AIで議事録を自動作成!おすすめツールや活用する際のポイントを解説

みなさんの職場では、会議の議事録をどのように作成されているでしょうか。
議事録係を任されて、「メモを取りながらだと、会話の内容に集中できない」「他の仕事が溜まっているのに、今日中に議事録を作成して報告しなければいけない」といった経験をしたことがある方も多いかと思います。
議事録作成の主な工程は、文字起こしと要約です。
これらはまさにAIが得意とする作業であり、最近はさまざまなAI議事録自動作成ツールが登場しています。
本記事では、議事録作成におすすめのツールや、活用する際のポイントについて解説します。
この記事でわかること
- AI議事録自動作成ツールを活用するメリット
- おすすめのAI議事録自動作成ツール
- AI議事録自動作成ツールを活用する際のポイント
こんな人におすすめの記事です
- 議事録作成を効率化したい方
- 自社に合うAI議事録自動作成ツールを知りたい方
目次
AI議事録自動作成ツールとは
AI議事録自動作成ツールとは、会議や商談などの音声データをAIでテキスト化して、自動で議事録を作成するツールのことです。
製品によって異なりますが、主な機能として次のようなものがあります。
- 音声の録音・文字起こし:会議や商談の音声を録音し、音声データをリアルタイムでテキスト化
- 発言者の識別:複数名の会話について、事前に登録した発言者情報や声の特徴をもとに、誰がどの発言をしたのかを識別
- 要約:文字起こししたデータから重要な部分を抽出し、要約して出力
- キーワード検索:文字起こししたデータから、特定のキーワードに関する部分を検索
- 議事録の作成・保存・共有:議事録を自動で作成・保存して、関係者に配信
AI議事録自動作成ツールを導入するメリット
AI議事録自動作成ツールを導入すると、参加者は会議の内容に集中できるようになります。
従来であれば、会議の参加者が議事録係を担ったり、書記として追加で1人参加させたりしていましたが、その必要がなくなるだけでなく、議事録作成の手間と時間も削減できます。
人の手で議事録を作成する場合、実際の会議時間は30分でも、音声を何度も聞き直しながら文字起こしをしていると、倍くらいの時間がかかってしまうこともあります。
AIツールを使えば、ほんの数分で議事録が完成し、聞き逃しや記載漏れも防げます。
さらに、情報の共有・蓄積が簡単にできることもAI議事録自動作成ツールの魅力です。
従来の方法では、メールやチャットで送信先を1人ずつ選ぶのが手間ですし、受け取る側も後から見返すときに探しづらいという問題がありました。
AIツールなら即時共有でき、後からキーワード検索もできるようになります。
AI議事録自動作成ツールの選び方
AI議事録自動作成ツールにはさまざまなものがありますが、製品によって「音声認識に強い」「要約や情報整理に強い」といった特徴があります。
ツールを選ぶときには、以下の4つのポイントに注意しましょう。
- 文字起こしの精度が高いか
- 操作がしやすいか
- 必要な機能が備わっているか
- 利用時間やコストが適切か
ツールを選ぶ際は、自社の特徴やツールでやりたいことを意識すると失敗しにくくなります。
例えば、医療業界やIT業界などの会議では、専門用語が多く使われるのが特徴です。
そのため、文字起こしの精度が低いとチェックや手直しに時間がかかってしまいます。
また、既存のWEB会議システムと連携できるか、翻訳できるか、スマホで利用できるか…などは、現場によってニーズが異なる点です。
利用時間とコストについても、ツールによって「文字起こしは月に何分まで」「要約は月に何回まで」のように決まっているため、よく確認して最適なプランを選びましょう。
【無料あり】おすすめのAI議事録自動作成ツール5選
ここからは、おすすめのAI議事録自動作成ツールを5つ紹介します。
※料金はすべて税込表示です。
ChatGPT
ChatGPTは、アメリカのOpenAI社が提供するツールです。
AIツールの代表格で、議事録作成に限らず文章生成、データ分析、プログラミングなどができます。
