kintoneとOpenAIのChatGPTを連携できるプラグイン・サービス5選!活用事例やポイントも解説

kintoneとOpenAIのChatGPTと連携すると、さまざまな業務を効率化できます。
一方で「生成AIは便利そうだけど、具体的に何ができるのか分からない」「どうやって連携させればいいかわらかない」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、kintoneとChatGPTを連携してできることや、おすすめの連携サービスを解説します。
こちらの動画では無料で利用できるプラグインも紹介していますので、あわせてご覧ください。
この記事でわかること
- kintoneとChatGPTを連携するメリット
- kintone × ChatGPTの活用事例
- kintone × ChatGPTのおすすめプラグイン・サービス
こんな人におすすめの記事です
- kintoneとChatGPTを連携して業務を効率化したい方
- kintoneとChatGPTの連携でどんなことができるのか知りたい方
- kintone×ChatGPTのおすすめプラグイン・サービスを知りたい方
目次
h2:kintoneとChatGPTを連携させるメリット
kintone(キントーン)と生成AIのChatGPTを連携させるメリットは、大きく3つあります。
1つめは、検索性が向上することです。
知りたい情報について会話形式で質問すれば、ChatGPTが複数アプリのデータを横断的に検索し、関連するデータも含めて回答してくれます。
例えば「車」というキーワードを使って検索した場合、「自動車」「乗用車」に関係する情報も抽出するというように、あいまいな単語での検索も可能になります。
2つめのメリットは、集計や分析を自動化できることです。
人間がデータを切り貼りしなくても、AIが自ら必要なデータを探して集計・分析してくれます。
瞬時に結果が出るうえ、計算ミスもなく、客観的な指標に基づく分析が可能になります。
3つめのメリットは、作業時間を短縮できることです。
ChatGPTを使えば、資料や文書の作成もあっという間にできます。
最近は、メルマガ配信やSNS運用に力を入れる企業さまも増えていますが、こうした業務でも、アイデア出しからコンテンツの作成までをスピーディーに行えます。
kintoneとChatGPTを連携させる方法
kintoneとChatGPTを連携させるには、自分で開発する方法と、専用のプラグインやサービスを利用する方法の2つがあります。
自分で開発すると、高度なカスタマイズができることがメリットです。
その分、プログラミングに関する専門知識が必要で、エラーやトラブルが起きた際の対応が大変になる場合もあります。
専用のプラグインやサービスを利用すれば、専門知識が無い人でも簡単にkintoneとChatGPTを連携できます。
自分で開発する場合に比べると、カスタマイズの幅には限度がありますが「まずはAIを導入して使ってみよう」という方におすすめの方法です。
kintoneとChatGPTを連携できるおすすめプラグイン・サービス5選
ここからは、kintoneとChatGPTを連携できるおすすめプラグイン・サービスを5つ紹介します。
※料金はすべて税込表示です。
BizteX Connect kintone × OpenAI コネクタ
BizteX Connect kintone × OpenAI コネクタは、Biztex株式会社が提供する連携サービスです。
ノーコードで業務を自動化するフローを作成できます。
要約や翻訳、リサーチ、メッセージ作成などができ、kintoneやChatWorkなど国産サービスとの連携に強いのが特徴です。
初期費用 | 165,000円 |
料金 | 月額44,000円~ |
無料お試し | あり(1週間) |
Smart at AI for kintone Powered by GPT
Smart at AI for kintone Powered by GPTは、M-SOLUTIONS株式会社が提供する連携サービスです。
ChatGPTを使って、文章の生成やデータ分析などさまざまなことができます。
APIを利用するため、入力した情報が学習されることもなく安心です。
事前にプロンプト(指示文)の設定もできるため、毎週・毎月など繰り返し行う作業をさらに効率化できます。
初期費用 | プランにより55,000円~ |
料金 | プランにより年額92,400円~ |
無料お試し | あり |
Yoom
Yoomは、Yoom株式会社が提供する連携サービスです。
アプリ操作や書類発行、承認依頼など、あらゆる業務を自動化できます。
AIだけでなく、RPAやOCRなどあらゆる技術を組み合わせて活用できるのが特徴です。
Chromeの拡張機能を使えば、kintoneやSalesforeなどいつも使っているツールから起動できます。
料金 | プランにより月額10,560円/名~ |
無料お試し | あり フリープランは月額0円(タスク実行数100回/月) |
Make
