kintoneで財務三表を作成!おすすめプラグインや集計を自動化した事例を紹介
財務三表の作成には会計ソフトを利用している企業さまが多いかと思いますが、会計ソフトにデータが出そろうのは時間がかかるため、それに近いものをエクセル等で作成しているという企業様もいらっしゃるのではないでしょうか?
独自に財務三表を作ろうとすると、データの転記ミスや集計作業に多くの時間がかかってしまいます。
会計ソフト、売上管理、勤怠管理など複数のシステムにデータが分散していると、必要な情報を集めるだけでも一苦労です。
そんな時kintoneを活用すれば、売上や経費のデータを集約し、プラグインと組み合わせることで財務三表の作成を半自動化できます。
本記事では、kintoneで財務三表を作成する方法や便利なプラグイン、実際の活用事例を紹介します。
「財務三表の作成を効率化したい」「kintoneを財務管理に活用したい」という企業さまは、是非ご覧ください。
この記事でわかること
- kintoneで財務三表を作成する方法
- krewDataやk-Reportなどのプラグインを活用した自動集計・帳票出力の実装方法
こんな人におすすめの記事です
- 財務三表の作成を手作業で行っており、工数とミスに悩んでいる方
- kintoneを活用して財務管理を効率化したい経理・財務担当の方
目次
kintoneで財務三表は作成できる?
kintone(キントーン)は業務アプリを自由に作成できるノーコードツールで、財務三表の管理にも活用できます。
売上や経費、科目マスタなどのアプリを組み合わせることで、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の基礎データを集約することが可能です。
標準機能だけでは複雑な集計が難しい部分もありますが、プラグインを活用すれば効率的に財務三表を作成できます。
kintone(キントーン)について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
▼kintone(キントーン)とは?できること・できないこと・使い方を業務別に紹介!
財務三表の作成において、kintoneができることは以下のとおりです。
損益計算書を作成できる
kintoneは、売上アプリと経費アプリのデータを集計することで、収益と費用を算出できます。
勘定科目マスタを作成しておけば科目ごとの集計も可能になるため、詳細な損益計算書を作成できるでしょう。
月次や年次での推移をダッシュボードで可視化すれば、経営判断に活用することが可能です。
売上や経費の傾向を視覚的に把握できるため、改善策を検討しやすくなります。
貸借対照表を管理できる
kintoneは、資産・負債・純資産の各科目をアプリで管理し、期末時点での残高を集計できます。
固定資産や在庫などの管理アプリと連携すれば、リアルタイムで資産状況を把握することが可能です。
会計ソフトから取り込んだ仕訳データをkintoneで集計すれば、貸借対照表の作成にも活用できます。
データの整合性を保ちながら、必要な情報をすぐに確認できる環境を構築できるでしょう。
キャッシュフロー計算書も集計できる
kintoneは、入金・出金のデータを記録し、営業や投資、財務などの活動ごとに分類できます。
銀行口座の入出金明細を取り込むことで、キャッシュフローの実績を把握しやすくなるでしょう。
ただし、標準機能だけでは複雑な集計が難しいため、krewData(クルーデータ)などのプラグインの活用が必要になります。
プラグインを組み合わせることで、より正確なキャッシュフロー計算書を作成することが可能です。
kintoneで財務三表を作る方法
kintoneで財務三表を作成するには、アプリの設計、データの集計、帳票の出力という3つのステップが必要です。
それぞれのステップで押さえるべきポイントを理解すれば、効率的に財務三表を作成できます。
各ステップで押さえるべきポイントは以下のとおりです。
売上・経費・科目マスタのアプリを設計する
まずは、売上・経費・科目マスタなど各データを管理するアプリを設計します。
たとえば、売上アプリは取引先、日付、金額、科目コードなどのフィールドを設け、売上データを記録する形式です。
経費アプリには支払先、日付、金額、科目コードを設定し、経費の詳細を管理しましょう。
科目マスタアプリには会計ソフトと連動した勘定科目コードと名称を登録することで、売上・経費アプリと連携できます。
複数アプリを横断してデータを集計する
kintoneの標準機能では複数アプリのデータを横断集計することが難しいため、krewDataなどのプラグインが必要になります。
krewDataは、kintoneの標準機能ではできない、複数アプリで管理されているデータの集計を可能にするプラグインです。
売上・経費・仕訳などのアプリから必要なデータを抽出し、集計アプリに自動で反映できます。
スケジュール実行であらかじめ集計タイミングを設定しておけば、月次の試算表を自動で更新することも可能です。
手作業での転記が不要になるため、ミスを防ぎながら作業時間を大幅に削減できます。
詳しい機能や使い方は以下の記事を参考にしてみてください。
▼krewDataの使い方完全ガイド!基本操作や活用のコツを徹底解説
財務三表をPDFを出力する
kintoneの標準機能では帳票レイアウトの自由度が限られるため、k-Report(ケイレポート)などの帳票プラグインが便利です。
k-Reportを使えば、会社指定のフォーマットで損益計算書や貸借対照表をPDF出力できます。
一括出力機能を活用すれば、複数の部門や期間ごとの帳票を効率的に作成できるでしょう。
帳票のヘッダーやフッターに会社ロゴや承認欄を追加するなど、細かいカスタマイズも可能です。
