建設業でkintone・GoogleWorkSpace・ANDPADはどう使い分ける?連携方法と併用事例も紹介
建設業では、kintone・GoogleWorkSpace・ANDPADなどのITツールを導入している企業さまが増えています。
しかし、複数のツールを使っていると「どれをメインにすべきか」「一つにまとめた方がいいのか」「使い分けはどうすればいいか」と迷うこともあるでしょう。
本記事では、3つのツールそれぞれの得意分野と使い分け方法、連携方法を解説したうえで、実際の併用事例も紹介します。
「複数のツールを使い分けたい」「kintoneとGoogleWorkSpaceを併用したい」という企業さまは、是非ご覧ください。
この記事でわかること
- kintone・GoogleWorkSpace・ANDPADそれぞれの得意分野と使い分け方法
- 各種ツールの連携方法
こんな人におすすめの記事です
- 建設業で複数のITツールを使っており、使い分けに悩んでいる方
- kintoneとGoogleWorkSpaceを併用して業務効率を向上させたい方
目次
kintone・GoogleWorkSpace・ANDPADの得意分野
建設業でよく使われる3つのツールは、それぞれ異なる強みを持っています。
自社の業務に合わせて使い分けることで、最大の効果を発揮できます。
各ツールの得意分野は以下のとおりです。
kintoneは原価管理や工程管理・バックオフィス業務が得意
kintone(キントーン)は、業務アプリを自由に作成できるノーコードツールです。
プログラミング不要で、自社の業務に合わせたアプリをドラッグ&ドロップで構築でき、データの一元管理や承認フロー、自動計算などを設定できます。
案件管理や顧客管理、経費精算など、さまざまな業務を効率化できるのが特徴です。
建設業の場合、工事ごとの原価をリアルタイムで集計し、交通費・燃料費・材料費などの経費科目別に管理できます。
案件管理や顧客管理、工事台帳など、本社・経理で扱う業務データを一元化できるため、過去の案件情報を検索したり、経営判断に必要なデータを分析したりすることが可能です。
自社の業務フローに合わせてアプリをカスタマイズでき、承認フローや自動計算も設定できます。
協力会社との情報共有はゲストスペース機能を使い、必要なデータだけを安全に公開できるでしょう。
kintoneについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
▼kintone(キントーン)とは?できること・できないこと・使い方を業務別に紹介!
さらにkintoneをAIと組み合わせることで、現場ごとに実行予算や原価実績、消化率などを集計し、日報も参照しながら予定を超過しそうな工事を特定することができます。
▼工事原価の異常をAIが早期発見!kintone for 生成AIで構築する建設業の原価アラートシステム
他にも、過去の似たカテゴリの工事を参照し、原価高騰や過去発生したリスク要因も勘案して予算建てを自動化することも可能です。
▼AIで実行予算案を自動作成!建設業のベテラン属人化を解消する方法
GoogleWorkSpaceは現場でのコミュニケーション・リアルタイム共同作業が得意
GoogleWorkSpaceは、Googleが提供するクラウド型グループウェアです。
Gmail・Googleカレンダー・Googleドライブ・スプレッドシート・Googleスライドなどのツールがセットになっており、メール、スケジュール管理、ファイル共有、ドキュメントの共同編集ができます。
複数人でリアルタイムに同じファイルを編集できるため、チームでの情報共有やコミュニケーションに強いのが特徴です。
建設業の場合、Gmailで元請け・下請け間の連絡がスムーズになり、Googleカレンダーで月間工程をチーム全体で共有できます。
スプレッドシートを使えば、KYKや出来形書類、日報を現場で直接入力しながらリアルタイムに共同編集できるため、複数人で同時に作業を進めることが可能です。
Googleドライブに図面や工事写真を保存すれば、現場からスマホで即座にアクセスできます。
Frontlineエディションは建設業・農林水産業・製造業向けに最適化されており、現場ワーカーのモバイル利用に強い仕様になっています。
ANDPADは施工管理・現場作業の効率化が得意
ANDPADは、建設業に特化した施工管理クラウドサービスです。
工程表・写真管理・図面管理・黒板作成・報告書作成など、施工管理に必要な機能をワンストップで提供しており、複数のツールを使い分ける必要がありません。
スマホ・タブレットに最適化されたUIで現場から直接入力できるため、施工管理業務を効率化できます。
施工管理では、工程表の作成や進捗管理、現場写真の整理を一つのツール内で完結できるため、ツール間の切り替えや二重入力の手間を省けます。
黒板作成や報告書の自動生成機能により、手作業で行っていた書類作成の時間を大幅に削減できるでしょう。
協力会社とのやり取りはチャット機能「おうちノート」で一元化でき、メールや電話での連絡を減らせます。
豆図AIキャプチャーや遠隔臨場など建設業専用の機能を搭載しているため、現場特有の作業を効率化できる点が強みです。
kintone・GoogleWorkSpace・ANDPADの使い分け方法
3つのツールを併用する場合、それぞれの強みを活かした使い分けが重要です。
業務の特性や作業場所に応じて、最適なツールを選ぶことで効率が向上します。
kintoneは本社・経理での管理業務で使う
kintoneは、原価管理や予実管理など、数字を正確に集計して経営判断に活かしたい業務に適しています。
案件情報や顧客情報を一元管理し、過去のデータを検索・分析する基盤として活用できます。
承認フローや自動計算が必要な申請業務にも対応でき、入力ミスを防ぎながら業務を標準化できるでしょう。
GoogleWorkSpaceは現場でのコミュニケーション・情報共有で使う
GoogleWorkSpaceは、元請け・下請け間の連絡や、現場メンバー間での日報・報告書の共有に適しています。