Makeは、Celonisが提供する連携サービスです。
テンプレートが豊富で、ノーコードで業務を自動化できるのが特徴です。
kintoneと同様に、ドラッグ&ドロップで直感的に操作できます。
料金 | プランにより月額10.59ドル~ |
無料お試し | あり フリープランは月額0ドル(1,000件/月) |
Zapier
Zapierは、Zapierが提供する連携サービスです。
7,000以上のアプリと連携できる自動化ツールで、世界中で活用されています。
ノーコードで業務の自動化を設定でき、テンプレートや事例も豊富なのが特徴です。
料金 | プランにより月額29.99ドル~ |
無料お試し | あり フリープランは月額0ドル(100件/月) |
kintone × ChatGPTの活用事例
ここからは、kintoneとChatGPTを連携させることで具体的にどのようなことができるのかを紹介します。
活用事例については、こちらの記事でも詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
▼kintone×AIの活用事例3選!業務の自動化を実現した方法と効果を解説
会議や商談の音源から議事録を自動作成
ChatGPTを使うと、会議や商談の音声(または動画)ファイルをアップロードするだけで、議事録を自動で作成できます。
あらかじめ文字起こしのルールをプロンプトとして入力しておいてから音声ファイルをアップすれば、AIが自動で全文の文字起こしと要約をしてくれるという仕組みです。
要約結果も自動でkintoneレコードとして登録してくれるため、kintone内にデータを蓄積できます。
社内の問い合わせにチャットボットが対応
総務や経理、ITなどの担当者には、各種申請方法や不具合など、社内からの問い合わせが数多く寄せられます。
問い合わせ対応に時間をとられて、本来の業務が進まないというのはよくあるお悩みです。
kintoneとChatGPTを連携すれば、よくある問い合わせをFAQにまとめて、チャットボットを作成できます。
チャットボットなら会話のような自然言語で検索できるため、従業員も使いやすく、簡単に知りたい情報にたどり着けるのがメリットです。
売上データをもとに経営課題や今後の戦略を分析
ChatGPTを使えば、kintone上にある売上データをAIで分析することも可能です。
例えば「2021〜2023年の売上データを元に、この先3か月の商品別売上予測を出して」のように指示すれば、勘や経験に頼らなくても売上予測を立てることができ、その情報を仕入等に生かすことができます。
BtoCの企業であれば、天候や気温といった情報も与えることでより精度の高い予測が可能となるでしょう。
必要に応じて、改善ポイントを分析したり今後の戦略を提案したりもできます。
kintoneとChatGPTを連携する際のポイント
kintoneとChatGPTを連携する際は、以下の3点を意識することがポイントです。
目的に合ったプラグイン・サービスを選ぶ
ChatGPTを使って何をしたいのかによって、選ぶべき連携サービスが変わってきます。
例えば、データ分析をしたいのであれば表やグラフに強いサービスを、カスタマーサポートを充実させたいのであればチャットボットに強いサービスを選ぶ、などです。
また、カスタマイズの幅や、操作のしやすさなども重要です。
無料のお試し期間が設けられている場合は、ぜひ実際に使ってみましょう。
ツール選びで悩む場合は、専門家に相談するのがおすすめです。
運用ルールを決める
AIツールでは、投入したデータが機械学習に利用されることがあるため、個人情報や企業の機密情報を取り扱う際には注意が必要です。
情報漏洩をはじめとする重大な問題が起きるのを防ぐため、導入前に運用ルールを決めて、関係者に周知しましょう。
API利用料金を管理する
ChatGPTのAPI連携は従量課金制となっており、利用するモデルや、入力・出力によって単価が異なります。
日本語で利用する場合は、英語に比べて2〜3倍のトークンを消費するとも言われています。
そのため「気付いたら利用料が高額になっていた」ということが無いよう、目的に合ったプランを選ぶとともに、利用状況も監視することが大切です。
参考:OpenAIのAPI料金
kintone × ChatGPTで業務効率化を加速させよう!
kintoneはChatGPTと連携することで、さらなる業務効率化が可能になります。
ただ、kintoneもChatGPTもカスタマイズ性が高くて何でもできる分、使いこなすためには相応の専門知識が必要です。
実際に、自分たちでちょっと触ってみて「やっぱりできない……」と諦めてしまったという声もよく聞かれますが、これは非常にもったいないことです。
コムデックでは、kintone × AI 活用をサポートする「AI伴走支援サービス」を提供しております。
お客さまの業務課題に合わせて、最適な連携ツールや設定方法をご提案しますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。