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kintoneのテーブル内の値を使って関連レコードを表示する方法|製造業 株式会社松村製作所さまのアプリ開発事例

テーブル“内”の情報をキーに関連レコード表示
業種 製造業
地域 東京都
目的 kintoneのテーブル内の値を使って関連レコードを表示させたい
課題 標準機能の制約によって同一アプリ内に情報をまとめられない、別アプリに遷移して情報を確認しなければならない
効果 ・JavaScriptカスタマイズによってkintoneのテーブル内の値を使って関連レコードを表示できるようになった
・別アプリの画面に遷移しなくても、同一アプリ内で情報を確認できるようになった
・プラグイン化によって幅広い業務に同様の機能を適用できるようになった

kintoneで情報を管理していると、あるアプリのテーブル(サブテーブル)内の値をキーとして別アプリの情報を関連レコードに表示させたいというケースがあるでしょう。
しかしkintoneの標準機能では、テーブル外のフィールドのみが関連レコードのキーとして指定でき、テーブル内の値はキーとして使えません。

そんなとき、JavaScriptでkintoneをカスタマイズすると、テーブルの値をキーとした関連レコード表示を実現することが可能です。

今回は、JavaScriptカスタマイズによってテーブルの値をキーとした関連レコード表示を実現し、プラグイン化することで汎用的に使えるようにした株式会社松村製作所さまの事例を紹介します。
「kintoneのテーブル内の値をキーに関連レコードを表示させたい」という企業さまは、是非ご覧ください。

kintoneのテーブル(サブテーブル)内の値をキーに関連レコードを表示させたい……

株式会社松村製作所さまは、東京都昭島市を拠点に、駅のホームやコンコースに設置されている行先案内表示盤・電気掲示器、踏切に設置されている警報灯・進行方向指示器など、鉄道インフラ設備の板金加工を主力事業とされている精密板金加工企業さまです。
「創ろうよ、こだわりを」を掲げ、板金加工の事業活動における環境負荷の低減を経営方針に定め、産業廃棄物の削減・省エネルギー化など環境と企業と人との調和を意識した取り組みを推進されているのが特徴です。

株式会社松村製作所さまは、kintone(キントーン)を使って製造現場との情報共有や進捗管理ができる体制を整えてきました。
また、受注管理や請求管理も一元化され、ITによる課題の解消を進めていらっしゃいます。

詳しくは以下のインタビューをご覧ください。
▼作られたアプリに合わせるんじゃなく、自分たちの働き方に合うアプリを一緒に作りたい

株式会社松村製作所さまは、製品の不具合管理もkintoneで行われていました。
製品は以下のようにテーブル(サブテーブル)で管理しており、部品ごとにフィードバックや不具合履歴がわかるようにしていました。

製品の不具合管理

黄色くハイライトされている行が、フィードバックまたは不具合履歴が存在する部品です。
しかし、各部品の不具合履歴は別アプリで管理されているため、「この部品の過去の不具合を確認したい」というときは、別アプリに切り替えて図面番号などで検索し直す必要があります。

不具合があった部品の過去の不具合履歴を確認するのに、別アプリに切り替えて検索するという運用が不便だったため、画面を遷移せず同一アプリ上で情報を確認できるようにしたいと考えた株式会社松村製作所さま。

kintoneの関連レコードを使えば別アプリの情報を同じ画面内に表示できますが、そのキーに指定できるのはテーブル外のフィールドのみなので、テーブル内の値は使えません。
つまり、部品一覧はテーブルで管理されているため、標準機能の関連レコードでは対応できなかったのです。

関連レコードとテーブルに関するプラグインと言えば、TISの「関連サブテーブル一覧表示プラグイン」がありますが、「関連レコードを表示するキー」はあくまでテーブル外の項目になっています。
今回株式会社松村製作所さまで実現したかったのは「テーブル内の値をもとに、別アプリの情報を関連レコードとして表示する」ことだったため、このプラグインは使えませんでした。

kintoneのテーブル(サブテーブル)内の値をキーに関連レコードを表示させるコードをAIで開発!汎用化のためにプラグイン化も実現

株式会社松村製作所さまは、自社の課題を解決するためにAIを活用してJavaScriptコードを作成し、テーブルの値をキーとして別アプリの不具合履歴を同一画面内に表示する仕組みを構築されました。
自社の業務に精通しているからこそ、必要な機能をピンポイントで実装できたといえます。

