お客様インタビュー
INTERVIEW
社内での推進や定着はスムーズではありませんでしたが、コムデックさんがIT活用の重要性とメリットを点ではなく線で伝えてくれたので、諦めずに進めていけたと思っています。
なかむら建設株式会社さま

導入ソフト | kintone ×MF連携、kintone、マネーフォワードクラウド、LINE WORKS |
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利用規模 | 1〜49人 |
業種 | 建築業 |
地域 | 三重県 |

なかむら建設株式会社
なかむら建設株式会社さまは、地元三重県伊勢市を中心に、新築の建築やリフォーム・リノベーションを行なっておられます。
木造建築のエキスパートとして、CLTと呼ばれる断熱性や耐震性、遮音性に優れた木材を使用した家づくりを進めているのが特徴です。
目的 | ・自社に合う顧客管理をしたい ・台風時の案件管理を正確に管理したい ・案件情報を一つにまとめて、どういう状況なのかがすぐにわかるようにしたい |
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課題 | ・紙管理、案件の対応漏れ多発 ・台風時の案件管理=突発的に急ぎで入ってくる案件、紙では管理が難しい ・状況を確認するために複数人に確認する必要がある |
効果 | ・kintoneの顧客管理にて、過去情報も見れるように ・案件管理もkintone化、抜け漏れはもちろん金額部分も見える化 ・デジタル化にてお客様への見積提出が早くなった |
IT活用に前向きになれる伴走支援とは?
お話を伺った方:中村貴司相談役、中村昌代様、中村一貴様、伊藤様
紙での顧客管理・案件管理は限界……「ITにかかるコストは必要経費」と考え、IT活用を本格的に考え始めました。
事業内容
当社は、宮大工の初代にはじまり、以来「木と共に歩む」をモットーに、建築業を展開してまいりました。
一般住宅、商業施設、公共施設の施工に携わっているほか、家守り、リフォーム、リノベーション、最近ではコンバージョンにも力を入れています。
10年ほど前からCLT(直交集成板)建築にもチャレンジし、大学、大手ゼネコンと共同研究のメンバーとして木造建築の発展へと努力しています。
宮大工の伝統工法を引き継ぐ一方、新しい技術も積極的に学び、取り入れながら、お客様の夢や考えを形にしていく仕事を続けています。
kintone活用の目的と当時の課題
長い間紙ベースで業務を進めていましたが、デジタル化・電子化が進んでいない、という問題意識はずっと持っていました。
例えば、顧客管理ひとつ取ってもさまざまなソフトが販売されていますよね。当社でも導入を検討したことがありましたが、自分たちの現場業務に合うものがなかなか見つけられませんでした。
また、デジタル化を進めたり環境を整えたりするにはある程度コストも掛かるため、やや消極的だったことは否めません。
ただ、コムデック様「これからの時代、ITにかかるコストは必要経費だと考えた方がいい」と社員を説得してくれたことで、当社でも本腰を入れて取り組もうかと考えるようになりました。
当時の課題としては、日常的に業務で困っていることはさまざまありましたが、最も大きな課題は顧客管理と案件管理でした。
特に台風襲来などで突発的に多数の業務が発生すると紙での管理は限界に達し、ミスや対応漏れも起こりやすくなります。従業員同士の確認も口頭やメールだったため情報共有がうまくいかない場面もあり…最新の情報を一元管理できて、誰でも随時確認できる仕組みがあれば、という思いがありましたね。
kintoneで対応漏れゼロに!見積作成も仕組み化して、提出率が上がりました。
コムデックを選んだ理由を教えてください
コムデックさんの話は、他社さんからよく耳にしていました。いい噂ですよ(笑)。
そして実際にコムデックさんとお会いして話を聞かせてもらった際に、「いつでも、どこでも、だれでも」というキーワードが私たちには新鮮で。当社でもそれが実現できたらとてもいいな、と考え、コムデックさんにお願いすることにしました。
IT活用によって、社内にどのような変化がありましたか?
課題であった案件管理は、紙からkintoneに移したことでかなり整いましたね。
以前は、「あの件、請求済んだっけ?」と口頭で確認したり、紙資料をめくって探したり…といったことも頻繁にありましたが、現在はあいまいな部分がなくなり、請求関連など対応漏れはゼロになりました!
顧客名や工事番号での検索が可能なため確認作業もスムーズになり、大きな時間削減ができて他の必要な業務に時間を充てることができています。
関連して見積書作成も仕組化されたので、作成スピードが上がったことも良かった点ですね。
課題であった案件管理を紙からkintoneへ移行した実際の流れは以下の記事をご覧ください。
▼お問合せが大幅アップ!案件管理のkintoneを使用したら、対応漏れの心配は不要!|建築業なかむら建設株式会社さまのアプリ開発事例
行動予定表のデジタル化も業務を大きく変えました。
紙ではなくなったことで各メンバーの居場所や動きがいつでもどこでも把握できています。とりあえず電話して、ではなく、データを確認して…ということが定着してきて、無駄な電話のやり取りが減りました。
手書きからkintone登録になったことで作業時間自体が大きく削減できているほか、会社に戻らなくても出先から予定表登録・修正がおこなえる点も、大きなメリットです。
なかむら建設さまで実現した脱・紙の予定表の様子はこちらの記事でご紹介しています。
▼時間コストを1/3に削減!kintoneでスケジュール共有が簡単に|建築業 なかむら建設株式会社さまのアプリ開発事例
複数拠点での朝礼や情報共有の課題に対して勧めていただいたZoom活用は、ムダな移動時間を減らし、情報共有漏れをゼロにしてくれました。
