AIで要件定義書を自動生成!レクシン AI for kintoneでアプリ開発を効率化
kintoneのアプリ開発において、お客さまの要望を正確に理解して要件定義書に落とし込む作業には時間がかかります。
「こんな感じで」「使いやすく」といった抽象的な表現から、具体的な要件に落とし込むのは簡単ではありません。
これを効率化してくれるのが、株式会社ノベルワークス社が提供するレクシン AI for kintoneです。
本記事では、Zoom会議の文字起こしから要件定義書やフローチャート、ER図まで自動生成してくれるツールの特徴と使い方をご紹介します。
本記事の内容は、こちらの動画でも詳しく解説していますのであわせてご覧ください。
目次
レクシン AI for kintoneとは?AIが会話から要件定義を自動生成するツール
レクシン AI for kintoneとは、AIとの対話を通じて要件定義書やフローチャート・ER図を自動作成できる開発支援サービスです。
Zoomなどのオンライン会議で記録された文字起こしデータを読み込ませるだけで、以下のドキュメントを自動生成してくれます。
- 要件定義書
- システム概要書
- 概算見積
- 業務フロー図
- ER図(データベース設計図)
会話のなかで明確に語られていない「期待される効果」や「メリット」まで、AIが補完して提案してくれるのが大きな魅力です。
kintone(キントーン)アプリ開発の初期工程である要件定義フェーズの工数削減と品質向上が期待できるため、開発会社やシステム担当者にとって心強いツールといえるでしょう。
Zoomの文字起こしをレクシン AI for kintoneに読み込ませる方法
レクシン AI for kintoneを活用するには、まず文字起こしデータを用意する必要があります。
もっとも簡単なのは、Zoomの字幕機能を使う方法です。
Zoomには「字幕を表示」というオプションがあり、会議開始のタイミングでONにしておくと、文字起こしのテキストデータが自動的に保存されます。
会議終了後、アーカイブファイルの中に字幕のテキストファイルが含まれているので、それをレクシンに読み込ませるだけです。
なお、コムデックでは、会議終了後に文字起こしデータを自動的にkintoneに保存する仕組みを構築して活用しています。
このように、kintoneの議事録アプリに自動保存された文字起こしデータをそのままレクシン AI for kintoneにコピー&ペーストして利用可能です。
レクシン AI for kintoneで自動生成できる主なドキュメント
レクシン AI for kintoneは文字起こしデータから段階的に複数のドキュメントを自動生成していきます。
実際にkintoneで営業管理(SFA)アプリを構築する例で、どのようなドキュメントが生成されるのか見ていきましょう。
議事録の自動作成
まず、文字起こしデータをレクシン AI for kintoneにアップロードして「議事録作成」ボタンを押します。
すると、文字起こしのテキストから要点を整理した議事録が自動生成されます。
議事録には以下の内容が整理されて記載されます。
- 背景と課題:プロジェクトの背景や解決したい課題
- 実現したい機能:顧客管理、案件管理、日報、見積もりなど、会話の中で言及された機能
- その他の情報:会話で触れられなかった項目は「不明」として記載
文字起こしの内容を綺麗にまとめてくれるため、会議の内容を振り返る際にも便利です。
システム概要書の生成
議事録が完成すると、次は「システム概要書」の生成が可能になります。
システム概要書には、以下の内容が含まれます。
- 主な機能:顧客管理、案件管理、日報、見積もり、メルマガ、外出先からのアクセス対応など
- 業務フロー:業務プロセスの流れ
- 期待されるメリット:kintone導入による効果
注目すべきは、メリットの部分です。
会話のなかで具体的なメリットについて語っていなくても、レクシン AI for kintoneが「このkintoneアプリを導入することで、こういう効果が得られます」といった提案をしてくれます。
さらに、実装方法についても「kintone標準機能で可能」「カスタマイズが必要」「プラグインで実現可能」といった形で提案してくれるため、技術的な判断材料としても活用することが可能です。
また、営業担当者が顧客を登録し、案件管理に対応履歴を入力するといった業務フロー図も生成されます。
概算見積の作成
システム概要書が完成すると、概算見積も自動生成されます。
概算見積には、各機能の開発工数(人月単位)と金額が表示されます。
例えば、顧客管理機能の開発に0.3人月(1人が10日間程度稼働)、総額80万円といった具体的な数字が算出されます。
さらに、費用対効果を可視化する機能もあります。
導入前と導入後の月間運用費用を入力すると、グラフで「いつ頃から投資回収できるか」が視覚的に把握することが可能です。
現在はまだβ版のため工数や単価の調整機能は限定的ですが、今後のアップデートで編集可能になると予想されます。
ER図の生成
最後に、ER図も自動生成できます。
ER図は、データベース設計の基礎となる図で、顧客アプリ、案件アプリ、日報アプリなど、各アプリ間の関連性が図で表現されます。
kintoneでアプリを作った後、「どのアプリとどのアプリが紐づいているのか」が分からなくなってしまうことがありますが、作成時点でER図として可視化されるため、アプリ間の関係性を把握しやすくなります。
完全に意図した通りの図が生成されるわけではありませんが、レクシン AI for kintone上で直接編集もできるため、ベースの資料として十分活用できます。
レクシン AI for kintoneを使うときのポイントと期待のリバースエンジニアリング機能
実際にコムデックがレクシンを使ってみたところ、文字起こしの質が生成物の質を左右することがわかりました。
「郵便番号、住所、電話番号、ファックス番号、メールアドレスといった項目を考えています」といった具合に、できるだけ明確に発言しておくと、意図に近い構成が生成されやすくなります。
完全に意図した通りの構成を再現するのは難しい部分もありますが、概要書や概算見積のような「ざっくりとした情報」を素早く作成できる点は非常に便利です。
特に、提案の初期段階でお客様に提示する資料としては十分な品質が確保できます。
なお、最近のアップデートで、リバースエンジニアリング機能が追加されました。
これは、kintoneの既存アプリの情報からアプリ構成やシステム概要などを自動生成してくれる機能です。
現状は各アプリのフィールド一覧などの仕様を抽出するのに便利な段階ですが、今後のアップデートでさらに機能が充実していくことが期待されます。
レクシン AI for kintoneでアプリ開発の初期工程を効率化しよう
レクシン AI for kintoneは、Zoom会議の文字起こしからkintoneアプリの要件定義書、システム概要書、概算見積、業務フロー図、ER図まで自動生成してくれる画期的なツールです。
AIが会話の内容から期待される効果やメリットまで補完してくれるため、kintone構築のための資料作成時間を大幅に短縮できます。
現在はβ版のため、今後のアップデートと製品化に期待です。
今回ご紹介したレクシン AI for kintoneは「アプリを作る前段階」の効率化に役立ちますが、「今あるkintone内のアプリやデータを活用して業務を効率化したい」という場合は、コムデックの「kintone for 生成AI」をご検討ください。
kintone for 生成AIは、kintoneとChatGPTを連携させて、業務の効率化につながる仕組みを構築するサービスです。
要件定義書はもちろん、議事録やレポートの作成などにも対応できますので、ドキュメント作成の効率化に興味がある方はお気軽にお問い合わせください。



















