kintone × AI で既存顧客への追加提案を自動生成する方法
社労士が収益の安定・拡大を図るためには、既存顧客への追加提案が欠かせません。
新規顧客の場合は成約までに手間とコストがかかりますが、既存顧客ならすでに信頼関係ができているため、少ない労力で収益に結びつけられるのがメリットです。
一方で、実務の現場では月次の処理やトラブル対応に追われてしまい、なかなか追加提案ができずにいるという方も多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのが、kintoneとAIを連携した活用法です。
kintoneに蓄積した顧客情報や対応履歴をAIで分析すれば、提案先の候補を自動でリストアップして、提案書の草案まで自動生成することが可能です。
本記事では、社労士事務所の営業活動におけるkintone × AI 活用法について解説します。
社労士以外の業種でも当てはまる内容となっていますので、追加提案を効率化したいという企業さまはぜひご覧ください。
本記事の内容は、こちらの動画でも詳しく解説しています。
目次
既存顧客への追加提案が進まない理由
社労士にとって、既存顧客への追加提案は重要な業務の1つです。
追加提案には大きく分けると「アップセル」と「クロスセル」に2種類があります。
「アップセル」は現在契約しているサービスよりさらに上位のプランにアップグレードすること、「クロスセル」は現在契約しているサービスとは別の関連サービスも追加で契約することを指します。
最近はクロスセルとして、人事制度の構築や助成金活用といった3号業務に力を入れる社労士事務所も増えています。
いずれの場合も、追加提案するためには顧客情報や課題を的確に把握することが欠かせません。
提案を持っていく際には、そのお客様に合わせて、「どのような切り口で提案したら受け入れられるか」「過去にどのような事例があるか」などを考慮する必要がありますが、現場ではなかなか追加提案が進まないのが実情です。
理由としては、顧客情報が担当者の頭の中だけで管理されていることや、誰に・何をおすすめすれば良いのかが分からないことなどが挙げられます。
仮に提案しようと思っても、月次処理で手いっぱいだったり、提案資料の作り方が分からなかったりすることもあるでしょう。
kintone × AIで提案先の抽出や提案内容の作成を自動化
業務管理アプリ「kintone(キントーン)」とAIを連携して活用すれば、提案先の候補の抽出や、提案内容の作成を自動化することが可能です。
kintoneはノーコードで自由にアプリを構築できるツールなので、社労士事務所のように専門性が高く、独自の管理項目を必要とする現場での利用に適しています。
クラウド上でリアルタイムの情報を共有できるため、手続き状況や対応履歴の管理など、業務の「見える化」にもぴったりです。
そんなkintoneをAIと連携すれば、蓄積した情報をさらに有効活用できるようになります。
コムデックでは、kintoneとChatGPTを連携できる「コムデック生成AI for kintone」というサービスを提供しています。
コムデック生成AI for kintoneは、プロンプトの設定や出力結果の保存もkintone上で完結できるのが特徴で、kintoneの複数アプリに蓄積したデータを横断的に集計・分析できます。
「コムデック 生成AI for kintone」サービスページはこちら
kintone × AI で追加提案の準備を自動化する方法
ここからは、追加提案に必要な提案先の抽出と提案内容の作成を、コムデック生成AI for kintoneで自動化する方法を解説します。
提案先の候補を抽出
まずは、kintoneで業務管理に必要なアプリを用意します。
具体的には「顧客情報アプリ」や業務別に案件を管理する「就業規則案件アプリ」「労務相談アプリ」、提案実績を管理する「案件提案管理アプリ」などです。
kintoneを既に運用されている企業様なら、これらに相当するアプリを運用中ということも多いかと思います。
その場合には、運用中のアプリをそのままAIに読み込ませることが可能です。
さらに、提案先の候補を抽出するための「アップセル・クロスセル抽出アプリ」も作成します。
こちらのアプリでは、対象期間(開始日・終了日)、成功事例、失敗事例、提案候補などの項目を設置します。
次にコムデック生成AI for kintone設定アプリで、「アップセル・クロスセル抽出アプリ」を出力先として設定し、プロンプトを登録します。
今回は以下のようなプロンプトを設定しました。
参照するアプリとしては、「顧客情報アプリ」「就業規則案件アプリ」「労務相談アプリ」「案件提案管理アプリ」などを指定しています。
これらに蓄積されたデータをもとに、成功事例に類似した業種や規模感の企業を抽出する仕組みです。
利用する際は、「アップセル・クロスセル抽出アプリ」に対象期間を入力して「抽出ボタン」をクリックするだけで、このような形で分析結果が出力されます。
提案候補では、顧客名、提案内容とともに、提案理由もテキストで出力されているのがポイントです。
提案内容を生成
提案候補の抽出が設定できたところで、次は提案内容の生成も自動化していきます。
まず、「アップセル・クロスセル抽出アプリ」でテーブルに登録されたデータを、テーブルデータコピープラグインを使って案件提案管理へ1行ずつ別のデータとして登録します。
「案件提案管理アプリ」では、担当者が実際に提案対象とするかどうかを判断して記録できるよう、「対象外」や「対象外理由」の項目を設置します。
「提案する」と判断した場合は、どのサービスを、どのような形で提案するのかを決めなければなりません。
ここでもAIを活用して、最適な提案内容を自動生成します。
担当者は「提案内容(案)作成」のボタンをクリックするだけで、以下のような出力結果が得られます。
これで、提案候補の抽出から提案内容の生成まで自動化する仕組みの完成です。
kintone × AI で既存顧客への追加提案を強化しよう!
既存顧客に追加提案をするためには、顧客の契約状況や現在の課題、他の顧客での導入事例など、さまざまな情報を把握・分析する力が必要です。
提案する内容が決まったら、なぜ必要なのか、どんな効果があるのかも効果的に伝えなければなりません。
生成AIを単独で活用するだけでも、「最近はこの助成金を活用する企業が増えている」「中小企業におすすめ」のように、普遍的な回答は得られるでしょう。
しかし、kintoneとAIを連携して活用すれば、kintoneに蓄積した自社固有のデータを参照して「先日ご相談いただいた件に関連して、こんな助成金があります」のように、より具体的で精度の高い追加提案ができるようになります。
顧客の課題解決や満足度向上、自社の売上アップを目指したいという方は、ぜひkintoneとAIの連携活用をご検討ください。
コムデックでは、kintoneと連携させたAI活用をサポートする「コムデック生成AI for kintone 導入コンサル」というサービスを提供しております。
「AIに興味はあるけど何から始めれば良いか分からない」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。
「コムデック生成AI for kintone 導入コンサル」サービスページはこちら
また、社労士の業務を改善するためのkintoneパッケージも提供していますので、あわせてご覧ください。















