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Imadoki 2025年9月号が発行されました

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ラストスパート さよならWindows10

皆さんこんにちは!
今年の夏は本当に暑すぎましたね…全国各地で気温40度超えのニュースが飛び交い、まさに“灼熱”の毎日。
お客様からお客様へと走り回るITサポート部には、熱中症対策としてクーラーボックスと冷凍飲料が支給されるなど、現場対応に万全を期しています。

樋口会長も駆り出され、現場事務所でWiFiアンテナ設置へ…

そんな暑さの中でも、Windows10のサポート終了は待ってくれません!
いよいよ残り約2カ月弱となり、コムデックのオフィスには、入れ替え予定のPCが山積み状態。
毎日、見積・発注・納品準備・設定&データ移行と、スタッフ総出で対応していますが、終わりが見えません💦

正直、納品スケジュールの調整がかなり難しくなってきています!「うちもそろそろ…」とお考えの方は、ぜひお早めにご相談ください。
ギリギリになると、パソコンの在庫も怪しくなってきますし、希望日に納品できない可能性もありますので、どうかご注意を!

さて、Windows11に切り替えるなら、ただOSが変わっただけではもったいない!せっかくのタイミングですから、生産性向上のチャンスとして活かしていただきたいのです。
ChatGPT、Microsoft CopilotなどのAI ツールだけでなく、Windows11のアクセサリアプリにもAI対応機能が次々と取り入れ、Windows自体の性能も向上し続けています。
「AIなんて難しそう…」と思われるかもしれませんが、実は日々の業務にすぐ使える便利機能がたくさんあるんです!

Windows11標準アプリでできる簡単なAI利用

Snipping Toolのパーフェクトスクリーンショット
キャプチャ時にAIが被写体を認識し、意図した領域だけを正確に選択してスクリーンショットを取得

フォトアプリの「リライト」ツール

写真の光の向きや色、明るさなどをAIが調整。最大3つの仮想光源を配置してプロ並みのレタッチが可能

フォトアプリの「オブジェクト選択」ツール

キャンバス内の各要素を認識して、AIがスマートに選択してくれるツール

声入力アプリ(Windowsキー+H)の音声認識・入力ツール
話すだけで簡単に音声入力ができるようになります

などなど、「ちょっと試してみようかな?」と思える機能が満載です。

Windows11への移行は、単なるOSの更新ではなく、働き方をアップデートするチャンスでもあります。
この機会に、ぜひAI活用にもチャレンジしてみてください!
「何から始めればいい?」という方は、コムデックまでお気軽にご相談くださいね♪

取締役会長 樋口雅寿

クラウドPBX導入!成功企業事例「エバーラケット」様

今月のImadokiは久しぶりにお客様紹介号!
創業当初は地元である伊勢、そして県内が営業エリアでしたが、現在ではEC事業や、同業他社の支援事業など営業エリアを全国に広げ、急成長をつづけているバドミントン専門店「エバーラケット株式会社」様の事例をご紹介します。

大阪出身で、現役時代は全日本総合混合複ベスト4の実績を持つ宮田社長が、敢えて大阪を離れバトミントンが盛んな三重県を選んで2016年に起業してから約10年弱。
創業当初より「効率の鬼」である宮田社長は、社内のIT環境整備にも積極的に取り組まれていることから、取材させていただきました!

