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kintoneポータルを見やすくカスタマイズ!ダッシュボードもトップに表示|産廃業 株式会社ミヤテックさまのkintone開発事例

kintone ポータルカスタマイズで使いやすいトップページに!

kintoneを導入し、案件管理や日報、顧客管理、発注管理……とさまざまな業務に展開させていく中でアプリの数が増えていき、使い込むほど「kintoneのトップページから必要なアプリにたどり着くまでに何度もスクロールやクリックが必要」というジレンマが生じていませんか?

「アプリのアイコンが似ていて、視覚的に探しにくい」というのも、kintoneをよく活用いただいている皆様のお悩みあるあるかと思います。

また、アプリはたくさん増えたものの、kintoneのトップページ「ポータル」の「お知らせ」欄は真っ白のまま……という企業さまも少なくありません。

せっかくログインして最初に目に入るところなら、例えばよく使うアプリへアクセスしやすいように導線を整えたり、あるいは今期の目標やそれに対する進捗、社長の考えなど会社にとって重要な情報をポータルに表示したりして、より皆さんにkintoneを活用してもらいたいですよね。

たかがトップページ、されどトップページ。
本当にちょっとしたことですが、それだけでkintoneの使い勝手は大きく変わります。

今回は、kintoneのトップページであるポータルをカスタマイズして、より使いやすい環境を実現した事例をご紹介します。
すぐにマネできるポイントもありますので、是非自社にも取り入れてみてください!

▼ポータルカスタマイズのYoutube動画も合わせてご覧ください!

kintoneと基幹システムの連携でデータ分析!でも使うほどにアプリが増えて……

三重県松坂市に本社を構える株式会社ミヤテックさまは、1987年から産業廃棄物の運搬・処理に携わってこられました。
適正処理と再資源化に徹底してこだわり、多種多様な廃棄物に対応しています。
通常よりも厳しい基準を満たした業者を審査・認定する「優良産廃処理業者認定制度」により、優良認定事業者と認められている産廃業の企業さまです。

株式会社ミヤテックさまでは、売上データの集計・分析を目的としてkintone(キントーン)を導入され、以前から利用されていた基幹システムと連携させることでエクセルへの手動転記や集計作業を大きく効率化することができました。

基幹システムとkintoneを連携させ、売上データの集計・分析を自動化した事例はこちらの記事で詳しくご紹介しています!
▼kintoneと基幹システムを連携!自動集計でデータ分析

基幹システムとの連携が実現した結果、株式会社ミヤテックさまではkintoneが業務の中心になりつつありました。
しかしその一方で、kintoneが活用されればされるほどアプリの数が増えてしまい、冒頭でお伝えしたような「アイコンが同じで見つけにくい」「必要なアプリにたどり着くまで手間がかかる」という新たな課題・悩みが生まれていたのです。

kintoneポータルのアプリ一覧は見にくい!?よく使うアプリにワンクリックでアクセスしたい

kintoneの活用が進み、さまざまな業務に対応するアプリの開発が進んでいた株式会社ミヤテックさま。
活用が進むにつれ、必要なアプリが探しづらい、という課題が生まれていました。

kintoneにログインすると、まず表示されるのはポータルと呼ばれるトップページです。
このポータルでは、お知らせ情報を表示できる他、各種通知や未処理になっている承認を確認することが可能です。
右側にはアプリやスペースが一覧で表示され、kintone内のデータを検索できる機能もついています。

コムデック ミヤテック kintne ポータルカスタマイズ

例)コムデックのポータルページ

使いたいアプリを探す際には、ポータルにあるアプリの一覧をスクロールしていくのですが、アプリの数が多いとなかなか見つかりません。
「さらに表示」を何度も押してやっと使いたいアプリにたどり着いた……という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

コムデック ミヤテック kintne ポータルカスタマイズ

ドロップダウンリストで「お気に入りのアプリ」や「最近開いたアプリ」など表示切り替えができるものの、「自分だけの任意の順番で並び替える」ことができないためどうしても一覧の見づらさやアプリの探しづらさがあり、業務効率が低下していることが株式会社ミヤテックさまの悩みでした。

コムデック ミヤテック kintne ポータルカスタマイズ

改めて株式会社ミヤテックさまの課題やご要望をヒアリングして整理した結果、改善点は以下の3つに絞られました。

  • 必要な情報・アプリへのスムーズなアクセス
  • カテゴリ別に分けるなどされてアプリ一覧が見やすい状態
  • 一目で判別できるアイコンを設置するなど、見栄えのよいポータルの実現

この状態を目指し、ポータルのカスタマイズがスタートしました。

kintoneポータルをカスタマイズ!アイコン画像設定で見やすく導線確保

kintoneのポータルは、kintoneにログインするとまず表示されるページであり、全てのアプリやスペースにアクセスできる場所のため最も開く回数が多いページのひとつです。
このポータルを充実させ、必要な情報がすぐに確認できたり、使いたいアプリにスムーズにアクセスできたりすることで、ちょっとしたことではありますが業務もスムーズに進みます。

kintoneのポータルをカスタマイズする方法は大きく分けて二つあります。

ひとつはJavaScriptなどのプログラミング知識を活用し、ポータル自体を大きくカスタマイズする方法
もうひとつは、「お知らせ」欄を活用してカスタマイズする方法です。

