kintone × AIの活用事例集7選!目的別に業務効率化に成功した事例を紹介

kintoneとAIを組み合わせてより業務を効率化できないか模索されている企業さまも多いでしょう。
kintoneとAIを組み合わせて活用する場合は、自社の課題解決につながる活用事例を参考にすると、自社への導入イメージを深めることができます。
そこで今回は、kintone × AIの活用事例を目的別に7つ紹介します。
「kintone × AIの活用事例を参考に業務を改善したい」「kintone × AIでなにができるかを知りたい」という企業さまは、是非ご覧ください。
この記事でわかること
- kintone × AIの活用事例
- kintone × AIを活用する際のポイント
こんな人におすすめの記事です
- 現在のkintone運用に限界を感じておりAIを使って改善したい方
- kintone × AIの事例を通じて自社にも適用できるか見極めたい方
目次
kintone × AIで営業・マーケティング業務を効率化した事例
まずは、kintone × AIで営業・マーケティング業務を効率化した事例を2つ紹介します。
kintone × AIで問合せの優先度判定を自動化
日々届く問合せにスピード感をもって対応するために、問合せの優先度を振り分けている企業さまもいらっしゃるでしょう。
このとき、担当者が問合せメールを読んで内容を判断し、優先度を決定するフローが一般的ですが、kintone(キントーン)で問合せ判定アプリを構築し、ChatGPTと連携すれば、問合せ内容の取得からランク判定を自動化する仕組みを構築することが可能です。
問合せを受けてから優先度判定までが自動化されると、担当者による問合せ対応が迅速化され、スピーディーに顧客課題の解決にあたれます。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
▼kintoneとChatGPTの連携で問合せの優先度を自動判定して対応の効率化を実現!
kintoneと連携サービスのAIアシスタント機能でメルマガのレイアウト構築を自動化
マーケティングにおけるメルマガ作成では、内容はもちろんのこと、見てもらえるようにレイアウトにもこだわる必要があります。
デザインを工夫するために、HTMLによるコーディングに力を入れている企業さまも多いはずです。
そんなとき、トヨクモ株式会社が提供するkMailer(ケイメーラー)のAIアシスタント機能を使うと、HTMLを使ったレイアウトの構築を自動化できます。
kMailerとは、kintoneアプリに蓄積された情報を引用して簡単にメールを作成できるサービスです。
kintoneの画面からワンクリックで登録したメールアドレスに送信できるため、メール作成業務を効率化できます。
kMailerなら、読み手の目を引くHTMLメールをAIで手軽に作成する機能が備わっています。
テキストでどのようなメールを送りたいかを詳しく書くと、それに沿ってAIがHTMLを返してくれる仕組みです。
これにより、メルマガの作成業務が大幅に効率化されるほか、HTMLの知識がない人でも、メルマガの見栄えのよいレイアウトを作成できるようになります。
詳しくは、以下の動画をご覧ください。
【AI活用】メルマガ作成の常識が変わる!AIを活用した文章作成を徹底検証してみた【kMailer】
kintone × AIで手作業を自動化した事例
次は、kintone × AIで手作業を自動化した事例を3つ紹介します。
kintone × 生成AIで資料作成を自動化
介護福祉事業を運営されている株式会社ワンセルフさまは、面談記録の作成を効率化するために、kintoneとChatGPTを連携して資料の作成を自動化しました。
kintoneの記録アプリのフィールドに沿って必要事項を入力すれば、ChatGPTが要約してくれる仕組みです。
従来のように自分で文章を考えたり整えたりする必要がなく、ChatGPTの出力をチェックして、手直しする程度でよくなりました。
kintoneとChatGPTを連携したことで、面談記録の作成時間が60分から3分と大幅に短縮されています。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
▼kintoneとChatGPTを連携して介護記録に基づく資料作成を効率化|介護福祉事業 株式会社ワンセルフさまの開発事例
生成AIに請求書の画像から情報を読み取らせてkintoneに自動登録
生成AIは、テキストだけではなく画像も認識できます。
コムデックでは、請求書をはじめとする画像データを生成AIに読み込ませて記載情報を抽出し、kintoneに登録させる仕組みを構築しました。
kintoneで請求書の読み込み用アプリに画像を添付すると、会社名や明細情報をAIが自動で読み取ってkintoneに入力してくれます。
生成AIの画像認識精度も向上しているため、複雑な形式や手書きの帳票などを読み込むことが可能です。
ただし、毎回読み込み結果が変わったり、読み取りミスがあったりするため、手作業による修正が必須である点には注意しましょう。
これを応用すれば、これまでプリントアウトして保存していた資料や帳票関係を簡単に電子化してkintoneに登録することができます。
これまで手打ちでkintoneに入力していたのであれば、大幅に作業が効率化されるでしょう。
詳しくは、以下の動画をご覧ください。
【AI活用】kintone と ChatGPT4oを連携して入力補助してもらった結果…【ChatGPT 4o】
