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営業支援にAIはどこまで活用できる?解決できる課題とおすすめのツールを紹介

AI×営業支援 活用シーンとおすすめツール

営業活動では顧客対応や提案資料の作成、進捗管理など業務が多岐にわたり、担当者の負担が大きくなりがちです。

Salesforceの調査によれば、営業担当者は勤務時間の72%を営業以外のタスクに費やしているそうです。
この時間をお客様対応に使うことができれば、もっと成果が出るのではないか……そう考えているマネージャーの方も多いのではないでしょうか?

そんな時AIを活用すれば、営業活動の効率化を図り、より高度な業務に人手を集中させることが可能です。

本記事では、営業支援を実現するAIの活用方法から解決できる課題、導入時の注意点、おすすめのツールまでを解説します。
「営業活動を効率化したい」「AIを活用して提案力を高めたい」という担当者さまは、是非ご覧ください。

この記事でわかること

  • 営業支援にAIを導入することでできること
  • AIで解決できる営業課題とメリット
  • AI活用における注意点と導入のポイント

 こんな人におすすめの記事です

  • 営業活動の効率化を考えている方
  • AIによる営業支援の最新活用法を知りたい方

営業支援にAIを導入すると営業活動の自動化と高度化ができる!

AIに営業支援をしてもらうと、業務の効率化と高度化を同時に実現できます。
たとえば、顧客情報の入力やスケジュール調整、商談後のレポート作成はAIに自動で処理してもらうことが可能です。

これにより担当者は事務作業から解放され、提案や商談といった本来注力すべき業務に集中できます
さらに、AIは商談履歴や顧客データを分析し、過去の成功事例や市場動向を踏まえた最適なアプローチを提示できるため、営業活動そのものが高度化します。

近年では生成AIやAIエージェントの進化により、資料作成や会話支援など人間の判断を補完する高度な活用も進んでおり、営業活動の質を大きく引き上げられる点が注目されているのです。

AIで解決できる営業支援の課題と得られるメリット

ここからは、AIで解決できる課題とメリットを具体的に解説します。

属人化による情報共有不足を解消

営業は成果を上げる一部の担当者にノウハウが偏りやすく、商談の進め方や顧客への切り返し方といった知見が十分に共有されない傾向にあります。
しかし、個人の力量に業績が左右されると、チーム全体で安定的に成果を出すのが難しくなってしまいます。

そこにAIを導入すれば、商談記録や顧客対応のログを自動で分析し、どのフレーズや提案が契約につながったのかを抽出することが可能です。
これにより、属人的に蓄積されていたノウハウがナレッジとして整理され、誰でもアクセスできる形で共有されます。

情報がチーム全体に行き渡ることで、特定の人に依存しない営業体制がを築くことができるでしょう。

定型業務の自動化による効率化

営業活動には報告書の作成や進捗更新といった定型業務が数多く含まれ、注力したい商談準備などを圧迫しがちです。
AIを導入すれば、メモをもとに自動で報告書を生成したり、案件ステータスを更新したりできます。

これにより作業時間が大幅に削減され、営業担当者は顧客提案や商談に集中することが可能です。
また、自動処理によって入力ミスも低減できるため、データの精度を高く保つこともできます。

結果として、限られたリソースをより付加価値の高い活動に振り分けられる体制が整うのです。

提案書・メール作成の省力化

提案書や営業メールの作成は時間と労力がかかり、営業担当者の大きな負担になっています。
AIを活用すれば、過去の案件データや顧客情報をもとに文章や提案内容を自動で生成できるため、ゼロから作成する手間を大幅に削減可能です。

フォーマットやトーンも自動的に統一されるため、短時間で完成度の高い提案ができるようになります
作成にかかる時間が短縮されれば、顧客への対応スピードも上がり、より多くの商談機会を生み出せるでしょう。

営業トークや商談分析の高度化

営業トークの改善や商談の分析は時間がかかるうえ、成果につなげるためには担当者の経験が必要です。
そこにAIを導入すると、商談音声を解析し、効果的だったフレーズや改善点を自動で抽出できます。

成約につながった会話の流れをモデル化してチームで共有できるため、成功パターンの再現性を高めることが可能です。
また、蓄積された商談データを元に、顧客ごとのニーズに合わせて自動で営業トークや提案内容を生成してくれるため、商談の質そのものを高度化できるのが強みです。

リード獲得からアフターフォローまでの一貫支援

営業活動はリード獲得から契約、さらに契約後のフォローまで幅広く、各段階の進捗管理が分断されやすかったり、何から対応すべきかの判断は個人任せになってしまったりといった課題があります。

AIを活用すれば、リードスコアリングでホットリードを客観的に自動で判定でき、契約前の優先順位付けが効率化されます。
契約後も購買履歴や利用状況を分析し、クロスセルやアップセルを提案すべきかどうかを自動的に抽出してくれるため、アフターフォローまでを含めた一貫した支援が可能です。

営業プロセス全体をAIがつなぐことで、断片的だった対応が一連の流れとして管理され、リード獲得からフォローまで切れ目のない営業体制を実現できます。

営業支援にAIを活用するときの注意点

次の注意点を踏まえることで、営業支援において、より安全かつ精度の高いAI活用を実現できます。

AIの精度はインプットデータの品質に依存する

AIは与えられたデータをもとに判断するため、誤りや古い情報が混ざると精度が落ちます。
とくに、顧客データは更新頻度や入力方法にばらつきが出やすいため、定期的にチェックし、重複や欠損を修正する仕組みが欠かせません。

