まず「買ってくれ」っていう広告は出さない方がいいですね。認知を高めるための広告ならいいけど。

人は基本的には営業されたくないので。自分で選びたい人が圧倒的に多い時代じゃないですか。

そうですね。紹介取ってくるのがうまい人とか。
だけど営業が上手い人って、なんか営業っぽくないんですよ。

やってることが営業ではなくカスタマーサクセスなんです。

たとえばコムデックでは「この商品はあなたの会社のどういう弱点をカバーしてくれます」という相手に寄り添った説明をします。

言いませんね。
他社のサービスと比較した投資対効果とかも言わないです。聞かれたら言うぐらい。

それをやると相見積になるから。こっちとしても効率が悪いわけです。

はい。ただし、うちとお付き合いしたい人が集まってくる設計にしないとダメ。

基本的に広告はしません。とくに営業広告はしません。

ありえないです。

商品ごとにLPを作るとか。YouTubeも大きな意味での営業の一環だと思ってます。

「買ってください」の広告はバカがやることで、僕らがやる広告は買えないことを広告してるんですよ。

正確に言うと、僕らは「買えない人を増やすため」に広告してるんです。

「ブランド＝認知ー普及」という考えなので。だから僕らは1000社までと決めてるわけですよ。

僕らは「イケてる会社」とお付き合いしたいので。言い換えるなら長く付き合いたいわけですよ。

そういう戦略ですね。認知が増えた方がイケてる1000社を集めやすい。

結果的にそうなってます。
狙ってる魚を集める過程で狙っていない魚も寄ってくるじゃないですか。

そういう人はもう基本的にお付き合いしないわけです。

イケてる1000社を集めると同時に、お付き合いできない人も同時に増えていく。
結果的に買えない人も増やしてるって感じです。

それがブランドの本質なので。
クリスチャンディオールもルイヴィトンも、広告しまくってるけど買えない人の方が圧倒的に多いわけですから。

買えない人を増やす広告の方が中小企業には合ってると思います。

だから僕らはYouTubeをお勧めしてるんですよ。

なんせ人もブランディングできますからね。
「この商品、このサービスが欲しい」って思わせるのも大事ですけど、商品やサービスは代替されやすいじゃないですか。

人も含めての商品やサービスは真似がしにくいです。

そうなんですよ。

当然、断る人も増えてくるけど、それによって「この人に頼みたい」というブランドが高まっていくわけです。

今の時代にはまずいラーメン屋なんてないわけですよ。
A店の醤油ラーメンも、B店の醤油ラーメンも、まずくはないわけです。

なぜ美味しいかが重要なわけです。
A店のマスターはこだわった出汁の取り方をしてるとか。そういうのが伝わって強力な集客力になる。
【集客に関するサービスについてはこちら】

動画は一番そこを伝えやすい。じつは最近、町中華のYouTubeばっかり見てまして（笑）

厨房の中できびきび動くスタッフの動画。
材料を切るのがめちゃくちゃ上手かったり。炒め方がカッコよかったり。
「ああ、この人が作った炒飯食べたいなあ」ってなる。

同じ炒飯の動画でも連携とかが違うんですよ。最高の手際で作ってるチャーハンはうまそうだなって思います。
やっぱプロセスが大事なんです。出来上がったものの味だけじゃなく。

そう。それがブランドになる時代。

だから動画が合ってるんですよ。中小企業にはもう必須です。
肉磨きの動画とか見て勉強しないと。

そう。肉の塊から余計な筋を取って切り分ける動画なんですけど。昔は完全に裏方の仕事だったわけですよ。
だけど今は「この人が切り分けたこの肉めっちゃ美味しそう」って食べたい人が集まってくる。

裏方が表になっちゃう時代なんですよ。今は。