kintoneとプラグインのAI機能で帳票設定を自動化
kintoneでイチから帳票を作成する場合、フィールドの設定が大変になります。
これをAIで自動化できるのが株式会社ソウルウェアのレポトンというプラグインです。
レポトンは、見積書や請求書などのPDFやエクセルファイルをkintoneから作成して出力できるサービスです。
レポトンのAI設定サポート機能を使うと、kintoneアプリに帳票のテンプレートを設定するとき、AIが足りないフィールドを追加してくれます。
また、帳票とデータの紐付けを自動で設定することが可能です。
なにもフィールドを設定していないまっさらなアプリをベースにレポトンのAI機能を使うと、帳票に必要な項目やテーブルを自動で配置することができます。
これにより、帳票ベースのアプリを簡単に構築することが可能になります。
レポトンのAI機能は利用者ではなくてもトライアルでお試しできるので、一度触ってみるとよいでしょう。
詳しくは、以下の動画をご覧ください。
【レポトンAI】アプリ自動作成!?帳票に合わせてアプリも作成してくれます!【kintone × AI 】
kintone × AIでナレッジ・ノウハウ活用を強化した事例
続いて、AIを活用してナレッジやノウハウの活用を強化した事例を2つ紹介します。
kintoneの実績記録からAIが修理方法を提案
生成AIは、テキストを理解したうえで「提案」してくれるところが大きなメリットです。
例えば、kintoneに日々の修理記録を蓄積しつつChatGPTと連携することで、新たな修理依頼に対して「原因」や「解決策」を提案してもらうといったことができます。
生成AIと連携したkintoneの修理管理アプリに製品区分や品番、症状などを登録すると、登録した情報に絞って必要なデータだけがAIに渡され、AIが原因や解決策を考察してくれる仕組みです。
自分でノウハウやナレッジを検索しなくても大まかな修理方法を整理でき、修理に至るまでの時間短縮につながります。
詳しくは、以下の動画をご覧ください。
【kintone × AI活用】kintoneのデータをもとに生成AIが分析!?課題・アドバイスまでしてくれます!【修理履歴 / 介護支援計画書】
kintoneのAI機能「検索AI」を使って情報の検索性を向上
kintoneのAI機能としては、もともとβ版としてkintoneAIアシスタントという機能が一部環境で提供されていましたが、2025年4月から「検索AI」という名称に変わって正式に提供が開始されました。
検索AIに質問を投げかけると、kintoneに蓄積されたデータから該当する情報を探し出し、自動で回答を生成してくれます。
kintoneのどの情報を参照したのかもリンク付きで一覧表示してくれるため、元データもスムーズに確認可能です。
これまでは検索キーワードを試行錯誤しながら自分で情報を探さなければなりませんでしたが、検索AIを使えばAIが質問の意図に合った情報を提示してくれるため、kintoneにおける情報の検索性が向上します。
また、これまではkintoneのレコードを見に行き、自分でまとめ直して報告するといった作業が発生していましたが、検索AIを使うとその作業を自動化できます。
その結果、報告書の作成作業が効率化されるとともに、報告までの時間を短縮することが可能です。
詳しくは、以下の動画をご覧ください。
【kintone × AI】遂に登場!kintoneで使えるAI機能を紹介します【AIアシスタント / AIラボ】
事例から読み解く!kintone × AIの活用ヒント
kintoneとAIを組み合わせると、AIならではの3つの特徴が業務効率化を後押ししてくれます。
1つ目の特徴は、AIが自然言語を理解して判断・提案できることです。
うまく活かせると、考察や判断を含む作業を自動化できます。
2つ目の特徴は、非構造データ(文書・画像)も処理できることです。
蓄積しつつも活用が難しかった文書や画像からも情報を引っ張って来られるため、ナレッジやノウハウの活用が促進されます。
また、情報を構造化データにまとめ直すといった手間も削減することが可能です。
3つ目の特徴は、会話形式で情報を引き出せることです。
ITリテラシーが高くない従業員でも「○○について教えて」と自然に問いかけるだけで、kintoneに蓄積された情報にアクセスできます。
検索キーワードを厳密に指定しなくても、AIが文脈をくみ取って適切な情報を提示してくれるため、情報検索のハードルが大きく下がるでしょう。
これらの特徴を活かしながらAIとkintoneを組み合わせれば、既存のkintone環境や運用を大幅に高度化することが可能です。
部門別の活用ヒントは以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
▼【部門別】kintone × AI の活用方法とは?連携する際のポイントも解説
kintone × AIの事例をもとに自社への導入イメージを高めよう
kintoneとAIの活用事例を参考にすることで、導入後の活用イメージを具体化できます。
もし自社に合う事例が見つからない場合は、kintoneとAIの連携に詳しいkintoneパートナーに相談するのもひとつの方法です。
コムデックでは、kintoneとAIを掛け合わせてお客さまの課題を解消する「AI伴走支援」を提供しています。
「kintone × 生成AIで業務効率を向上したい」「AIを使ってみたい」という企業さまは、お気軽にお問い合わせください。