コムデックでは、そのコードをベースに汎用プラグイン化をサポートさせていただきました。
松村製作所さまが作成されたコードは不具合管理に特化した内容で、部品登録管理や在庫管理など他の業務にも同様の仕組みを展開するには、より柔軟な設定が必要だったためです。

プラグイン形式にすることで、JavaScriptの知識がなくても設定画面から直感的に使えるようになっています。
これにより、松村製作所さまのほかの業務にも簡単に適用できるようになりました。

ここからは、汎用化するために工夫したポイントを紹介します。

テーブルごとに参照先アプリや表示条件の設定が可能に

松村製作所さまのように、部品管理・不具合管理・在庫管理など複数の業務を1つのアプリで管理している場合、テーブルも複数存在することになります。

そこで今回は、Aのアプリのテーブル内の情報を条件に、Bのアプリのテーブルの情報を関連レコードのように表示できるようにしました。
テーブルごとに参照先アプリや表示条件を個別に設定できるため、「このテーブルはA、別のテーブルはB」という形で柔軟に対応することが可能です。

条件設定による絞り込み機能の追加

関連レコードとして表示する対象を条件で絞り込めるようにしており、必要な情報だけをピンポイントで表示できる機能を追加しました。
たとえば、不具合履歴で「未対応のものだけ表示する」「直近1年以内のものだけ表示する」といった絞り込みが設定画面から行えます。

絞り込みがないと、参照先アプリのデータ件数が多い場合に表示が重くなったり、不要な情報が混在して確認しづらくなったりするリスクがあります。
そこで、条件設定を活用することで表示パフォーマンスを保ちつつ、担当者が本当に必要な情報だけを素早く確認できる環境を実現しました。

kintoneのテーブル(サブテーブル)内の値をキーに関連レコードを表示させる仕組みを構築・プラグイン化したメリット

ここからは、株式会社松村製作所さまが自社でJavaScriptを使った環境構築を行い、汎用プラグインに落とし込んだことで得られたメリットを紹介します。

まず、不具合履歴を確認したい部品が出てきたとき、これまでは別アプリに切り替えて図面番号などで検索し直す必要がありましたが、その作業が不要になりました。

メリットを紹介

画面を行き来する必要がなくなったことで、作業途中で手が止まることが減り、業務をスムーズに進められるようになっています。

また、部品の明細を入力しながらリアルタイムで過去の不具合情報が表示されるため、確認し忘れによる見落としのリスクも軽減されました。
プラグイン形式のため直感的に操作でき、JavaScriptの知識がない人でも簡単に運用できる点も大きなメリットとなっています。

ただし、参照先アプリのデータ件数が多い場合は表示に時間がかかる可能性があります。
環境の構築と運用を成功させるためには、キーとなるフィールドや参照先アプリの設計を事前に整理しておく必要があるので、kintoneに慣れていない場合はプロのサポートがあると安心です。

汎用プラグインの活用を広げるとともにAIを活用したkintoneによる業務改善を進める

株式会社松村製作所さまは、テーブル(サブテーブル)内の値を使って関連レコードを表示させるという標準機能ではできないことをJavaScriptカスタマイズによって実現されました。
さらにそれを汎用プラグインに落とし込んだことで、製品の不具合管理だけではなく、幅広い業務に応用することができています。

部品登録管理や在庫管理といった業務でもテーブルを活用しているアプリがあるため、今後はさらに適用範囲を広げていきたいと考えておられます。
また、AIを活用したカスタマイズを行い、今後も自社主導で業務に合わせた改善を推進していく予定です。

コムデックでは、お客さまのニーズに合わせてその場でアプリを構築する「kintone対面開発」を提供しています。
「自社で行ったJavaScriptカスタマイズを汎用化したい」という企業さまは、お気軽にご相談ください。

「kintone対面開発」サービスページはこちら

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この記事を書いた人

佐田 薫士

『kintoneスペシャリスト』

日本人の心のふるさとである”三重県伊勢市”を拠点に、中小企業のDX化を支援しています。 主にkintoneのカスタマイズを得意とし、サイボウズ認定資格である「kintone Associate」「kintone Customization Specialist」「kintone AppDesignSpecialist」「System Design Expert」を取得しています。 kintoneは他ツール(RPAや販売管理システム等)との連携も得意としていますので、皆様の業務の手助けになりそうな事例を見つけ、是非ご相談ください! youtube「kintone芸人」で検索!

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