にご相談ください。

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