商談の効率と成約率アップを実現!AI × kintoneの活用例を解説

最近、急速に普及している生成AIを商談や関連業務の効率化に活用したいとお考えの企業さまも多いでしょう。
商談に生成AIを活用するときは、kintoneと組み合わせることでより商談の効率と成約率の向上を実現することが可能です。
そこでこの記事では、商談にAIを導入してできることや、AIとkintoneを掛け合わせて商談成約率アップを実現した活用例を紹介します。
「AIで効率化を図り確度の高い商談に注力したい」「商談におけるAIの活用方法を知りたい」という企業さまは、是非ご覧ください。
この記事でわかること
- 商談にAIを導入してできること
- 商談におけるAI × kintoneの活用例
こんな人におすすめの記事です
- AIを商談に活用したい方
- AIを活用して商談の記録や分析を効率化したい方
目次
AIとSFAの違い
従来のSFA(営業支援システム)は、案件管理を効率化できますが、蓄積されたデータを分析したり次の行動につなげたりするのは担当者の経験や勘に頼りがちでした。
しかし、最近ではAIを搭載したSFAが増えており、機能性が向上しています。
たとえばAI搭載型のSFAなら、商談の音声データやテキストを要約したうえで次の行動を自動で提案してくれたり、受注確度を自動判定してくれます。
また、AIが営業メンバーの商談を比較してスキルを分析・言語化してくれたりと、アシスタントとして活用可能です。
このようにAIは、AI非搭載型のSFAではできなかった、商談関連業務の自動化や高度な提案を実現します。
商談にAIを導入してできること
商談にAIを導入すると、次の4つのことができるようになります。
商談内容の自動要約や議事録化
AIは、商談の音声を録音・文字起こしし、自動で要約してくれます。
この機能を利用すると、会話の流れをくみ取った読みやすい議事録を自動生成することが可能です。
商談終了後すぐに内容を可視化できるため、書き起こし作業が削減され、報告スピードの向上につながります。
会話の温度感やキーワードを分析
AIは、単に文字起こしをするだけではなく、発言のポジティブ/ネガティブ傾向を分析して数値化できます。
また、顧客が関心を示したキーワードや質問内容を抽出したり、話者ごとの発言割合や内容の偏りを可視化したりすることも可能です。
AIならではの精度とスピード感で会話分析を行うことで、商談の手応えを客観的に、そして素早く判断できるようになります。
営業スキルの見える化と提案力の分析
AIは、クロージングやヒアリングなど、商談のプロセスごとに営業メンバーの発言を分類・分析し、それぞれの強みや弱みを可視化できます。
たとえば、トップ営業と新入社員の分析結果を比較することで、営業メンバーのスキルギャップが明確になります。
明確化されたギャップを埋めるための教育を行えば、全体の底上げにつながるでしょう。
また、評価の根拠にも活用できるので、営業メンバーが「なぜこの評価なのか」を理解しやすく、次の目標を立てやすいというメリットがあります。
次のアクションの自動提案
AIは、商談の内容にもとづいて次に提案すべきサービスや施策を提示してくれるなど、アシスタントとして役立ちます。
たとえば、顧客の発言からニーズや課題を抽出し、対応策を提案してくれます。
これにより、担当者の経験や勘に頼らず、データにもとづく抜け漏れのないフォローが可能です。
AIによって営業部門に起こりがちな属人化が解消され、チーム全体の行動レベルや判断精度の底上げにつながります。
商談にAIを活かすならkintoneとの連携が効果的
AI単体でもさまざまな活用が可能ですが、kintone(キントーン)と組み合わせれば、商談の記録から議事録化、優先度の分析までを一元化し、より効果的な運用を実現できます。
kintoneとは、ノーコード・ローコードで業務を効率化するアプリを作成できるツールで、アプリを組み合わせることでSFAとして活用可能です。
標準でAIが搭載されているほか、ChatGPTやGeminiなどの生成AIと連携できるため、AI搭載型のSFAとしても活用できます。
AI単体で利用するよりも効率的かつ効果的に、商談や営業関連業務のなかに組み込めるでしょう。
以下の記事では、SFAとしてのkintone活用事例を紹介しているので、あわせてご覧ください。
