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経営品質向上への道のり 第一話「缶詰会議スタート」

コムデック 経営品質

缶詰会議スタート

「三重県経営品質賞」申請に向けた第一回目会議は、そもそも「経営品質とは何か?」から始まりました。
チームメンバーは、コムデックのミドル層である30才トリオを中心に、長年経営品質に携わってきた株式会社マネジメントイノベーションの坂本先生を加えた特別編成チームです。
朝9時~夕方5時の7時間の間、ミーティング室に監禁….もとい缶詰状態で社内の中核メンバーが半年にわたって、12回の終日ミーティングを実施する予定になっています。
業務への影響も大きくなりますが、今後のコムデックの成長、なによりお客様の価値向上を支援できる会社作りを目指して会議スタートです!

【チームメンバーと役割】

  • 生田社長(39)⋯入社14年目 申請リーダー ※認定セルフアセッサー 
  • 西道さん(30)⋯入社8年目 クラウド事業の代表
  • 佐田さん(30)⋯入社8年目 システム開発事業の代表
  • 徳田さん(30)⋯入社4年目 会議進行/申請書執筆メイン担当
  • 樋口会長(50)⋯ITサポート部&総務部の代表/申請書執筆サブ ※認定セルフアセッサー 

弊社が所属する三重経営品質協議会では、経営者と経営幹部向け勉強会「経営者ゼミナール」が毎年開催されています。
会長と社長は2014年から参加、「認定セルフアセッサー」を取得するほどの経営品質マニアであり、他メンバーも2019年から、「経営者ゼミナール」を通じて経営品質の大家である岡本正耿先生から経営品質を学んできました。
今回の経営品質賞への取り組みは、参加メンバーー全員がこれまでのインプットを「三重県経営品質賞」申請にむけてアウトプットする機会ということになります。
※認定セルフアセッサー:日本生産性本部が実施している、社内で経営革新を進めるプロセスを推進・支援していく役割を担う人材研修を修了している人材

コムデックが経営品質に取り組み続ける意味

悔しい話ですが、メディアでは日本の中小企業には、「経営がなく、生産性が低い」と言わています。
創業から25年コムデックを引っ張ってきた樋口会長も、三重経営品質協議会「経営者ゼミナール」に加入するまでは、ただ時流に乗って目の前の仕事を追いかけていただけでコムデックに経営は無かったといいます。
経営品質取組前は、生産性の指標である、「一人当たり粗利額」はが800万円前後しかなく、低賃金&長時間労働が常態化しており、離職率も高い問題だらけの状態だったそうです。

しかし2014年の第二創業期のスタートといえる「経営者ゼミナール」参加し、「経営品質」の考え方が社内に徐々に浸透するにつれ、様々な取り組みが行われるようになったことで、「一人当たり粗利額」は倍増するまでに向上しました。
「経営者ゼミナール」に参加し「経営品質」に取り組んだことは弊社の大きな転換点となったのでした。

コムデック 経営品質

図1 経営品質の基本概念図

そもそも経営品質とは、自分ではなくお客様や市場の視点から見た経営の“質”のことを指します。
この質とは製品やサービスの品質だけでなく「組織が長期にわたって顧客の求める価値を創出して、市場での競争力を維持するための仕組み」のことです。

何故価値を創出し続け、競争力を維持しなければならないのか?
ビジネス環境である市場、組織、個人など取り巻く外的環境は、少子高齢化やESG問題などのように間断なく変化しており、将来の予測はできません。
そこで、外的環境に負けない組織(内部環境)として常に変革が求められます。
そのためには下図のように、変化に対応するための俊敏性やチャレンジ性、情報収集能力やそれを元に仮説を立案し、検証を繰り返す組織なる必要があります。

コムデック 経営品質

図2

コムデックの経営品質向上活動は、アセスメント(=組織診断)を通じて、①理想的な姿を設定し、そこから②現状を振り返り、③課題を見つけ、④戦略を策定し解決することを社員自身で実行します。
その気づきを組織全体の改善・改革につなげ、顧客提供サービスの質を高めて、顧客満足度の向上に結び付けていくことを目的としているのです。

申請文書の締切は9月、合計70ページ

第一回会議は、経営品質の復習にくわえ、自社の歴史や、成功ストーリーなど盛り沢山の内容となりました。
これから会議を重ね、申請書を作成していくわけですが、申請ガイドラインを確認すると、以下の構成で合計70ページになることがわかりました。
早速、2018年に経営品質賞の入り口であるプロフィール認証申請書の記述経験がある、樋口会長から悲壮感が漂い始めました…

【申請書の構成まとめ】

◇自組織の特徴(10ページ)

  • 歴史を振り返る
  • 強み・価値観を探究する
  • これまでの成功のストーリーをまとめる
  • ビジネスモデル(収益を生む仕組み)と環境変化を理解する

◇経営の設計図(10ページ)

◇実践領域(50 ページ)

  • 実践領域1.「ありたい姿―リーダーシップ・社会的責任」
  • 実践領域2.「戦略-思考・実践」
  • 実践領域3.「組織能力-向上・最適化」
  • 実践領域4.「顧客・市場-洞察・理解」
  • 実践領域5.「顧客価値-創造・提供」
  • 実践領域6.「事業成果-持続性・卓越性」
コムデック 経営品質

図3 日本経営品質協議会 「経営の設計図サマリー」

宿題に気が遠くなるメンバー

という気が遠くなりそうな程に、真面目な取り組みであることをチーム全員が認識したところで、第二回会議に向けての宿題が出されました。

社長:PEST分析・5フォース分析の実施
会長:ハードウェア部門のビジネスモデルフォーマット作成と競合フォーマットの作成
佐田:システム開発部門のビジネスモデルフォーマット作成と競合フォーマットの作成
西道:クラウド事業部門のビジネスモデルフォーマット作成と競合フォーマットの作成
徳田:自組織の価値観や強みに関する考察と現在まで存続してこられた理由の文章化

一夜漬けでは回答できないレベルの宿題を目の当たりにして、ようやく各自が「これは大変なことになった…」と実感したところで、ようやく第一回会議は終了、解放となりました。
今回の連載「経営品質向上への道のり」では、「三重県経営品質賞」申請までの過程だけでなく、皆様に経営品質についても知っていただきたく、様々な説明もしてまいります。

コムデック 経営品質

月二回の会議の日は憂鬱になりそうです。

次話ををお楽しみに!
申請書提出期限9月30日まで…あと182日

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