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Imadoki2026年11月号が発行されました
Imadoki 2026年11月号が発行されました
あっという間の11年
先日、私事ではありますが、長男の卒業式がありました。地元の鳥羽商船高等専門学校・商船学科航海コースを卒業し、9月からは横須賀で仕事に就く予定です。
2015年5月に発行を開始したImadokiは、今月で早くも139号。創刊第2号の表紙に登場した頃、長男はまだあどけなさの残る可愛い子どもでした。その長男が親元を離れ、海の仕事へ旅立っていくのですから、月日の流れは本当にあっという間です。寂しさはありますが、自分で進む道を選び、新たな世界へ踏み出す姿を、父親として誇らしく思います。
約11年前といえば、ロボット教室やプログラミング教室が出始めた頃でした。私も長男を“ダシ”にして、これを事業化できないものかと考えていたことを思い出します。当時はロボットやプログラミングが最先端でしたが、それからわずか10年ほどで生成AIが登場し、世の中を大きく変えつつあります。
自動運転の実証実験が進んでいるのは車だけではありません。船の世界でも自動操船の技術開発が進み、これからの海運業界では、新しい技術を理解し、柔軟に使いこなせる若い世代が求められているそうです。
この10年余り、世界はコロナ禍を経て大きく様変わりしました。IT、DX、そしてAXと、言葉も技術も目まぐるしく変化しています。IT技術や子どもたちが成長したのと同じように、私たちの会社も成長できたでしょうか? 昔のやり方に安心せず、若い世代に負けないよう、進化する世界についていかなければならないと改めて感じます。
今月号は、正直なところ少々ネタに困ったこともあり(笑)、見開きも奥様ネタとなりました。いつもより家族色の濃い一冊ですが、ぜひ最後までご覧ください!
取締役会長 樋口 雅寿
クズ経営者と言われて…マネーフォワードで変わったバックオフィス
事業承継は、会社の未来を引き継ぐ大切な節目です。同時に、これまで当たり前だと思っていた仕事のやり方を、一から見直す絶好の機会でもあります。
今回ご紹介する有限会社キャリオン様は、三重県伊勢市を中心に、企業や官公庁の食堂運営、幼稚園・介護施設向けの給食、仕出し弁当、イベントのケータリングなどを手がける、創業約25年の会社です。コムデック万博でも、華やかなケータリングで会場を盛り上げていただいています。
2025年4月に事業を引き継いだのが、樋口由美社長です。実はコムデック樋口会長の奥様ですが、会長は普段の経営には全く関与せず、経営面のアドバイスをするという距離感を保っているそうです。

売上急降下の中で事業承継。「会社のお金が見えない」
事業承継のタイミングは、決して順風満帆ではありませんでした。大口だった幼稚園や介護施設との契約が終了した直後で、売上が急降下している状態での船出だったのです。
樋口社長は、それ以前から常務として現場を支えており、会社のことは分かっているつもりでしたが、いざ自分が経営者になってみると、売上や経費はもちろん、銀行口座にいくら残っているのかさえ、すぐに把握できないアナログなバックオフィスに愕然としたといいます。
経理や請求書作成は顧問税理士とベテランのパート経理担当者に任せており、毎月の監査でも「大丈夫です」と説明されていました。しかし説明を聞いても、経営判断に使えるほど理解できていたわけではありません。さらに、経理担当者が勤務時間中に何の業務へどれだけ時間を使っているのかも見えず、「任せているから安心」ではなく、「任せきりだから分からない」状態だったことに気付きました。
「決算書も読めないクズ経営者」—泣いて帰った社長塾
転機となったのは、SMC税理士法人が主催する社長塾への参加でした。そこで曽根先生から言われたのが、「クズ経営者」という強烈な言葉です。
もちろん、曽根先生は経営者に本気で数字と向き合ってほしいという愛情を込めて伝えています。しかし、樋口社長は悔しさのあまり泣きながら帰宅したそうです。
厳しい言葉でしたが、これが「数字を人任せにしない」と決意するきっかけになりました。経営者が必要な時に数字を確認し、自分で考え、次の行動を決められるバックオフィスへ変える。そのための改革が始まったのです。
自分では会社のために一生懸命働いているつもりでした。でも、会社の数字を自分で把握できていない。それでは経営者とはいえない、と初めて突きつけられました。![]() |
5年前は止まったクラウド化。事業承継を機に一気に進める
キャリオン様は、5年前には手書きのタイムカードとExcel集計をKING OF TIMEの顔認証打刻へ変更し、毎月30〜40時間かかっていた勤怠集計を約5時間まで短縮。複数拠点で働く従業員の勤務時間も、拠点別に把握できるようになっていました。
この成功体験から、会計や請求、支払もマネーフォワード化したいと考えていましたが、当時は前社長、経理担当者、顧問税理士の反対で進みませんでした。会計はJDL、請求書や支払管理はExcel、証憑は紙、月に何度も銀行に走る必要がある、業務ごとに情報が分断されたままで、各自が都合の良い部分だけがIT化されたやり方が長年続いていたのです。
事業承継後、改めてコムデックから提案したのが、マネーフォワードを中心にバックオフィス全体を再設計することでした。しかし、長年付き合ってきた顧問税理士は、マネーフォワード クラウド会計への対応を断固拒否。そこでキャリオン様は、自社が目指す経営を優先し、税理士を変更する決断をしました。
iPad顔認証で勤怠打刻する先進的な取り組みでしたが、抵抗勢力の反対で集計データをJDL給与に手入力していました…![]() |
⚠️ 事業承継は、バックオフィスDXの大きなチャンスです
バックオフィスDXを進めると、税理士の変更や担当者の退職など「人の動き」が起こる場合があります。経営者の心は大きく揺れますが、これまでの関係だけを理由に改革を止めれば、次の世代も古い仕組みを背負うことになるため、経営者の決断力が試されるタイミングといえます。
ExcelとJDL会計から、マネーフォワードでつながるバックオフィスへ
キャリオン様では、会計だけを入れ替えるのではなく、給与、債務支払、請求書、ビジネスカードへと対象を広げました。業務ごとにバラバラだったデータがつながり、同じ数字を何度も入力・転記する作業が減っていき会社の数字が見えるようになってきたのです。