ただし、ChatGPTに文字起こしの機能は無いため、議事録作成においては要約作業向けのツールと言えます。
料金 | Plusプラン:月額20ドル Proプラン:月額200ドル Teamプラン:月額30ドル/1ユーザー Enterpriseプラン:要問合せ |
無料お試し | 無料プランあり |
ChatGPTを使った議事録作成については、こちらの記事でも詳しく解説していますのであわせてご覧ください。
▼kintone×AIの活用事例3選!業務の自動化を実現した方法と効果を解説
tl;dv
tl;dvは、ドイツのtldx Solutions GmbH社が提供するツールです。
Zoom、Google Meet、Microsoft TeamsなどのWEB会議システムと連携できます。
議事録を自動生成でき、30以上の言語にも対応できるのが特徴です。
料金 | Proプラン:月額4,980円 Businessプラン:月額10,180円 Enterpriseプラン:要問合せ |
無料お試し | 無料プランあり |
こちらの記事では、tl;dvを使って実際に議事録を作成する方法を詳しく紹介しています。
▼AI活用で議事録を自動作成!「tl;dv」導入の効果を解説
ユーザーローカル音声議事録
ユーザーローカル音声議事録は、株式会社ユーザーローカルが提供するツールです。
完全無料で利用できますが編集機能は無いため、シンプルな文字起こしや簡易的な活用に向いています。
料金 | 無料 |
スマート書記
スマート書記は、エピックベース株式会社が提供するツールです。
高精度の音声認識を強みとしており、20名まで話者を識別できます。
モバイル利用にも対応しているため、オフライン環境でもスマホで録音しておけば、後からアップロードが可能です。
IPアドレス制限や多要素認証など、セキュリティ対策も充実しています。
料金 | 利用人数により月額10,000円~ |
無料お試し | あり(14日間・機能制限なし) |
AI議事録取れる君
AI議事録取れる君は、株式会社ALMが提供するツールです。
Zoom、Google Meet、Microsoft TeamsなどのWEB会議システムと連携できます。
また、自動文字起こしや自動要約、複数人での共同編集も可能なため、議事録作成を大幅に効率化できます。
単語登録機能で固有名詞や専門用語を覚えさせれば、さらに出力の精度を向上させられるでしょう。
料金 | Personalプラン:月額1,078円 Enterpriseプラン:月額6,050円 |
無料お試し | あり(7日間・Personalプラン) |
AI議事録自動作成ツールを活用する際のポイント
AI議事録自動作成ツールを活用する際は、大きく3つのポイントがあります。
クリアな音声データを用意する
文字起こしの精度を上げるためには、なるべく雑音が少ない静かな場所で録音することが大切です。
必要に応じてマイクを活用する、機材の置き場を工夫する、開始前にテストするなどしましょう。
辞書機能やAI学習機能を活用する
専門用語や固有名詞は、辞書機能で学習させると出力の精度がアップします。
製品によっては要約のテンプレートやカスタマイズ機能などがあるので、使いながらブラッシュアップしていくことも大切です。
バックアップをとっておく
機材トラブルや操作ミスが起きると、最悪の場合は議事録が作成できなくなってしまいます。
万が一に備え、別のスマホでも録音するなどバックアップをとっておくと安心です。
AI議事録自動作成ツールはkintoneとの連携でもっと便利に!
AI議事録自動作成ツールは、kintone(キントーン)と連携するとさらに情報管理を効率化できます。
例えば、議事録をプロジェクトに紐づけて管理したり、チームのメンバーでコメントし合ったりすることも可能です。
貴重な時間を割いて会議を行うのですから、決まったことや与えられた宿題を実行しなければ意味がありません。
AI議事録自動作成ツールをkintoneと連携することで、会議の内容を日常業務に落とし込めるのがメリットです。
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