お客様インタビュー
INTERVIEW
kintoneは“血の通ったシステム”であってほしいと思っています。
株式会社宮崎エレベータサービスさま

掲載日 | 2025.07.23 |
---|---|
利用規模 | 50〜100人 |
業種 | エレベータメンテナンス |
導入ソフト | kintone |
地域 | 宮崎県 |
HP | https://ev-mes.com/ |
株式会社宮崎エレベータサービス
宮崎県を中心にエレベーターの設置、保守、修理を専門に行う企業です。お客様の安全・快適な移動をサポートするため、最新の技術と高い品質基準でサービスを提供しています。
設置後も定期的な点検・メンテナンスを通じて、エレベーターの長寿命化と安全性の向上を図り、お客様に安心してご利用いただけるよう努めています。
また、緊急修理にも迅速に対応し、トラブルが発生した際のダウンタイムを最小限に抑えることを目指しています。
目的 | ・案件管理やスケジュール管理など、業務全体の流れを可視化・最適化するための仕組みを構築したい ・基幹システムや各種業務をkintoneへ集約し、従業員の業務効率を上げたい ・単なる便利ツールではなく、人材育成や組織力向上に繋がるプラットフォームとして活用したい |
---|---|
課題 | ・現場では「パソコン画面を操作するのが嫌」といったITアレルギーが強く、定着が難しい状況だった ・アプリ設計を社長自身が担当していたため、現場の実態とのギャップや開発スピードとの両立に苦労 ・問題発生時のサポートが受けづらく、既存ベンダーには「売りっぱなし」感があった |
効果 | ・kintone上で案件・スケジュール・稼働管理などが連携され、業務の流れを俯瞰できる体制が整った ・コメント機能やアプリ設計の過程を通じて、社員の意識変容や人材育成につながる手応えを得た ・コムデックの迅速かつ親身な支援により、問題発生時も安心して運用を継続できる環境が整った |
人が育つ会社を支える、コムデックの伴走支援とは
お話を伺った方:代表取締役 河野秀人様
業務のやり方も情報の伝え方も、人それぞれになってしまっていて……
事業内容
弊社は1973年の創業以来、宮崎県を中心に九州各地で街のインフラであるエレベーターの保守点検事業を展開しています。
社員の行動指針には「仁義礼智信厳勇」という七徳を掲げ、高い技術力と真心を込めたサービスを大切にして、地域社会に貢献してきました。
kintone活用の目的と当時の課題
当時の弊社には、大きく3つの課題がありました。
1つめは、業務が属人化して、社内の情報共有が難しくなっていたことです。
案件状況やエンジニアのスケジュール、作業内容などが個別に伝達されていて、伝達の手段も口頭や紙などに分散していました。
また、社員のITリテラシーにはバラつきがあり、部門間で情報のズレや抜け漏れも発生していました。
2つめの課題は、kintone開発に関する社長と現場のギャップです。
アプリ開発は社長である私が担っていたため、どうしても現場での使い勝手にはギャップが生じてしまいます。
毎回フィードバックをもらって手直しする時間が必要になり、開発スピードが落ちる原因になっていました。
3つめの課題は、kintone活用が定着しないことです。
「パソコン操作が苦手」「画面操作がイヤ」といったITアレルギーとも言える症状があり、なかなか現場でkintoneが定着しませんでした。
そこで、kintoneの使い方を見直して、課題を1つずつ解決していくことにしました。
まずは業務の属人化を解消するために、案件管理・工程管理・カレンダー管理を一括で可視化できるアプリを構築しました。
これで誰もが同じ情報にアクセスできるようになり、情報共有もスムーズになりました。
アプリ開発時の社長と現場のギャップについては、いわゆる「アジャイル開発」を実施しました。
アジャイル開発とは、最初から完璧なシステムの完成を目指すのではなく、段階を細かく区切って、テストと調整を繰り返しながら開発を進める手法のことです。
私がたたき台となるアプリを作成し、現場の声を聞いて調整することで、実態に即したシステムを構築できるようになりました。
さらに、現場でkintone活用を定着させるために、UI/UXに関して「操作手順を簡略化する」「必要最低限の入力にする」などの工夫をしました。
kintoneを使わざるを得ない仕組みにしていったこともポイントです。
コメント機能を活用して、社員間のやりとりや人材育成を促すことも意識しました。
YouTubeで見つけた“あの人”にお願いしようと決めました
コムデックを選んだ理由を教えてください
コムデックさんを知ったきっかけは、kintoneを使い始めてネットで情報を調べているときに「kintone芸人」の動画を発見したことでした。
特に「TISの条件分岐処理プラグインの機能説明」の動画は役に立ちました。
現場の具体的な事例を取り上げた解説が分かりやすく、社内にも展開しやすかったです。
このことが決め手となって、コムデックさんにお願いしました。
kintoneの運用で苦労したのはどんな点ですか?
