クラウドPBXの音質は本当に悪い?導入後に後悔しないためのネットワーク確認ポイント
「クラウドPBXは音質が悪い」「導入したものの、結局ビジネスフォンへ戻した会社がある」——事務機器会社や電話工事会社から、このような話を聞いて不安になっていないでしょうか。
結論から言えば、クラウドPBXだから音質が悪いわけではありません。
確かに従来の固定電話と比べれば、インターネット環境の影響を受けやすい面はあります。
しかし、光回線、ルーター、社内LAN、Wi-Fi、利用端末まで確認して導入すれば、通常の業務で困らない通話品質を確保できます。
コムデックのクラウドPBX導入先では、通話音質が運用上の問題になったケースはありません。
実は、本当に注意すべきなのは、クラウドPBXというサービスそのものより、社内ネットワークを確認せず「電話機だけ」を入れ替える販売業者なのです!
この記事では、クラウドPBXの通話音質の実態と、企業が安心してクラウドPBXを導入するためのポイントを解説します。
この記事でわかること
- クラウドPBXの通話音質が悪いと言われる理由
- 固定電話・クラウドPBX・LINE電話の体感的な違い
- 音切れや遅延を起こすネットワーク上の原因
- 企業規模が大きいほど導入前調査が重要な理由
- コムデックがINNOVERA導入時に確認しているポイント
こんな人におすすめの記事です
- クラウドPBXを検討しているが、音質が不安な経営者・総務担当者
- 電話設備の更新時期を迎え、従来型PBXと比較している企業
- スマートフォンを会社の内線として活用したい方
- 複数拠点や数十名以上でクラウドPBXを導入したい企業
- 他社から「クラウドPBXは音質が悪い」と言われ、判断に迷っている方
目次
結論:クラウドPBXは、正しく導入すれば業務でほぼ問題なく使える
クラウドPBXの音質について、西邦建設様で普段から電話対応をされている女性社員の方に伺うと、「固定電話 > クラウドPBX > LINE電話」という印象とのことでした。
| 💬西邦建設様 女性社員(インタビューより) プライベートの通話はLINE電話ばかり使っています。 その感覚で比べると、音質は固定電話が一番で、その次がクラウドPBX、LINE電話という印象です。 なので、実際の業務でクラウドPBXを使っていても、不便は感じていません。 |
電話専用回線と専用の電話機を使う従来の固定電話は、安定性という点では依然として優れています。
一方、クラウドPBXはインターネットを経由するため、固定電話とまったく同じ条件ではありません。
それでも、通常の社内外の電話、取引先との打ち合わせ、外出先からの発着信など、実際の業務で支障を感じる場面はほとんどありません。
LINE電話のような一般消費者向けの通話アプリよりも、法人利用を前提にしたクラウドPBXは、電話番号、通話制御、対応端末、運用管理を含めて設計されています。
「固定電話より少し違いを感じる可能性はあるが、日常業務では十分に使える」というのが現実に近い評価です。
ただし、この結論には重要な前提があります。
クラウドPBXが安定して使えるネットワーク環境を、導入前に整えていることです。
「音質が悪くて元の電話へ戻した」という営業トークは本当?