会社の要件に合わせた帳票を作成できるため、社内での共有や監査対応もスムーズになります。
kintoneで財務三表を作るときの注意点
kintoneで財務三表を作成する際は、標準機能だけでは対応できない部分があることを理解しておく必要があります。
プラグインや外部連携を活用すれば解決できることも多いため、自社の要件に合わせて検討しましょう。
主な注意点は以下のとおりです。
標準機能だけでは複数アプリの横断集計が難しい
kintoneの標準機能では、複数のアプリにまたがるデータを一度に集計することができません。
たとえば、売上アプリと経費アプリのデータを合算して損益計算書を作成するには、手作業でデータを転記するか、プラグインを使う必要があります。
krewDataのようなプラグインを導入すれば、複数アプリのデータを自動で集計できます。
集計作業の手間を大幅に削減できるため、財務三表の作成に役立つでしょう。
帳票レイアウトの自由度が限られる
kintoneの標準機能では、帳票の体裁を細かくカスタマイズすることが難しいため、よくある表形式で財務三表を出力したい場合は、k-Reportなどの帳票プラグインが必要になります。
帳票プラグインを使えば、ヘッダー・フッター、承認欄、会社ロゴなどを自由に配置できます。
社内で使用している帳票フォーマットに合わせた出力が可能になるため、例えば請求書や見積書等、財務三表以外にも活用可能です。
会計ソフトとの連携設計が必要になる
kintone単体で財務三表の作成・管理を完結させることもできますが、freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトと連携することで、仕訳データの整合性を保ちやすくなります。
会計ソフトからエクスポートした仕訳データをkintoneに取り込むか、kintoneのデータを会計ソフトに連携する仕組みを設計しておけば運用が楽になります。
データの突合フローを明確にしておくことで、監査対応や締め処理もスムーズになるでしょう。
kintoneで財務三表を作るときに便利なプラグイン
kintoneで財務三表を作成する際は、プラグインを活用することで作業を大幅に効率化できます。
それぞれのプラグインには特徴があるため、自社の要件に合わせて選びましょう。
財務三表の作成に役立つプラグインは以下のとおりです。
krewData
krewDataは、複数アプリのデータを集計し、集計結果を別のアプリに自動出力できるプラグインです。
売上・経費・仕訳などのアプリからデータを抽出し、損益計算書や貸借対照表の元データを自動で作成できます。
定期スケジュール実行を設定すれば、月次の試算表を自動で更新することも可能です。
ノーコードで複雑な集計ロジックを構築できるため、経理担当者でも運用しやすいでしょう。
手作業での集計作業を自動化できるため、時間とミスを大幅に削減できます。
k-Report
k-Reportは、指定のフォーマットで帳票をPDF出力できるプラグインです。
損益計算書や貸借対照表を会社のフォーマットに合わせて出力できます。
一括出力機能を使えば、複数の部門や期間ごとの帳票を効率的に作成できるでしょう。
ヘッダー・フッター、承認欄、会社ロゴなど、細かいレイアウト調整も可能です。
社内で使用している帳票フォーマットに合わせた出力ができるため、導入後もスムーズに運用できます。
krewDashboard
krewDashboard(クルーダッシュボード)は、kintoneのデータをグラフやピボットテーブルで可視化できるプラグインです。
売上推移、経費の内訳、利益率などの財務KPIをリアルタイムで表示できます。
複数アプリのデータを組み合わせてダッシュボードを作成できるため、経営判断に役立つでしょう。
ドリルダウン機能を使えば、集計結果から詳細データまで掘り下げて確認できます。
経営層が必要な情報をすぐに把握できる環境を構築できます。
kintoneで財務三表の作成を効率化した事例
kintoneとfreeeを連携させることで、freee会計の貸借対照表や損益計算書のデータをkintoneに取り込み、集計することが可能です。
コムデックが提供する「kintone × freee連携システム」では、freeeで管理している会計データをkintoneに取り込む仕組みを構築できます。
貸借対照表や損益計算書のデータをkintone側に連携することで、他の業務データと組み合わせたダッシュボードを作成したり、部門ごとの財務状況を可視化したりすることが可能です。
これにより、経営層や各部門が必要な財務情報をkintone上でリアルタイムに確認できる環境を整えられます。
freee会計の優れた会計機能とkintoneの柔軟なデータ管理を組み合わせることで、財務管理の効率化を実現できるでしょう。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
kintoneで財務三表の作成を効率化しよう
kintoneを活用すれば、財務三表の作成を半自動化し、手作業による転記ミスや工数を大幅に削減できます。
標準機能だけでは対応が難しい部分もありますが、krewDataやk-Reportなどのプラグインを組み合わせることで、会社独自の運用に合わせた仕組みを構築できるでしょう。
会計ソフトとの連携を設計すれば、データの整合性を保ちながら、監査対応もスムーズになります。
コムデックでは、お客さまのご要望に合わせてその場でアプリを構築する「kintone対面開発」を提供しています。
「kintoneで財務管理を効率化したい」「自社の運用に合ったシステムを構築したい」という企業さまは、お気軽にお問い合わせください。