楽天市場 バトミントン部門1位獲得!しかし店舗は2拠点閉鎖し本店へ集約

「エバーラケット」様は、伊勢本店からスタート、営業エリアを徐々に拡大し、津店・和歌山店と店舗を増やしていきましたが、現在では新築+移転した伊勢本店のみの営業となっています。
店舗閉鎖の決断には迷いもあったそうですが、最終的には人手不足に悩まされ、社長自らがシフトに入ってガット張りを続ける日々の中で「このままではダメだ!」という危機感から決断に至ったとのこと。
EC事業に力を注ぐことで店舗以上の売上が見込めるようになったため、津店と和歌山店を閉鎖し、経営資源を本店とEC事業に集中させる戦略を選んだのです。
結果として、この決断は大正解となりました。

楽天市場のバドミントン部門で1位を獲得するほどにEC事業が発展し、店舗数は減っても売上は下がるどころか150%増となるなど成長を続けています。
2024年にはプレイヤー人口の拡大と、後進育成の場として本格的なバトミントンコート2面を持つ体育館を建設、海外からも練習に訪れる場として注目を集めています。

もはや単なる地域密着型ショップから、”全国のバドミントンのお手本”となる存在として、自社の成功ノウハウを同業他社のバドミントンショップにも提供するコンサルティング事業を展開するなど新たなステージへと進化しつつあります。
現在では、IT活用を積極的に進めてきたことで、結婚など各種事情で伊勢を離れた元社員に、在宅勤務で業務を委託できる仕組みづくりを進めるなど、採用難となっている地方都市でもまだまだ業績が伸ばせる体制を構築し始めています。

通販サイトが成長し、現在では1日に約200件の商品出荷を行っています

開業支援・改善支援コンサルティングの紹介ページ

クラウドPBXを導入された理由と効果

クラウド化を積極的に進め、様々な業務改善を続けてきた宮田社長ですが、通販事業の拡大に伴い、「商品説明」「商品在庫」「キャンセル方法」、そしてクレームなど電話問い合わせが増加し、都度の対応に時間が割かれることで、業務効率が低下する悩みを抱えていました。
特にクレーム電話の場合、15分~30分の対応となるだけでなく、従業員のメンタルケアの面でも対策が必要だと考えていたため、Imadokiの2025年5月号で紹介させていただいたクラウドPBX「INNOVERA」のIVR(電話自動対応)機能に着目し導入されることになりました。

店舗用での利用を配慮し、デジタル子機のみの構成でコンパクトに導入。

IVRや録音機能以外にも会社に居なくても電話対応ができるメリットを生かし更なる業務改善に取り組んでおられます。

クラウドPBX導入後は計画通り、IVR機能で「チャット、メールにてお問い合わせください」という自動応答を設定したことで、1日3~4件あった電話問い合わせが週に約1件まで激減しました。
これにより従業員の業務負担が大幅に軽減されただけでなく、実際にサポートが必要な顧客への対応に時間が使えるようになりサポート品質も向上してきたそうです。

また、クラウドPBX導入と同時に利用が減っていたFAXも廃止、電話関係の見直しが一気に進んだことで宮田社長も「電話対応のストレスと無駄な対応に割かれる人件費が減ってメチャ良かったです、社員を守ることが出来ました!」と喜んで見えました。

導入前のお困りごと

  • 電話対応が増加し、業務効率が低下していた
  • クレーム電話の対応で長時間従業員が拘束される
  • カスハラ対策として通話録音が従業員に提供できていなかった
  • 営業時間外の電話対応ルールが曖昧で困っていた

クラウドPBX導入で解決!

VR(自動応答)機能

  • 自動音声で「楽天市場でのご注文に関するお問い合わせは1を…」と振り分けることで、必要な情報を素早く案内できるようになった
  • よくある質問への回答を自動化し、オペレーターの負担を大幅に軽減

通話録音機能

  • 従業員が安心て働けるようになった
  • またカスタマーハラスメントが激減した

営業時間外の電話対応

  • 自動的に留守番電話に設定されて手間いらず
  • 留守番電話分は、LINE WORKSにチャット通知が来るので対応に漏れもない

EC事業者としてセキュリティにも注力

エバーラケット様では、オンラインショップでは毎日大量のメールのやり取りがあるため、フィッシング詐欺や標的型攻撃に対する不安がありました。
宮田社長も、「利便性も大切ですが、EC事業者として個人情報を扱う責任は重大です。お客様の大切なデータを預かっている以上、セキュリティ対策も優先事項と考えています」というお話があり、以前からMicrosoft365 Exchange Online」を導入してメールのセキュリティと利便性を向上させる対策を実施していただいています。