毎日マネーフォワード クラウド会計を見るのが楽しみになりました。今日はどうなっているかな、と自然に確認するようになったんです。特にExcelからマネーフォワード請求へ変更した請求書発行は、石器時代から現代へ来たような感覚で作業しています!![]() |
経理担当者が不在でも回る会社に
改革の途中では、税理士だけでなくベテラン経理担当者の退職もありました。以前の仕組みなら、業務が止まっていたかもしれません。しかし、請求書の受領、承認、支払、会計処理までがマネーフォワード上で見えるようになったことで、誰が何を処理しているかを確認できるようになり、現在は社長と業務委託で回る仕組みになっています。
これは、単なる時短ではありません。担当者の経験や記憶に頼る属人化から脱却し、経営者が状況を把握しながら、必要に応じて外部の専門家とも同じデータを見て相談できる経営基盤が整ったということです。
「ITは苦手」から、ChatGPTとCanvaを使いこなすまでに
かつてはITに強いタイプではなかった樋口社長ですが、クラウド化を進める中で急速にITへ慣れていきました。最近ではChatGPTを壁打ち相手にして考えを整理し、メールや提案書のたたき台を作成。Canvaを使って、ポスターやメニューのデザイン&印刷発注まで自ら手がけています。
大切なのは、最初から詳しいことではありません。「分からないから使わない」のではなく、「分からないから聞きながら使う」こと。会計データがリアルタイムに蓄積されるようになったことで、今後はAIによる分析にも活用していく予定です。

モバイルPCでどこでもAI活用中の樋口社長!
樋口会長コメント:変革には「心を鬼にする」場面もある
奥様は営業力と調理力はありますが、当時は経営、特に売上以外の数値の把握ができない経営者でした。加えて経理担当者が、レシートをノートに貼るような経理を行っており、Excelで作る請求書はコピーに次ぐコピーを重ねた結果、請求書の間違いが度々発生する状態でした。
JDLに拘泥し、マネーフォワードの導入を頑として嫌がる税理士との契約を解除し、マネーフォワード会計・給与・債務支払・請求書を導入したことで、結果として専任の経理担当者が不在でも回るほど生産性が向上しています。
コムデックとは違い、売上約1億円の会社ですが、マネーフォワードによるクラウド化の効果は想像を超えるものがありました。
唯一の弊害は、クラウド化でどこでも仕事ができるようになったこと。夫婦旅行にもお互いがパソコンを抱えて行き、宿泊しているホテルでも結局仕事をしているのは少し悲しいです(笑)
任せきりのバックオフィスから、経営に使えるバックオフィスへ
キャリオン様の改善は、「古い会計や給与ソフトを新しいものへ変えた」というだけの話ではありません。
経営者が売上・経費・資金残高を自分で把握する。請求・支払・給与・会計をデータでつなぐ。担当者が変わっても仕事が止まらない仕組みをつくる。そして、そのデータをAIで次の判断に活かす——バックオフィスを単なる事務処理から、経営を支える基盤へ変えた取り組みです。
「税理士に任せているから大丈夫」「経理担当者が分かっているから問題ない」と思っている会社ほど、一度立ち止まってみてください。経営者が今の売上、経費、口座残高をすぐに確認できないなら、それは改善を始めるサインかもしれません。
コムデックでは、マネーフォワードやKING OF TIMEの設定だけでなく、現状業務の整理、税理士との役割分担、紙・Excelからクラウドへ移行する業務フローづくりまで伴走します。事業承継や担当者変更を控えている企業様は、ぜひこの機会にバックオフィス全体を見直してみませんか?
遂にクラウド化 弥生シリーズの今!
かつて中小企業の会計・給与・販売管理といえば、弥生シリーズをはじめ、OBCの奉行シリーズ、PCA、応研 大臣シリーズ、EPSON応援シリーズなど、社内のパソコンやサーバーへインストールして使うソフトが主役でした。
コムデックも以前は弥生の販売パートナーとして、お客様への導入だけでなく自社でも「弥生会計・販売・給与」を利用していました。
しかし、10年前にマネーフォワードやfreeeといったクラウド専業サービスが登場し、状況は大きく変わりました。銀行口座やクレジットカード、勤怠、給与、請求書、経費などのデータをAPIで連携し、複数人が同時に、どこからでも利用できるこうしたクラウドならではの利便性が支持され、従来型のソフトは徐々に存在感を落としてきました。