その後しばらくして新型コロナの感染拡大がありましたが、Zoomやkintoneを活用できていたおかげで、会社へ集まれない状況でもやり取りや情報共有に困らずに済んだと言えます。
複数拠点や出先にいる従業員との朝礼をオンライン化した事例はこちらをご覧ください。
▼毎朝40分の移動時間を削減!Zoomでオンライン朝礼|建築業なかむら建設株式会社さまの事例
IT活用で苦労された点はありますか?
アナログでずっとやってきた会社ですし、従業員の年齢も得意不得意もバラバラですから、システム化すること、デジタル化することにはかなり時間が掛かりました。
はじめは慣れている紙作業のほうが当然早く済むわけですが、コムデックさんにもオンラインの操作説明会をしていただくなど定期的にサポートしてもらいながら根気よく進めてきました。
紙管理の頃に比べると管理したい項目は増えているため、その項目を管理する意味や必要性をしっかりと説明し、納得してもらうようにしています。
IT活用のメリットを根気強く伝え続けてくれたことが定着のカギでした。
コムデックの伴走支援は御社にとってどのようなメリットがありましたか?
導入検討の際に、コムデックさんが実際に事務所に来てくださいました。
現場で使っている紙書類を全て見て、こちらの困りごとを聞いて、その上でどうkintoneや他ソフトへ置き換えていけるのか、置き換えるとどうなるのかをホワイトボードを使ってひとつずつ説明してくれて…ITに詳しくない従業員が多い当社でも、IT活用に前向きになれたことは大きなメリットでした。
その後も、不安だらけの時期に、定期的にていねいなサポートを受けられたことで大変助かりました。当社が紙書類の時点で形式にこだわったり、作り込んだりしていた部分を活かして電子化できたこともコムデックさんのサポートあってこそですね。
先にお話ししたとおり、社内での推進や定着はスムーズではありませんでした。しかし、コムデックさんが「データ登録することで、先々このような活用ができ、会社としてこういうメリットがある」と、点ではなく線でイメージさせてくださったこと、それを伝え続けてくださったことで、その重要性を担当者や経営側が理解し、諦めずに進めていけたと思います。
担当チームの支援で印象的なのはどんなところでしたか?
会社全体で伊勢を大切にしている、という印象が強いです。
失礼ながら、ITを扱う会社さんというと論理的で合理的で無機質で…といったイメージが先にあったんです。コムデックさんとお話していると、伊勢を愛し、ITを通してみんなを元気にしたい、という思いがとても伝わってきて…心のある会社だな、一緒に歩める会社だな、と思えました。
ほかには、西道さんたちが私たちの初歩的な質問や不安にも、ひとつずつ丁寧に対応してくださったことですね。
当時、デジタル化やクラウド化にはセキュリティ面含めてかなりの不安を感じていましたから、簡単な質問をしても、しっかりわかりやすく答えてくださったことで安心でき、一歩踏み出すことができました。
会社としての目的や課題に沿った提案が受けられることが伴走支援のポイントだと思います。
コムデックに依頼してよかったポイントや、他社との違いはどんなところだと思いますか。
売るだけだったり、決まったものを作ったりではなく、まさに「伴走」してくれるところです。
会社としての目的や課題に沿った提案が受けられることがとてもよかったです。
加えて、コムデックさん自身がしっかりと売上を伸ばし、多数の実績があることも、信頼性が高いですよね。なんでもやってみよう!というチャレンジ精神の旺盛さにも刺激をもらっています!
コムデックのサービスはどのような企業に合うと思いますか。
ITが苦手だけれど、必要経費・投資だと覚悟をもって取り組める企業さんが合いそうです。
業種は問わないように思いますが、目的がすでにはっきりしていて、こうしたい!というものが固まりすぎている会社ではないほうがむしろ良いように思います。
抜け漏れを無くすためのITから、会社の成長を後押しするIT活用へ
今後はコムデックとどのような課題を解決して、どのような会社にしていきたいですか?
数年かけて、ようやく従業員もkintoneに慣れ、「まずは入力・登録」ということが定着してきました。
一部の従業員による作業だからIT活用できている、という部分もまだ残っているため、もっと社内全体を巻き込んでのIT活用を推進したいと考えています。
とはいえ、定着すると今度はなかなか変えられなくなってしまいがちなので、こだわりすぎずに柔軟にやっていきたいですね。
また、扱う物件区分などに応じて粗利目標など数字を立てられるように仕組みを整えるなど、会社としての成長を目指した取り組みを進めていきたいです。
担当者より

担当者:西道
なかむら建設さまの伴走をおこなう中で、改めていくつかの重要な気づきがありました。
ひとつは、システム構築においては、どれだけ理想のものが出来上がったとしても、最後には社内での調整が欠かせないことです。
現場で実際に使う従業員さんに作業を指示したりお願いしたりするだけではなく、登録する情報にどんな意味があるのか、どう活用されるのか、を理解してもらえるよう、ていねいに伝え続けることの重要性を改めて意識することができました。
社内で新しい仕組みを定着させるためには、経営側から熱意や想いをしっかり共有し、伝え続けていただくことが不可欠であるということも、そのひとつです。
そして、私たち(コムデック)は、現場の意見と経営側の考えの両方を聞いたうえで、折り合いのつく、ベターな回答を提示していくことが必要だと強く感じました。
これからもなかむら建設さまの目指す姿に向かって、よりよい回答を用意できるよう努めながら、共に走っていければと考えています。
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