▼SFAとしてのkintone活用事例6選!導入を成功させるポイントも紹介
AI × kintoneで商談を効率化できるプラグイン・連携サービスと活用例
AIとkintoneは、次の2つの方法で連携できます。
- プラグイン・連携サービスの導入
- カスタマイズ
プラグイン・連携サービスは、導入・ランニングコストがかかるものの、難しい操作や設定は必要なく、比較的簡単にAIを取り入れられるのが特徴です。
ここでは、商談の効率化に活用できる代表的なプラグイン・連携サービスとその活用例を紹介します。
Front Agent|商談の録音から記録を自動生成
Front Agent(フロントエージェント)は、スマートフォンやPCで録音した商談内容をもとに、要点を自動で抽出・整形し、kintoneへ記録できる連携サービスです。
たとえば、営業現場で録音した音声から「ヒアリング内容」「顧客の要望」「次回アクション」などをAIが自動でテキスト化し、日報や商談メモに反映できます。
書き起こしや報告業務の工数削減によって現場の負担が軽減されるほか、記録の質が標準化されることで上司のチェック工数削減や情報共有の迅速化にもつながります。
Smart at AI for kintone Powered by GPT|お客さまに合わせたトークスクリプトを自動生成
Smart at AI for kintoneは、kintoneに登録された顧客情報や商談メモをもとに、ChatGPTがトークスクリプトや報告文を自動生成してくれる連携サービスです。
たとえば、顧客の業種や課題、過去の商談内容に応じて、提案トークやクロージング文を自動で提案してくれます。
これを活用すれば、経験の浅い営業担当者でも提案精度を高められるほか、商談中に顧客との対話に集中できる環境が整います。
Deep Sales|商談内容を分析してダッシュボードに可視化
Deep Sales(ディープセールス)は、kintoneに蓄積された商談情報や実績をAIが分析し、営業活動の傾向や課題、提案力などをダッシュボードに可視化できる連携サービスです。
たとえば、各営業メンバーの提案内容や商談成約率を比較し、どのアプローチが成果につながっているかが瞬時にわかるようになります。
また、未対応案件のアラート表示も可能で、管理効率の向上を図れます。
Deep Salesが営業マネージャーの指導や優先度の判断をサポートしてくれるので、営業プロセス全体の迅速化や、成果の底上げにもつながるでしょう。
商談の優先度を自動判定できる!AI × kintoneのカスタマイズ事例
WEBからの問い合わせが増えると、対応品質や速度の低下を招くおそれがあります。
コムデックでも同様の課題が生じたため、AIと各種ITツールを活用して、優先度を自動判定する仕組みを構築しました。
AIは問い合わせランクを自動判定し、kintoneにその内容を登録します。
kintoneの案件管理アプリには、MAであるHubSpot(ハブスポット)から自動で問い合わせ内容が登録されます。
これをもとに、ChatGPTが自動で案件の優先度を振り分ける「問合せランクア判定アプリ」を作りました。
ChatGPTには、あらかじめどのような条件でランク付けを行うか、判断基準と指示を出しています。
ChatGPTはこれらをもとにランクを判定し、判定理由とランクを問合せランク判定アプリに登録・保存します。
人間から見て判定結果が間違っている場合は、正しいフィードバックを送ってあげると精度を高めることが可能です。
案件の優先度の振り分けをAIにある程度任せられると、担当者はより確度の高い商談の準備に時間を割くことができ、成約率アップにつながります。
この仕組みの詳細はこちらの動画で解説しています!
AI × kintoneを活用して商談の成功率を向上させよう
kintoneとAIを組み合わせることで、商談・関連業務の効率や成約率の向上につながる仕組みを構築できます。
自社に合わせて柔軟にカスタマイズできるので、自社に必要なAI機能だけを導入することが可能です。
コムデックでは、kintoneとAIを掛け合わせてお客さまの課題を解消する「AI伴走支援」を提供しています。
「商談関連業務をAIで効率化したい」「AIを使ってより重要度の高い商談回り業務に集中したい」という企業さまは、お気軽にお問い合わせください。