主なセキュリティ対策は、「WithSecure(ウィズセキュア)」と、UTM(統合脅威管理装置)を導入していただいていますが、宮田社長は、お客様に安心してお買い物いただくため今後もセキュリティ投資を続けていかれるそうです。

kintoneを使っていない理由

IT投資を積極的に進めていても、意外にも「kintone」は導入されていないエバーラケット 宮田社長に、理由を聞いてみたところ、「コムデックさんに作っていただいた、店舗在庫やPOS、そしてECまで一貫して管理できる基幹システム「スマートラケット」がありますから、これまでは不要でした」とのことでした。

現在の業務量と将来の拡大を見据えると、開発から5年以上経過した「スマートラケット」だけでは対応しきれない部分も出てきそうです。
特に顧客管理や社内のタスク共有など、そしてAI活用など、柔軟なデータ活用ができるプラットフォームとして、次はいよいよ「kintone」の導入を前向きに検討されているそうです。

エバーラケット様が導入されているITサービス

クラウドPBXだけでなく以前から業務改善の鬼と言われるほど効率を重視する宮田社長はITサービスを次々と導入されてきました。
現在導入されているサービスを総括していただきましたが概ねご満足いただいているようです。しかし、「次に何を導入しましょう?」と宿題を頂いております….。

分類 サービス名 エバーラケット宮田社長の声
クラウドPBX INNOVERA 電話対応業務の改善と、カスタマーハラスメント対策として導入しましたが、大きな効果が出ています!
クラウド勤怠 KING OF TIME タイムカードからクラウド勤怠に変更したことで集計やデータ作成が無くなって、楽になりました!
給与計算は外部に委託していますが、出張先でも勤怠確認して、社会保険労務士にメールで簡単に送信できる様になりました!
チャットツール LINE WORKS 従業員間のコミュニケーションや連絡手段として、またパートスタッフさんとも、LINEと接続することで、スムーズに連絡ができます。
チャット履歴機能を活用して、パワハラ、セクハラの温床にならないよう気を付けています。
クラウドストレージ Dropbox 商品画像、試合や練習の画像や動画など大量のデータがありますので、大容量に対応したDropboxを利用しています。
また、日本だけでなく海外など出張が多いので、どこでもファイルが利用できるクラウドストレージは大助かりです。
セキュリティ対策(メール) Exchange Online 通販のメール対応は、ウイルス感染の可能性の高い業務なので、セキュリティ対策には気合い入れてます!
以前は、迷惑メールや、不審なメールが多かったのですが、Exchange Onlineを導入してからは激減したことで安心して業務が行えています。
セキュリティ対策(パソコン) With Secure セキュリティ対策の基本であるウイルス対策ソフトは、もちろん全PCに導入しています。

まとめ

今回ご紹介したバドミントン専門店「エバーラケット」様の事例は、クラウドPBXの導入が業務効率化と従業員満足度の向上をもたらした好例です。
IVR機能により問い合わせ対応が激減し、従業員は本来の業務に集中できるようになりました。
また通話録音機能がカスタマーハラスメント抑止に効果を発揮し、職場環境も改善されています。

ITツール導入の成功ポイントは「目的の明確化」です。
具体的な課題解決を目指し適切なツールを選定することで、業務効率と顧客満足度の両立が可能になります。

コムデックは、お客様の事業規模や将来の成長を見据えた最適なITソリューションをご提案してまいります。

エバーラケット株式会社 様

2016年3月1日設立 社員数13名
令和3年には、経済産業省「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選定されるなど、働き方改革や、賃金の向上など同業他社の模範となるような企業となり、従業員全員に幸せになってもらえる会社を目指して日々努力を続けておられます。
本社兼ショップと同じ敷地には本格的なバトミントンコートが2面ある体育館を建設するなど、ますます成長を続けられています。