販売・サポート終了を知らせる弥生様HP
中小企業に根強い人気の弥生も、ついにクラウド時代へ
その中でも弥生シリーズは、使いやすさと知名度から、今も中小企業を中心に根強い人気があります。その弥生も、マネーフォワードやfreeeに約10年遅れる形で、ようやく本格的なクラウド化を迎えています。
デスクトップ版の「弥生給与26」「やよいの給与計算」は新規販売を終了し、今後はクラウド版の「弥生給与 Next」への移行が前提となります。「弥生会計 Next」「弥生勤怠 Next」「弥生経費 Next」なども揃い始め、単に従来製品をブラウザで使えるようにするのではなく、バックオフィス全体のデータを連携するサービスへ変わろうとしています。

クラウド化はすすんでいますが、OEM製品が多くラインナップを埋めてきた印象が強いです。
過去のデータが多い会社ほど、移行は大仕事になる
クラウド化の必要性は分かっていても、長年同じソフトを使ってきた会社ほど、簡単には移行できません。従業員情報や取引先、勘定科目、支給・控除項目、計算式、過去の仕訳や給与履歴など、蓄積された「過去の遺産」が多いためです。
データを移すだけでなく、新しいシステムに合わせて業務手順を見直し、初回の給与計算や請求処理が正しいかを確認し、担当者へ操作方法を説明する必要があります。移行期間中は、旧システムと新システムを並行して確認する場面もあり、問い合わせやサポート対応は一時的に増加します。
つまり、クラウド化は導入直後から魔法のように仕事を減らすものではありません。最初は一時的に手間も費用も増えます。しかし、この負担を避けて古い仕組みを使い続ければ、将来の移行はさらに難しくなり、担当者が退職した時やサポートが終了した時に、準備期間なしで切り替えを迫られます。

弥生を利用している経営者は判断を迫られている!
弥生シリーズを継続し、操作感を大きく変えずにクラウド化したい会社もあれば、この機会にマネーフォワードを中心としてバックオフィス全体をつなぎ直した方がよい会社もあります。大切なのは、製品名から選ぶのではなく、「5年、10年後にどのような働き方と業務体制を実現したいか」から逆算することです。
昔ながらの1台のパソコンでしか動かない会計・給与・販売管理ソフトを使っている会社は、まず次の点を確認してみてください。
✅ そのパソコンが故障しても、すぐに業務を再開できますか?
✅ 担当者以外がデータの場所や操作方法を把握していますか?
✅ 保守・サポートの終了時期を確認していますか?
✅ 会計・給与・勤怠・請求の間で、同じ情報を何度も入力していませんか?
一つでも不安があるなら、まだ動いている今が見直しのタイミングです。故障や退職、サービス終了が決まってからでは、十分な比較やテストをする余裕がありません。
コムデックは、かつて弥生シリーズを販売し、自社でも利用してきた経験がありますが、現在はマネーフォワードやKING OF TIMEなどのクラウドサービスを実際のバックオフィスで活用し、データ移行、初期設定、テスト、業務フローの見直し、導入後の定着まで支援しています。
弥生をそのままクラウド化するべきか、マネーフォワードへ切り替えるべきか、まだ決まっていなくても大丈夫です。今の業務とデータを一緒に整理し、貴社に合った移行方法をご提案します。
「壊れてから考える」のではなく、「動いているうちに変える」。
古い業務ソフトからの移行やバックオフィスのクラウド化は、ぜひコムデックへご相談ください!
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