kintoneのモバイル活用が一気に進む!Unifnityを使ったアプリ開発事例

最近はあらゆる現場でkintoneが使われています。
特に建設業、物流業、介護福祉業、接客業などでは、スマホやタブレットでモバイル版kintoneが使われているのが特徴です。
一方で、モバイル版はパソコン版と比べるとできないことも多いため、画面が見づらい、操作しづらいと感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、連携ツールUnifinityを使ったアプリ開発事例を紹介します。
実際にUnifinityを使ったアプリ開発の様子は、こちらの動画でも紹介していますのであわせてご覧ください。
目次
kintoneをスマホやタブレットで使うときによくあるお悩み
kintone(キントーン)は、スマホやタブレットなどモバイルのWEBブラウザーやアプリでも使用できます。
ただ、標準機能のモバイル版は使い勝手が良いとは言えません。
実際にモバイル版を利用する現場からは、次のような声が聞かれます。
- 数値・日付・時刻・サブテーブルなどが入力しづらい
- 一覧画面が横長になり過ぎて見づらい
- 集計表を表示できない
- 配置や色を変えられない
- パソコン版でしか使えないプラグインがある
- 電波が無いところでは使えない
せっかくkintoneを導入したのなら、外出先でもスマホで快適にkintoneを活用したいところです。
そんなときに、Unifinity(ユニフィニティー)という連携ツールを使えば、モバイル専用アプリを簡単に作成できます。
kintoneのモバイルアプリが作れる「Unifinity」
Unifinityは、ローコードでモバイルアプリを作成できる連携ツールです。
専用の作成ツール「Unifinity Wizard」や「Unifinity Studio」を使えば、非エンジニアでも直感的にアプリが作れます。
Unifinityで作成したアプリは、kintoneのアカウントが無くても使えるため、お客さまや取引先とのやりとりも可能です。
モバイル版で使えると便利なアプリの一例として、次のようなものが挙げられます。
- 勤怠アプリ
- 日報アプリ
- アルコールチェックアプリ
- 入出庫アプリ
- ピッキングアプリ
- 設備点検アプリ
- 工事台帳アプリ
これらのアプリは、外出先や作業現場、一人一台のパソコンが無い環境などでよく使われます。
利用する人の中には、年配の方やパソコンが苦手な方が含まれることも多いため、誰でも簡単に操作できるアプリであることが重要です。
Unifinityでカスタマイズすれば理想のアプリを実現でき、業務効率の大幅なアップが期待できます。
パーツを選んでパズル感覚でアプリをカスタマイズ
ここからは、実際のアプリ構築の流れを解説します。
Unifinity Studioという開発画面を開くと、大きく「画面」「データベース」「処理」の3つが表示されます。
はじめに、「画面」でアプリの見た目を決めていきます。
ボタン、チェック欄、テキスト欄などのパーツを選択しながら配置します。
それぞれの表示方法も、ラベル、表、カレンダーなどから選択する仕組みです。
見た目が決まったら、次は「処理」の設定です。
「コンポーネント」の一覧で、やりたいことを選択します。
例えば、計算(加算、減算、端数処理……)、データベース読込、CSV書出し、といった項目が並んでるので、これらの日本語を見て選ぶだけで、ソースコードを書かなくても設定できます。
処理の中に「kintoneに登録されているかチェック」という工程を追加すれば、レコードの二重登録を防ぐ仕組みも作れます。
今回は、Unifinity Studioという開発画面で項目を1つずつ設定していきましたが、他にもUnifinity Wizardのkintone連携機能を使って、アプリの設定情報を一気にインポートするという開発方法もあります。
参考:【Unifinity Wizard】kintone連携機能を利用してアプリを作成する
【事例】シンプルな表示と大きなボタンで操作しやすいアプリを実現|資源ごみ回収事業者さま
ここでは、実際にUnifinityでモバイルアプリを作成した企業さまの事例を紹介します。
一般社団法人 伊勢資源回収事業協同組合さまは、三重県伊勢市で資源ごみの回収事業を請け負う協同組合です。
少し前にkintoneを導入し、情報管理を紙からデジタルに移行させることに成功しました。
しかし、ごみ収集車で現場を回るドライバーの間では、kintoneの導入によって新たな課題が生まれていました。
一般社団法人 伊勢資源回収事業協同組合さまでは、ドライバーがごみを回収する際に、タブレットで現場の写真を撮影してkintoneに登録するという作業があります。
しかし、標準機能のモバイルアプリは画面表示が縦に長すぎたり、操作手順が多すぎたりして使いづらかったのです。
タブレットの小さな画面上で、数十件のデータから目視でデータを探さなければならず、誤って選択したり、削除したりしてしまうこともありました。
また、電波が悪い山中の回収場所ではkintoneを開けず、登録できないということもあったそうです。
そこで一般社団法人 伊勢資源回収事業協同組合さまは、Unifinityで使いやすいモバイルアプリを作成することにしました。
アプリ開発でこだわったのは、シンプルな見た目と操作性を実現することです。
表示する情報を最小限に絞ったり、ボタンを大きめにしたりしました。
これにより、スマホが苦手な人でも操作しやすく、回収作業をしながらでも素早く画像を登録できるアプリができました。
一般社団法人 伊勢資源回収事業協同組合さまの開発事例についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
▼Unifinityとkintoneの連携で、モバイルアプリを劇的に改善!|資源ごみ回収事業 一般社団法人 伊勢資源回収事業協同組合さまのアプリ開発事例
Unifnityでモバイル版kintoneをカスタマイズするメリットとは
Unifinityでモバイル版kintoneをカスタマイズすると、さまざまなメリットがあります。
まず、アプリの項目を自由に配置できるため、思い通りの見た目を実現できます。
標準機能のモバイル版のように、一覧表が横長になり過ぎることもありません。
また、ステータスの進捗状況が見やすくなったり、画像に直接書き込みができたりすることもメリットです。
オフラインでも利用できるため、電波の悪い山間部、地下、飛行機での移動中などでもkintoneデータを入力できます。
Unifnityで使いやすいモバイルアプリを作ろう!
Unifinityを使えば、kintoneをスマホやタブレットでさらに快適に使えるようになります。
Unifinityはローコードで開発できるのが魅力ですが、使いこなすためには、少し慣れが必要です。
やりたいことからどのような手続きが必要かを逆算する必要があるため、ITの知識を持つ人が開発した方がスムーズでしょう。
使いやすいモバイルアプリを開発したいけど、自分たちで作る自信がない……という方は、プロに相談するのがおすすめです。
モバイルアプリの他にも、kintone活用について次のようなお悩みがある方は、是非コムデックにご相談ください!
- 導入したものの、便利な機能を使いこなせていない
- エクセルや紙での情報管理から抜け出せない
- カスタマイズの方法が分からない
- 既存のシステムとの連携方法が分からない
- 現場の従業員がなかなか使ってくれず、定着しない
コムデックでは、お客さまのお悩みをお聞きしてその場でkintoneアプリを構築する対面開発を行っております。
実際にご利用いただいたお客さまからは「あっという間にアプリができて驚いた」「アプリを作るだけでなく、業務フローまで改善できた」と好評です。
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