事務機器会社や電話工事会社から、「クラウドPBXを導入した会社が、音質に耐えられず元のビジネスフォンへ戻した」という話を聞くことがあります。
そのような事例がまったく存在しないとは言い切れません。
しかし、原因を確認せず「クラウドPBXだから失敗した」と結論づけるのは適切ではありません。
クラウドPBXの音声は、サービス事業者の設備だけでなく、会社までのインターネット回線、ONU、ルーター、スイッチ、LANケーブル、Wi-Fi、スマートフォンや電話機を通って相手へ届きます。
この途中のどこかに混雑や性能不足、設定不備があれば、音切れ、遅延、ノイズ、片側の声が聞こえないといった問題が発生します。
つまり、電話機を元に戻したら改善したとしても、「クラウドPBX自体の音質が悪かった」とは限りません。
ネットワークを調査せずに導入した、古いルーターやWi-Fiをそのまま使った、利用人数に対して回線や機器の処理能力が不足していた、といった導入業者の問題である可能性があります。
クラウドPBXの音質は何で決まるのか
クラウドPBXは、音声をデータに変換してネットワーク上で送受信します。
通話品質を左右する代表的な要素は、通信の遅れである「遅延」、遅延時間のばらつきである「ジッター」、音声データの一部が届かない「パケットロス」です。
遅延が大きいと会話のタイミングが重なり、ジッターが大きいと声が不自然に揺れ、パケットロスが増えると音が途切れます。
音質というとスピーカーから聞こえる声の鮮明さだけを想像しがちですが、実際には「会話が自然に続けられるか」という通信全体の品質が重要です。
NTTの音声品質に関する技術解説でも、IP電話はネットワーク側と端末側の両方を含め、利用者が体感するEnd-to-Endの品質で設計・管理することが重要とされています。
クラウドPBXだけを見ても、通話品質の全体像は判断できません。
音質を悪化させる主な6つの原因
INNOVERA公式サイトでも、クラウドPBXの音質低下はサービスだけの問題ではなく、利用環境や端末を含む複数の原因で発生すると説明されています。
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1. インターネット回線の速度・安定性不足
契約上の最大速度だけでなく、実際に業務を行う時間帯の速度と安定性が重要です。
大容量ファイルの送受信、クラウドバックアップ、Web会議が集中すると、音声に必要な通信が遅れることがあります。
2. ルーターやスイッチの性能不足
社員数や接続端末が増えるほど、ルーターには高い処理能力が求められます。
家庭用や旧式の機器を長期間使っている場合、回線が高速でも社内の出口で詰まることがあります。
3. Wi-Fiの電波状況と混雑
壁や床、機器の設置場所、周囲の電波、接続台数によってWi-Fi品質は変わります。
電波表示が立っていても、混雑やアクセスポイント切り替えの瞬間に音声が途切れることがあります。
4. LAN配線・ケーブルの規格や劣化
古いLANケーブルや不適切な配線は、通信速度や安定性を下げる原因になります。
回線とルーターだけを新しくしても、社内配線がボトルネックになれば本来の性能を発揮できません。
5. 導入業者の設計・検証不足 ※最重要!
利用人数、同時通話数、拠点数、既存ネットワークの配線、性能を確認せず、アカウントと端末だけを納品する導入では問題を見落とします。
サービス選定と同じくらい、導入を担当する会社の選定が重要となるのです。
クラウドPBX導入は「電話工事」ではなくネットワークの総合戦
従来のビジネスフォンは、電話回線、主装置、電話機を中心に設計できました。
クラウドPBXでは、音声が会社のITインフラを通るため、電話の知識だけでは十分ではありません。
確認すべき範囲は、光回線とプロバイダー、ONU、ルーター、ファイアウォール、社内LAN配線、スイッチ、Wi-Fiアクセスポイント、VPN、スマートフォン、パソコン、セキュリティソフトまで広がります。
さらに、Web会議やクラウドストレージなど、同じネットワークを使う他の業務も考慮しなければなりません。
クラウドPBXは、単品の商品を設置する工事ではなく、会社の通信環境全体を設計する取り組みです。
自社が販売したい電話機や工事範囲だけを見る業者では、原因が複数にまたがる問題へ対応できない可能性があります。
☎️クラウドPBX導入で確認する範囲
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数名の事務所と、数十名以上の企業では導入の難易度が違う
数名の小規模な事務所で、電話もインターネット利用も少ない場合は、現在の光回線とWi-FiへクラウドPBXを追加して問題なく使えるケースもあります。
接続端末が少なく、通信の流れが単純なためです。
一方、社員数や拠点数が増えると状況は大きく変わります。
複数の部署が同時に電話を使い、Web会議、クラウドサービス、ファイル共有、監視カメラなども同じ回線へ集中します。
Wi-Fiアクセスポイントが複数あれば、電波設計やローミングも考慮が必要です。
VPNで拠点間を接続している場合は、ルーターの処理能力も確認しなければなりません。
