製造業でkintone活用!krewDataのリアルタイム実行で原価管理を最新化|製造業 八州製作株式会社さまのアプリ開発事例
kintoneを活用する上でもはや不可欠と言ってもいいkrewData。
krewDataを活用することでkintone内のアプリをまたいでデータを自動集計できます。
krewDataには「決まったタイミングで自動集計する」スケジュール実行と、アプリへの登録や更新等をキーとして自動集計するリアルタイム実行の2種類があります。
「最新データをリアルタイムにチェックしたい」「データを登録したら集計も自動で変わっていてほしい」といった場合は、krewDataのスケジュール実行では実現が難しいため、リアルタイム実行の活用がおすすめです。
krewDataのリアルタイム実行なら、情報更新があったデータのみをリアルタイムに集計して、集計結果を閲覧できます。
今回は、krewDataをスケジュール実行からリアルタイム実行に切り替えて、最新の原価管理を即時確認できるようにした八州製作所株式会社さまの事例を紹介します。
「リアルタイム実行をどのようなときに活用すればいいか知りたい」「kintoneでリアルタイムに任意のデータを集計したい」「特定のデータのみを再集計したい」という企業さまは、ぜひご覧ください。
目次
kintoneを活用して原価管理の効率化に成功!さらに便利に使いたい
八州製作株式会社さまは、自動車部品をはじめとした金属製品の”モト”となるダイカスト金型の製造を手掛ける企業さまです。
お客さまである部品メーカーさまのものづくりの価値を高められるような金型を追求し、幅広いニーズへの対応に力を注がれています。
お客さまのために企業努力を惜しまない八州製作株式会社さまは、業務のデジタル化も推進しています。
ここでは、これまでのデジタル化の取り組みと新たな挑戦について紹介します。
krewDataで集計業務を自動化して原価管理を効率化!
八州製作株式会社さまは、もともと紙の日報をベースに原価管理をしており、紙の日報に記録された工数等を基幹システムに手入力していました。
しかし、この方法では時間と手間がかかることから、案件管理と日報の作成をkintone(キントーン)に移行。
また、それまで使っていた基幹システムではkintoneと連携ができないうえCSVでの書き出しも難しかったため、「コムデック販売管理システム」に切替えてさらに業務効率を向上させました。
この取り組みの詳細は以下の記事で詳しく解説していますので、kintoneで効率的に原価管理を行いたい企業さまはあわせてご覧ください。
▼kintoneと基幹システムを連携をして原価管理を効率化!|製造業 八州製作株式会社さまのアプリ開発事例
この取り組みの中で、八州製作株式会社さまでは原価集計を自動化するためにkrewData(クルーデータ)を導入していました。
krewDataとは、kintoneのアプリをまたいでデータを自動集計できるプラグインです。
krewDataのスケジュール実行を使って複数のアプリから原価データを集計する仕組みを構築した結果、原価集計の作業時間が短縮され、その他の業務に時間を割けるようになりました。
また、従来よりもスピーディーに原価率や利益率を把握できるようになり、現場レベルでコストを意識できるようになったことも大きな効果です。
今回は、このようにある程度基板が整った状態から、さらなる現場のニーズに対応すべくカスタマイズを進めていった事例となります。
手作業の再集計は手間がかかる……特定案件のみを自動集計したい!
krewDataには、スケジュール実行とリアルタイム実行の2つのプランがあり、それぞれ特長が異なります。
krewDataのプラン | 特長 |
---|---|
スケジュール実行 | 決まったスケジュールで集計を実行する |
リアルタイム実行 | アプリの操作タイミングで特定のデータを集計する |
スケジュール実行では、決まった項目を決まったタイミングでデータを集計できる一方で、「今すぐ最新の集計結果を確認したい」場合には実行ボタンをクリックする手間があります。
また、原価管理の集計フローは全データを集計対象としていたため、集計完了までに時間がかかるというデメリットもありました。
そこで、スケジュール実行からリアルタイム実行に切り替えることでこれらの課題を解消し、特定の案件に絞った再集計を行ったうえで、その結果を即時見られるようにカスタマイズしました。
krewDataのリアルタイム実行を設定すれば特定案件のみを集計できる!
krewDataのリアルタイム実行の魅力は、アプリの登録や更新といった処理をキーとして複数のアプリにまたがる集計をリアルタイムに行えることです。
八州製作株式会社さまは原価集計に活用しましたが、ほかにもKPI測定や評価制度の点数集計などに活用できます。
ここでは、八州製作株式会社さまの取り組みをもとに、専用アプリの作成とkrewDataのリアルタイム実行の設定を通じて、特定案件のみの原価集計を実現した方法を解説します。
1.リアルタイム実行を動かすための専用アプリを作成する
スケジュール実行の場合は、決まったフローを通じて毎回同じ集計をすることができますが、それだと「そのとき見たい特定案件だけ集計する」といったことができません。
フローを調整して対象を絞ることもできますが、そのためには構築の知識が必要なのはもちろん、フローを変更するリスクが伴います。
調整を直さずにそのまま放置してしまうと次集計を行う際に他の案件の集計が行われず、要因特定に時間がかかってしまう恐れもあります。
そこで、八州製作株式会社さまではまずkrewData即時実行用アプリを作成し、再集計したい案件を指定できるようにしました。
krewDataのリアルタイム実行と連動しており、アプリから指定した案件のみを集計できる仕組みです。
2.krewDataのリアルタイム実行を設定する
krewData即時実行用アプリで原価を集計したい案件、つまり受注管理アプリのレコードを指定し、リアルタイム実行のパラメーターとして受注管理アプリのレコード番号を持たせることで特定の案件のみの原価集計を行えるようにしました。
集計の進捗状況はリアルタイム実行ログアプリから確認でき、成功すれば「実行結果」に「成功」と表示されるようになっています。
krewData即時実行用アプリにもこのログを表示させるようになっているため、その案件でいつどのように集計が行われたのかも把握することができます。
集計結果は原価管理アプリに反映されますが、krewData即時実行用アプリにも関連レコードでされるようにしたため、わざわざ原価管理アプリを開かなくても結果を確認可能です。
krewDataのリアルタイム実行を設定するメリット
八州製作株式会社さまでは、krewDataのリアルタイム実行を活用することで、全レコードが対象だった自動集計を特定の案件に絞って実行できるようになり、自動集計にかかっていた時間を10分以上から1~2分に短縮できました。
また、集計の進捗状況が可視化されたことで、集計が終わったかどうかわからないといった問題も解決できました。
日々更新される原価データをもとに特定案件の再集計結果をリアルタイムで確認できるようになり、従来かかっていた再集計の手間を削減し、集計業務の効率向上に成功しました。
kintoneを活用してさらなる業務効率化を目指す
krewDataをスケジュール実行からリアルタイム実行に切り替えたことで、八州製作株式会社さまでは従来はできなかった案件ごとの自動集計とリアルタイムな集計結果の把握を実現しました。
その結果、集計にかかっていた時間が大幅に短縮され、業務の効率化につながっています。
今後は、kintoneを活用して、さらなる業務の効率化を目指していきたいとのことでした。
コムデックでは、お客さまのニーズに合わせてその場でアプリを構築する「kintone対面開発」を提供しています。
「kintoneで任意の案件ごとにデータを集計したい」「リアルタイムに集計結果を把握したい」という企業さまは、お気軽にお問い合わせください。
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