プロ仕様の本格コートを2面もつ体育館を建設・自社保有されています

 

クラウドPBXで業務改善!「お昼休みはしっかり休む!」

最近、会社近隣の百五銀行 御薗出張所でも、お昼休みの窓口対応を廃止されたそうで、お昼にダッシュで出かけたのに落胆して帰ってきました。
これは、2016年の法改正で「当座預金を営んでいないこと」という条件が加わったことも背景にあり、当座預金を扱わない出張所を中心に、全国の銀行で同様の取り組みが進んでいるそうです。
「昼休みはしっかり休む」ことが、働き改革だけでなく労働力確保のために、確実に広がってきているのを感じます。

コムデックでも、以前からお昼の電話対応について検討を重ねてきましたが、誠に勝手ながらお昼休み(12:00~13:00)の電話対応を原則廃止することにいたしました。
クラウドPBX「INNOVERA」の導入により、着信データの分析が可能になり、1ヵ月の約450本の着信のうち、お昼休み中の着信件数が平均9本と判明しました。

また過去の問い合わせ内容を、通話録音データから確認したところ、ほとんどが緊急性のないお問い合わせか営業電話であり、自動留守番電話機能とLINE WORKSへのチャット通知機能の組み合わせでお客様にご迷惑をおかけする可能性はかなり低いことが判明しました。

これまでは、社員の善意に頼って「誰かが出る」体制を維持していましたが、昼休みの電話対応は労務に該当する業務であり、正しい労務管理の観点からも、対応を除外できるなら、除外すべきという判断に至った次第でございます。

6月の着信分析では着信9件でした

「昼休みに電話に出るのは当たり前」と感じられる方や、「俺が電話する時間は昼しかないんだ!」と困る方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、労務提供は善意ではなく業務時間(給与発生)に行っていただくことが、働き方の質を高める第一歩であり、労務管理の基本概念の時代になりました。
録音された内容やチャット通知をもとに、お昼休み中のお電話は午後イチから速やかに対応いたしますので、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします!

サイボウズ広島オフィスでkintone×AIセミナーを開催しました!

2025年7月28日、広島駅直結の広島JPビルディング12階サイボウズ広島オフィスにて「kintone×AIセミナー」が開催されました。
初の試みとなった広島でのオフラインセミナーの様子をレポートいたします!

「生成AIはこう使う!」村上所長による最新トレンド解説

サイボウズ株式会社広島オフィス の村上所長からは、従来のAIを超えた「生成AI」の可能性が紹介されました。

  • 時間短縮:アウトプット作成を“ゼロから”ではなくAIが叩き台を作成
  • アイデア拡張:豊富な知識で新たな発想を引き出す
  • 質の向上:AIとのやりとりでアウトプットを磨き上げ

一方で、社内データの活用や業務フローへの組み込みに課題があることも指摘。
その解決策として、kintoneAIラボの「検索AI」「アプリ作成AI」はセキュアかつ簡単に業務へ組み込める方法として紹介されました。

「データからデータを生む!」生田社長による実践事例

生田社長からは、コムデックが開発したkintone AI連携機能を活用した事例を発表。
標準機能との最大の違いは、AIの検索・要約・分析結果をそのままkintoneに保存できること。
これにより、以下のような多岐にわたる業務効率化が可能になります。

  • 日報の自動要約
  • 製造記録のOCRデータ化
  • 営業活動の分析
  • 新入社員教育支援

紙やエクセルで眠っていた情報が、AIで瞬時に「使えるデータ」へ生まれ変わる様子に、会場からも驚きの声が上がりました。

次は御社の近くのサイボウズオフィスにコムデックが行くかもしれません。
その時は、是非オフィスまで足をお運びください!

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