そのため、ある程度の規模の企業が、飛び込み営業の説明と価格だけで導入を決めるのは危険です。
クラウドPBXの見積もりが安くても、導入後にネットワーク機器の入れ替えや配線工事が必要になれば、想定外の費用と業務停止リスクが発生します。
コムデックが導入前に確認していること
コムデックでは、クラウドPBX「INNOVERA」のアカウントと電話機を設定するだけではなく、まず現在の電話とネットワークの利用状況を実際に現地に赴いて確認しています。
代表番号、部署番号、FAX、固定電話機の台数、着信グループ、時間外対応を整理し、誰がどこで電話を受けるのかを設計します。
そのうえで、インターネットの実効速度、ルーターやスイッチ、LAN配線、Wi-Fiの状態、同時に利用するクラウドサービスなどを確認します。
必要に応じてテスト用のクラウドPBXの固定電話機を有線LANへ接続するなど、導入前に実際の環境で発着信を試し、音切れや遅延がないか確認することも重要です。
コムデックの導入先で音質が運用上の問題になっていないのは、「クラウドPBXのINNOVERAなら何もしなくても大丈夫」だからではありません。
電話、インターネット、社内ネットワーク、Wi-Fiを一つの仕組みとして捉え、問題が起こりにくい環境を整えてから導入しているためです。
INNOVERAなら、会社の電話を場所に縛られず使える
INNOVERAは、スマートフォンやパソコンを会社の内線として利用できるクラウドPBXです。
INNOVERA Callを使えば、外出先や在宅勤務中でも会社の代表番号で発着信でき、内線や転送も利用できます。
全通話の自動録音、着信履歴、段階着信、着信拒否、自動応答、留守番電話など、従来型PBXでは追加設備や個別設定が必要だった機能もクラウド上で管理できます。
固定電話の台数を減らしながら、現場や外出先まで会社の電話対応を広げられることが大きなメリットです。
音質への不安だけを理由に、こうした利便性やコスト削減の可能性を諦める必要はありません。
大切なのは、カタログだけで判断せず、自社の環境で安定して使える構成を作ることです。
導入後に音質が気になったときも、原因を切り分ければ改善できる
もし導入後に音切れや遅延が発生しても、すぐに「クラウドPBXは使えない」と判断する必要はありません。
発生する場所、時間帯、端末、相手先、Wi-Fiとモバイル回線の違いを整理すると、原因を絞り込めます。
特定の場所だけで起きるならWi-Fi、昼休みや夕方だけなら回線混雑、特定端末だけなら端末やアプリ、全社で同時に起きるなら回線・ルーター・サービス側、といったように切り分けます。
ログや速度測定、ネットワーク機器の状態を確認し、必要に応じて有線化、アクセスポイントの調整、ルーター更新、通信の優先制御などを行います。
問題が起きた際に、電話会社、回線会社、ネットワーク会社へ別々に問い合わせる体制では、原因の押し付け合いになりがちです。
電話とネットワークをまとめて確認できるコムデックのような支援会社を選ぶことが、早期解決につながります。
クラウドPBX「INNOVERA」の導入はコムデックにお任せください
クラウドPBXは、正しく導入すれば、通常業務で十分な音質を確保しながら、スマートフォンの内線化、固定電話の削減、拠点間通話、通話録音、柔軟な着信設定を実現できます。
コムデックでは、現在の電話番号・回線・FAX・電話機だけでなく、光回線、ルーター、LAN配線、Wi-Fi、スマートフォン、セキュリティまで確認し、企業全体にとって無理のない構成をご提案します。
電話設備だけを販売するのではなく、IT環境全体の最適化を前提に導入を支援します。
「音質が不安で決めきれない」「他社からクラウドPBXはやめた方がよいと言われた」「現在のネットワークで使えるか確認したい」という企業様は、ぜひコムデックへご相談ください。
現在の環境と働き方を確認し、クラウドPBXを安心して使えるかどうかから一緒に判断します。
よくある質問(FAQ)
Q. クラウドPBXは固定電話より音質が悪いですか?
電話専用の回線・端末を使う固定電話の方が、安定性では優位です。
ただし、適切なインターネット回線と社内ネットワークを用意すれば、クラウドPBXも通常業務ではほぼ問題のない品質で利用できます。
Q. Wi-Fiでも問題なく通話できますか?
利用できますが、アクセスポイントとの距離、壁、電波干渉、接続台数などの影響を受けます。
固定IP電話機は有線LAN、スマートフォンは利用場所に応じてWi-Fiと4G・5Gを使い分けると安定しやすくなります。
Q. 現在のネットワークをそのまま使えますか?
利用できる場合もありますが、回線の実効速度、ルーター・スイッチの性能、LAN配線、Wi-Fiの状態、接続台数を確認して判断します。契約上の回線速度だけでは判断できません。
Q. 社員数が多くても導入できますか?
導入できます。
ただし、人数が増えるほど同時通話数や他のデータ通信、拠点間接続、Wi-Fiの設計が重要になります。
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