スプレッドシートやスライドでリアルタイムに共同編集でき、複数人で同時に作業を進められます。
Googleドライブに図面や写真を保存すれば、現場からスマホで即座に確認できるため、情報の行き違いを防げます。
ANDPADは施工管理・協力会社との連携で使う
ANDPADは、工程表の作成や進捗管理、現場写真の整理など、施工管理の日常業務に特化して使います。
協力会社とのやり取りはANDPADのチャット機能で一元化し、情報の行き違いを防ぐことが可能です。
黒板作成や報告書の自動生成で、現場の書類作成の手間を大幅に削減できるでしょう。
kintone・GoogleWorkSpace・ANDPADの連携方法
これらのツールは、それぞれ単独で使うだけでなく、連携して使うこともできます。
ツール間でデータを連携させると、二重入力や転記ミスを防ぎながら、作業効率をさらに向上させることが可能です。
主な連携方法は以下のとおりです。
API連携でデータを自動同期する
kintoneはREST APIを公開しており、GoogleWorkSpaceやANDPADとプログラムで連携できます。
たとえば、ANDPADの工程データをkintoneに自動で取り込み、原価管理に活用することが可能です。
連携にはプログラミングの知識が必要ですが、一度構築すれば手作業での転記が不要になります。
kintoneの連携方法について詳しくは以下の記事で解説しています。
▼kintoneのAPI連携とは?できることや設定方法・外部連携サービスを徹底解説
外部連携サービスを活用する
ZapierやMake(旧Integromat)などのノーコード連携ツールを使えば、プログラミングなしでツール間を連携できます。
たとえば、Googleスプレッドシートに入力したデータを自動でkintoneに登録する設定が可能です。
外部サービスの活用で、連携のハードルを下げながら業務を効率化できるでしょう。
kintone・GoogleWorkSpace・ANDPADは併用がおすすめ
3つのツールをすべて使うと費用がかかるため、1つに統一したいと考える企業も多いでしょう。
しかし、それぞれの強みを活かして併用することで、全体の業務効率が最大化されます。
併用のメリットは以下のとおりです。
各ツールの強みを活かして使い分ける
kintoneは本社での管理業務、GoogleWorkSpaceは現場のコミュニケーション、ANDPADは施工管理と役割を分けることで、それぞれの得意分野を最大限に活用できます。
1つのツールですべてをカバーしようとすると、どこかで無理が生じて使いにくくなります。
適材適所で使い分けることで、現場も本社もストレスなく業務を進められるでしょう。
一本化ではなく適材適所での活用が効率的
すべてをkintoneに統一しようとすると、現場でのコミュニケーションや施工管理の専用機能が弱くなります。
逆にANDPADだけで原価管理や複雑な承認フローを実現しようとすると、カスタマイズに限界があるでしょう。
複数のツールを組み合わせることで、初期費用は増えますが、長期的には各部門の生産性が向上し、結果的にコスト削減につながります。
kintoneとANDPAD・GoogleWorkSpaceの併用事例
実際にkintoneとANDPAD、GoogleWorkSpaceを併用している企業の事例を紹介します。
ANDPADとの併用事例
ある建設業の企業さまでは、もともとANDPADの引合粗利管理と施工管理の機能を利用していました。
しかし、引合粗利管理だけでは案件の詳細な原価情報を把握しきれず、別途エクセルで実行予算や予実差を管理する必要があり、二重管理の手間が発生していました。
そこで、原価管理を強化できるシステムを検討し、kintoneを導入することに決めました。
kintoneでは実行予算や実原価をリアルタイムで集計し、案件完了後に予実差がどの程度生じているかを確認できる仕組みを構築しました。
その結果、案件全体の進捗や原価管理はkintoneで一元化し、現場の細かいタスクや協力会社とのコミュニケーションはANDPADで行うという使い分けができました。
施工管理については、現場での使いやすさや工程表・写真・図面を案件ごとに大量保存できる点を評価し、ANDPADを継続利用しています。
GoogleWorkSpaceとの併用事例
別の建設業の企業さまでは、kintoneをメインのデータ管理ツールとして活用していましたが、一部の社員がkintoneアカウントを持っていないという課題がありました。
また、kintoneのデータを加工して表を作成したり、可視化したりする作業が必要な場面もありました。
そこで、GoogleWorkSpaceを補助的に活用する運用を始めました。
kintoneのデータをスプレッドシートに出力して加工し、GAS(Google Apps Script)でスプレッドシート上で修正したデータをkintoneに戻す仕組みを構築しました。
その結果、データの正式な保管先はkintone、加工や可視化はGoogleWorkSpaceという使い分けができました。
kintoneアカウントを持っていない社員は、Googleカレンダーで予定を管理するなど、利用者に合わせて柔軟に使い分けられる運用が実現しています。
複数のツールを連携して業務効率をさらに向上させよう
kintone・GoogleWorkSpace・ANDPADは、それぞれ異なる強みを持つツールです。
一本化にこだわらず、各ツールの得意分野を活かした使い分けと連携が業務効率化の鍵となります。
現場のコミュニケーションはGoogleWorkSpace、施工管理はANDPAD、本社の管理業務はkintoneと役割を分けることで、全体最適を実現できるでしょう。
コムデックでは、お客さまのご要望に合わせてその場でkintoneアプリを構築する「kintone対面開発」を提供しています。
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