後者の「お知らせ」欄を活用してカスタマイズする方法なら、プログラミングの専門知識がない方でも簡単にポータルの改良が可能です。

ポイントは、多くの方が使ったことがあるであろうMicrosoftのワードを使うこと。
ワードを使えば、kintoneの機能にはない「表」をお知らせ欄に貼り付けることができます。
枠内に各アプリへのリンクを貼れば、お知らせ欄上でアイコンが整頓され、ワンクリックで飛べるようになるのです。

さらに、ポータルをカスタマイズする際におすすめしたいのが、アプリアイコンの変更です。
kintoneでアプリを作成する際には、デフォルトで用意された46種類のアイコンから選択します。
このデフォルトのアイコンを使うのももちろんよいのですが、アプリを整頓するならアイコンの背景色やマークを部署別や業務別などのカテゴリごとに揃えると見やすくなります。

そんな時に使ってほしいのが、ICONEです。
ICONEではkintoneで使える無料アイコンを多数配布しているだけではなく、アイコンの自動作成も可能です。
自動作成モードでは、背景色を選んだりアイコンに文字を入れたりすることもできるため、視認性の高いアイコンが生成できます。

ICONEで部署ごとや業務ごとに背景色を統一したアイコンを作成し、表の枠組みを使って整頓するだけでも、アプリの検索性は大きく向上するのです。

実際に株式会社ミヤテックさまがカスタマイズしたトップページがこちらです!
色分けとアプリ名が書かれたアイコンが見やすく、ジャンル分けもされているため、検索性が高くなったことがわかります。

コムデック ミヤテック kintne ポータルカスタマイズ

kintoneポータルのカスタマイズ方法は、こちらの記事でも詳しくご紹介しています!
▼kintoneのお知らせ掲示板のカスタマイズ方法を解説!ポータル・スペース画面をより便利に!

JavaScriptでkrewDashboardもトップページに表示

ポータルのお知らせ欄をカスタマイズしてアイコンを整頓した株式会社ミヤテックさま。
続いて「kintoneで自動集計している売上集計表やグラフ化されたデータなどのダッシュボードをポータルに表示できないか」という意見があがりましたが、ここで一つ問題がありました。

その問題とは、「kintoneのお知らせ欄に貼り付けできる一覧やグラフは『標準機能で作成されたもののみ』」という制約です。
kintoneのポータルには、標準機能で作成したグラフや表、一覧を貼り付けられるものの、プラグインを使って作成したグラフや一覧は貼り付けられません。

株式会社ミヤテックさまの売上集計表などは、プラグインのkrewDashboard(クルーダッシュボード)で表示しており、そのままの貼り付けができませんでした。

そこで、JavaScriptを用いて、ポータルの最上部に売上集計などのダッシュボードを表示させる仕様にカスタマイズ。
タブで切り替えができるようになっているため、月別売上や品目別売上推移表などさまざまな表をポータルから閲覧できるようになりました。

コムデック ミヤテック kintne ポータルカスタマイズ

売上などの日々の活動が直結する情報は、できれば従業員さんにも気にしてもらいたいものですが、自分で「見に行く」必要があるとなると見てくれる人が限られてしまいます。
トップページに最初から表示しておくことで、kintoneを使うたびにその情報が目に入り、自然と意識してもらうことができるようになるのです。

kintoneポータルをカスタマイズした効果とは?

ポータルのカスタマイズを実施し、アプリの整頓やダッシュボード表示を実現した株式会社ミヤテックさま。

ICONEで作成したオリジナルアイコンとワードを使ってアプリ整頓したり、ポータルのトップに売上集計表などのダッシュボードを表示したり、とカスタマイズを施した結果、以下のようなポータルが出来上がりました。

  • 使いたいアプリがすぐ見つかり、ワンクリックでアクセスできる
  • kintoneにアクセスするとダッシュボードが表示され、売上などの最新状況が把握できる
  • トップページから遷移せずにダッシュボードを切り替えて各集計結果を閲覧できる
  • 必要な情報が整理され、見栄えがよい

ダッシュボードを表示している縦幅があまり広くないため、グラフや表によってはやや見づらくなる可能性はあります。
しかし、わざわざ見に行かなくてもそこに表示される、ということで、従業員さんの意識向上にも繋がっているようです。

ポータルをカスタマイズしてkintoneの利便性を上げよう

kintoneのポータルは、そのままでも便利ですが、使い込んでいくと情報量が多くなり使い勝手が低下します。
よく使うアプリを整頓して表示させたり、アプリのアイコンを工夫したりすることができるほか、ポータルのトップに従業員さんに見てもらいたいものを表示してアピールすることも可能です。

今回ご紹介したように、kintoneのポータルをカスタマイズすることによって、kintoneの利便性はさらに向上します。

すぐに着手していただけるカスタマイズもありますので、ぜひ試してみてください。
カスタマイズの方法については、こちらの動画でも解説しています!
▼【超簡単】kintoneを見やすく整理する方法をプロが伝授

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この記事を書いた人

西道 涼

『クラウドサービスの先導者』

日本人の心のふるさとである”三重県伊勢市”を拠点に、中小企業のDX化を支援しています。 主に中小企業のクラウドサービスの提案から導入支援まで、一貫してサポートさせていただいております。 たくさんのクラウドサービスが普及する中、どのクラウドサービスが自社に合っているのか…お悩みではありませんか? 是非一度御社の理想をお聞かせください。ぴったりのクラウドサービスをご提案させていただきます!

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