ウェアラブルカメラで建築現場の業務効率向上!Realware(リアルウェア)を導入された建築業|吹上鋼材有限会社さまの事例

建設・土木分野はIT化が非常に進んでおり、早くからITを活用した省力化に取り組んでいます。

そんな建設現場で今注目されているアイテムが、遠隔での現場検査を可能とするウェアラブルカメラ「Realware(リアルウェア)」です。

今回は、実際にウェアラブルカメラを現場に導入した活用事例をご紹介いたします。

検査のために移動3時間…限られた人材での対応には限界が

今回ウェアラブルカメラRealware(リアルウェア)を導入されたのは三重県伊勢市で建築用鉄筋加工と施工を行っていらっしゃる吹上鋼材有限会社さま(http://fukiagekouzai.com/)

図面の製作から鉄筋の加工、現場施工まで一貫して社内で行えることが強みであり、三重県代表として全国鉄筋技能大会にも出場されています。

そんな吹上鋼材有限会社さまでは、現場説明や検査の際、関係者全員が現場に赴く移動時間が課題となっていました。

建築現場においては、施工の状態をチェックし、問題がないかを随時確認する必要があります。

チェックを行うためには熟練の経験が必要なため、社内で現場のチェックを行える社長や職長の方は常に様々な現場から必要とされています。

しかし、遠い現場であれば移動だけで数時間かかり、その間他の仕事はストップしてしまうことも。

そんな状態をITの力で解決できないか、ということで、今回国土交通省の外部団体による支援を受け、ウェアラブルカメラRealware(リアルウェア)の導入に乗り出されたのです。

以前までの業務フロー

ウェアラブルカメラとは?ヘルメットに取り付けてハンズフリーにWEB会議!

今回吹上鋼材有限会社さまが導入されたRealware(リアルウェア)は、ヘルメットに取り付けて使用するタイプのウェアラブルカメラです。

AndroidOSを搭載しており、音声で操作できるため両手を使って作業する必要のある建築現場でも安心して使うことができます。

標準機能でMicrosoftTeamsに対応しており、ハンズフリーで建築現場と社内をWEB会議で繋ぎ現場の状況をリアルタイムで社内に伝えることができます。

実際に、吹上鋼材有限会社さまでも建築現場で作業をする従業員のヘルメットにRealware(リアルウェア)を取り付け、現場の様子を社内にいる社長や職長がチェックする…という形で活用をスタートさせました。

ハンズフリーで会議を起動し、社内に現場を説明している様子(実際のウェアラブルカメラの目線)

音声で操作を行うためのコツはありますが、WEB会議をつないでしまえばあとは「自分がみえているものと同じものが相手にも見えている」状態のため、非常にスムーズに現場の状態を確認できるとのことです。

移動時間削減だけじゃない!ウェアラブルカメラ導入の効果

ウェアブルカメラRealware(リアルウェア)を導入したことで、吹上鋼材有限会社さまにもたらされた効果は大きく4つありました。

1.移動・待機時間を大幅削減

リアルタイムでWEB会議を行い現場の状況を確認してもらうことで、当初の課題だった現場説明や検査の際の移動時間は大きく削減されました。

それに加えて、「関係者全員が現場に揃うまで待つ」ための待機も削減。

様々な現場に引っ張りだこで常に忙しかった社長や職長も、ウェラブルカメラを用いれば会社から現場が確認できるため、現場の距離が離れていても複数現場の掛け持ちでの対応が可能となりました。

移動時間が不要となったことで、限られた人材の有効活用を進められる環境になったのです。

ウェアラブルカメラ導入後の業務フロー

2.現場の情報を事前に共有できる

工事現場には、駐車位置、材料を置く位置、施工上の注意ポイントなど共有すべき情報が多数ありますが、言葉ではなかなか伝わりません。

例えば、その現場に明日から参加してもらう従業員がいるとき、注意すべきポイントをあらかじめWEB会議で伝えることができれば、「作業者の目線」に立った解説となるので現場でわざわざ説明する手間を省けます。

さらに、その説明会議を録画しておくことで会議の際に不在だったメンバーに共有することもできるので、説明が1回で済みより効率的です。

3.録画データが「教育」に活用できる

追加機材やソフト不要で、MicrosoftTeamsの標準機能を利用して録画が容易に行えます。

人間の目線で撮影された動画は、横や背後から撮影した動画よりも実際の手の動かし方が理解しやすく教育用動画として活用することができます。

吹上鋼材有限会社さまのような鉄筋業界はもっとも人手が不足している業界といわれ、今までは社長さまが説明が必要になる都度、絵を描いて説明していたそうです。

手元の映像が録画されたデータは、言葉や絵よりもはるかに伝わりやすく高い教育効果が期待できます。

4.録画データを「施工記録」として活用できる

録画データを施工記録として保存しておくことで、トラブルに備えることもできます。

施工記録である録画データをみなおせば、トラブルの原因やそれが自社に関わる内容なのかを容易に把握できるようになり、トラブル対策にもなります。

将来的には、民間工事であれば施工記録として発注者に提供することで、他社との差別化を進めることもできるかもしれない、とのことです。

ウェアラブルカメラで教育コンテンツまで…広がる活用方法

最初の目的は「移動時間を減らすこと」「限られた人材の時間を有効に使うこと」でしたが、ウェアラブルカメラを導入したことによりその記録を教育やトラブルの備えとして活用できることがわかりました。

新たなデバイスを使うことで業務効率化し働き方や時間の使い方を変えただけではなく、得られたデータをさらに活用できるのは、まさにDX(デジタルトランスフォーメーション)化への第一歩と言えます。

積極的にウェアラブルカメラを活用して業務効率の向上に成功された吹上鋼材有限会社さまも、今後は作業手順書書や外国人労働者への研修など、教育の方面で活用を進めていきたいとのことでした!

▼DX(デジタルトランスフォーメーション)についての記事はこちら!