今までは紙ベースで情報を管理していたため、システム導入には現場から難色を示されました。
正直なところ、kintone導入のハードルはとても高かったと思います。
そのため、少しでも使いやすいアプリにしようと、UIの工夫には特に力を入れました。
私が自らアプリ作成を進めたことで、自社の業務フローが明確になり、会社全体の仕組みや構造を考え直す良いきっかけになったと思います。
アプリ作成にあたっては、現場の声をいかに拾い上げて、システムの力で解消するかというところに注意を払いました。
ただ、現場の意見を全て聞き入れると開発スピードが落ちてしまうため、バランスを取るのが難しかったですね。
ただのIT支援じゃない。“経営”まで一緒に考えてくれるんです
コムデックの伴走支援は御社にとってどのようなメリットがありましたか?
コムデックさんは、kintoneはもちろんのこと、それ以外にもIT全般の知識が豊富で、いろんなことを相談できます。
1つの課題に対して複数の解決方法を提示してくれたり、他社の事例を教えてくれたりして、提案力も高いなと思いました。
IT技術者でありながら、コンサルタントのような視点も持っているんですよね。
もちろん、トラブルや質問があるときにも、素早く対応してもらえます。
世の中には「売りっぱなしでフォローがない」という業者もよくありますが、コムデックさんは違いますね。
生田社長の考えが浸透したサービス姿勢で、経営まで支援してもらえます。
私たちのエレベーターメンテナンスも同じで、ただ設備を保守・点検・修理するだけではなく、ビル全体を考慮した提案が必要だなと思います。
担当チームの支援で印象的なのはどんなところでしたか?
コムデックさんを知ったきっかけがYouTubeだったので、初めてWEBミーティングでお会いしたときには「本物だ!」と思いました。笑
実際にお話ししてみると、ITコンサルタントと話しているような感覚になり、”デキる”組織だなと感じました。
対面開発の際には、担当の方から「人材が育つシステムにしていけると良いですね」という言葉をいただいたことが印象に残っています。
困ったとき、すぐ頼れる安心感がありました
コムデックに依頼してよかったポイントや、他社との違いはどんなところだと思いますか?
コムデックさんは、何と言っても親しみやすいです!そのため、遠慮せずにいろいろと相談できます。
ある時、アプリのデータを誤って全て上書きしてしまうという事件が起きたんです。
でも、コムデックさんがバックアップからデータを復元してくれたおかげで、業務への影響は最小限で済みました。
他の業者さんでは、製品やサービスを売りっぱなしで、その後の説明やフォローが無いことも多いんですが、コムデックさんは、たとえ他社が構築したkintoneアプリであっても対象外とせず、対応してくれるのがありがたいです。
コムデックのサービスはどのような企業に合うと思いますか?
コムデックさん自身がkintoneの開発や地域経営に関して積極的に挑戦されているので、同じく失敗を恐れずチャレンジする姿勢の企業に合うと思います。
「現状維持は衰退!」と考える企業は、コムデックさんと相性が良いのではないでしょうか。
人が育つ会社でありたい。その仕組みを、これからも一緒に作っていけたらと思います
今後はコムデックとどのような課題を解決して、どのような会社にしていきたいですか?
私は常々「人が育つ会社でありたい」と考えています。
人間力が高ければ、どのような場所でも人と人の間で、明るく・楽しく・たくましく、知恵を出していけます。自分が経営する会社で、こうした人材に育っていってほしいなと思います。
kintoneについても、アプリを構築して終わりではなく、血の通ったシステムになっていくと嬉しいですね。
直近で解決していきたい課題としては、人事評価の方法があります。
360度評価について、コミュニケーションの評価をどうするかが問題です。
現状では項目が多くて苦労しているため、kintoneやAIを活用しながら、最適化していきたいです。
担当者より

担当者:佐田
株式会社宮崎エレベータサービスさまのご支援にあたっては、単なる構築屋ではなく伴走者になることを意識して対応させていただきました。
例えば、「kintoneはどのような目的で・どのような機能が必要なのか?」「そもそも業務フローは適切なのか?」「これは部分最適化で、全体最適化にならないのではないか?」といったことまで、踏み込んで考えました。
また、従来のシステムで実施していた業務をkintoneに移行する際は、前と比べてUXを低下させないことにも注意して構築を進めています。
これからも、お客さまに寄り添ったより良いサービスの提供に努めてまいります!
セミナー/講演会
SEMINAR