正しいデータを維持することで、AIの効果を最大限に引き出すことが可能です。

顧客情報のセキュリティ・プライバシー対策が必須

営業支援に活用する顧客情報には、氏名や住所、取引内容などが含まれており、管理を誤れば信用失墜につながります。
そのため、アクセス権限を最小限に絞り、パスワード管理や暗号化を徹底することが必要です。

さらに操作ログを確認する仕組みを整えれば、外部への漏えいリスクを最小限に抑えられます。

現場に定着させるための運用ルール整備

AIを導入しても現場で使われなければ効果は期待できないため、利用する場面や担当範囲を明確に定め、業務のどの段階で活用するかをルール化する必要があります。

あわせて研修やマニュアルを用意すれば、社員が迷わず活用でき、安定して成果を得られる環境を築けるでしょう。

過度なAI依存を避け、人間らしい対応を維持する

AIは大量のデータ処理や定型業務において効果を発揮しますが、顧客との信頼関係づくりは担えません。
そのため、感情のこもったやりとりや複雑な意思決定等、お客様の信頼構築に関わるフロント部分は人が担当し、AIは補助的に使うのがおすすめです。

最終判断を人が行う体制を守れば、安心感と精度を両立でき、持続的な信頼を築けます。

AIを活用した営業支援の実現にはkintoneがおすすめ

営業支援でAIを活用するには、まず顧客データや案件情報を正しく蓄積できる基盤が欠かせません。
こうした基盤を簡単に整えられるのが、サイボウズが提供するクラウド型の業務アプリ構築ツールkintone(キントーン)です。

APIやプラグインを通じてAIサービスと連携できるため、kintoneに蓄積した情報をもとに提案文の自動生成や案件分析が可能となり、営業活動の効率化・高度化につながります。

以下の記事ではkintoneについて詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。

▼kintone(キントーン)とは?できること・できないことまとめ アプリの活用事例もご紹介!

kintone × AIの営業支援の事例

ここからは、kintoneとAIを組み合わせることで、実際に営業支援を効率化・高度化した事例を紹介します。

以下の記事でも営業活動の効率化事例を紹介しているので、参考にしてください。

▼kintoneとAIで営業活動を効率化する方法とは?連携サービス・プラグインとカスタマイズ事例を紹介

kintone × AIで問い合わせの優先度を自動判定!効率的な対応を実現

コムデックでは、ホームページ経由で届く問い合わせに営業メールが混在し、緊急度の高い顧客対応が遅れる課題を抱えていました。
そこでkintoneとChatGPTを連携し、問い合わせ内容を自動でランク付けする仕組みを構築。

問い合わせ内容をkintoneに保存するとChatGPTが優先度と判定理由を出力し、結果が問合せ管理アプリに反映されます。
これにより、担当者が問い合わせをくまなく読んで選別するといった作業が効率化され、優先度が高い問い合わせへの対応が迅速化されました。

もちろん最終確認は人が行う体制を残していますが、顧客対応の効率化とスピードの向上につながっています。
詳しくは以下の記事をご覧ください。

▼kintoneとChatGPTの連携で問合せの優先度を自動判定して対応の効率化を実現!

kintone × AIが商談データを自動分析!受注率の向上を図る

営業活動では、商談の振り返りや改善点の共有が担当者任せになりがちです。
上司が部下の営業活動にフィードバックするときは、商談に同席しなければならないという課題もあります。

そこでコムデックでは、AIを活用して、商談データから営業担当者の特徴を分析し、フィードバックする仕組みを構築しました。

まずはZoom会議や商談の録画から文字起こしを行い、そのデータをkintoneに自動保存したら、あらかじめプロンプトを設定したAIを使って分析する仕組みです。
プロンプトでは、以下のような観点で分析するように指示をしておきます。

  • よかった点、他人が真似すべき点
  • 改善すべき点
  • よく使っているキーワード5選
  • ネクストアクション

AIは、これらの観点をもとに、営業担当者の強みや弱みを分析し、言語化してくれます。
個々の商談はもちろん、複数の商談を横断的かつ統合的に分析することも可能です。

この仕組みがあれば、個々の営業スキルを可視化するほか、担当者同士を比較して改善点を示すといった使い方もできます。
詳しくは以下の動画をご覧ください。

営業支援にAIを導入して業務の効率化を促進しよう

営業支援にかかる負担は、AIと業務効率化ツールを組み合わせることで大幅に軽減できます。
とくにAIとkintoneを連携すれば、顧客情報の蓄積から提案資料作成や商談分析までを一元化でき、営業活動の属人化や入力ミスといった課題を解消することが可能です。

コムデックでは、kintoneとAIを掛け合わせてお客さまの課題を解消する「AI伴走支援」を提供しています。
「営業支援にAIを取り入れて効率化したい」「提案力や受注率を高めたい」という企業さまは、お気軽にお問い合わせください。

「AI伴走支援」サービスページはこちら

この記事を書いた人

前村 拓哉

DX化の伝道師

日本人の心のふるさとである”三重県伊勢市”を拠点に、中小企業のDX化を支援しています。 主にkintoneのカスタマイズを得意とし、サイボウズ認定資格である「kintone Associate」「kintone AppDesignSpecialist」「Kaizen Management Expert」を取得しています。 Youtube「kintone芸人」では、実際の事例をわかりやすく説明したり、DX化を進めていく上で大事なことを提言しています!

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