工事原価の異常をAIが早期発見!kintone for 生成AIで構築する建設業の原価アラートシステム
建設業では、kintoneを導入して顧客管理や案件管理、工事管理などを行っている企業さまが増えています。
そのなかで原価管理アプリを使い、材料費・労務費・外注費などの実績をkintoneに蓄積されているケースもありますが、数が多くなると全現場の原価状況を細かくチェックするのに時間がかかります。
これでは、確認できる現場とできない現場が生まれてしまい、予算超過の兆候を見逃してしまうケースも少なくありません。
「kintone for 生成AI」を利用すれば、kintoneに蓄積された予算・実績・日報のデータをAIが自動で参照し、危険な現場の早期検知から改善アクションの提示まで行う原価アラートシステムを構築することができます。
今回は、建設業でよくある「原価超過の見逃し」「現場ごとの管理ムラ」を、kintone for 生成AIで解決する実践事例を紹介します。
「全現場の原価状況を効率的に把握したい」「ベテランでないと気づけない異常を仕組みで検知したい」という企業さまは、ぜひご覧ください。
本記事の内容は、こちらの動画でも詳しく解説していますのであわせてご覧ください。
目次
建設業の原価管理で起きている課題
工事原価の管理は、建設業において利益を左右する重要な業務です。
材料費・労務費・外注費・経費といった原価項目を、現場ごとに細かくチェックしていくのは非常に手間のかかる作業で、現場数が増えるほど対応できる現場に偏りが生まれがちです。
そのままにしておくと、予算超過の兆候を見逃してしまうケースも出てきます。
また、ベテランの監督なら気づけるような異常でも、新人の担当者では見落としてしまうという属人化の問題もあります。
「全現場を漏れなく、かつ一定の水準でチェックする」という原価管理の理想と現実には、大きなギャップが生まれているのが現状ではないでしょうか。
kintone for 生成AIを活用した原価管理のアラートシステム
この課題を解決するのが、kintone(キントーン)とAIを連携させた原価アラートシステムです。
kintoneに蓄積された予算・実績・日報のデータをAIが自動で参照することで、全現場を漏れなくチェックし、危険な現場だけを早期に検知する仕組みを構築することができます。
このしくみは、kintone for 生成AIを利用することで構築できます。
kintone for 生成AIとは、kintoneとChatGPTを連携させて、業務課題を解決する仕組みを構築するサービスです。
今回は、稼働中の工事をすべて分析し、予算超過の傾向がある現場を洗い出す仕組みを構築しました。
このアラートシステムのポイントは、進行中の工事全体のサマリーと個別の詳細分析の2つです。
次のセクションで仕組みを詳しく解説していきます!
進行中の工事全体の消化率を分析する全体サマリー
こちらがAIを使った原価解析の画面です。
画面上部で基準日と分析対象を設定できるようになっており、分析対象を「稼働中」に設定して原価分析ボタンをクリックすると分析スタートです。
AIが工事の基本情報・原価情報・日報のデータを参照して、自動的に分析を始めます。
実際にAIが分析した結果がこちらです。
現場ごとに実行予算や原価実績、消化率などが集計されました。
原因の部分には超過しそうな科目などが表示されています。
このなかでとくに気になる現場があるときは、画面上部の「単体分析へ」をクリックし、工事名を選択して「原価解析」を行うと、その現場だけのより詳細な分析が可能です。
全体サマリーで表示されていた項目のほかに、消化率の判定基準が示されています。
消化が順調なのか、遅延が発生しているのかなどがひと目でわかるアラートです。
数字と日報情報を組み合わせて原因を特定する詳細解析
単体分析では、より詳細な原価の分析をAIが行います。
工事の基本情報、実行予算の一覧、日報に登録されているヒヤリハットやトラブルなどが分析データのベースです。
分析が完了すると、科目ごとに実行予算と実績、消化率が表示され、その消化率が順調なのか、あるいは超過しているのかといったアラートが表示されます。
さらに画面を下にスクロールすると、科目ごとの注目ポイントとして超過している要因や推奨アクションが表示されます。
このように、数字の分析だけではなく日報の情報も組み合わせて原因を特定し、具体的なアクションまで提示してくれるのがこのシステムの特徴です。
AIを活用することで管理者の負担を減らしながら、より詳細な原価管理を行うことができます。
kintone × AIで現場管理の負担を軽減し、予算超過を未然に防ごう
建設業の現場管理において、kintoneとAIを連携させることで、管理者の工数を大幅に削減しながら予算超過のリスクを最小限に抑えることが可能になります。
kintoneに蓄積された膨大なデータをAIが一括でスキャンするため、人間の目では限界があったチェックの漏れや属人化を防ぐことが可能です。
コムデックでは、kintoneとAIを連携させて業務効率化の仕組みを構築する「kintone for 生成AI」を提供しています。
「AIを使って原価管理を効率化したい」「日報のデータを利益確保に活かしたい」という方は、お気軽にご相談ください。















