> 対談一覧 > 第170回「女王しかいないアリはどうやって生きている?」
他者の巣を奪う女王アリと独裁者の共通点
安田「女王しかいないアリ」が発見されたそうです。
なんと。どうやって食べてるんでしょうね。
生田
安田不思議ですよね。働きアリなしでどうやって生きているのか。
そもそも女王アリだけでどうやって繁殖するんですか?
生田
安田まず働きアリって全部メスらしいんですね。
普通の女王アリはオスと1回だけ交尾して、その時の精子でずっと卵を産み続けるらしいんですよ。
それも凄いですね。
生田
安田はい、それが普通のアリなんです。
で、この女王しかいないアリの場合は単為生殖と言ってメスが単体で卵を産めるそうです。
どうやって育てるんですか。
生田
安田カッコウという鳥を知っていますか?
はい。知ってます。
生田
安田カッコウは托卵と言って、他の鳥が卵を育てている巣に自分の卵を生むんです。
カッコウの雛が先に生まれて大きくなって他のチビの雛を全部蹴落としちゃうんです。
恐ろしい鳥ですね。自分の子供だと思ってカッコウを育てるっていう。
生田
安田それと近いみたいです。他のアリの巣の女王を殺して追い出しちゃうんですって。
働きアリを巣ごと奪うってことですか?
生田
安田そう。そこの女王に成り代わって、女王のふりをして、ずっと生活するわけです。
卵は産むんですか?
生田
安田卵は産むんだけど、単為生殖なので100%自分のコピーが生まれてくるわけです。
つまり女王しか生まれないんです。
で、その生まれた女王アリもまたどっかの巣に行って巣を乗っ取るっていう。恐ろしい。
生田
安田ほんと、自然の生存戦略ってすごいですよね。
人間もあれこれ金儲けを考えますけど。社長を殺して入れ替わるみたいなもんですよ。
確かに。
生田
安田しかも社長一人でどんどん社長だけを産み続けるっていう。自然がやることは桁違いです。
インターネットのなりすましとはレベルが違いますね(笑)
生田
安田トランプさんは近いかもしれませんよ。大衆を騙して世界一の権力者になって。
もうこのまま一族でアメリカを乗っ取ってしまうかも。
その可能性はありますね。
生田
安田人間は賢いからそんなことにはならないって、みんな思ってますけど。
ヒトラーだってそうやって生まれたわけですし。
ブロックチェーンなんてまさにそういう発想ですよ。
正しい、正しくないじゃなく、過半数が承認したものを正とするというアルゴリズムですから。
生田
安田そうなんですか!
はい。だから、ものすごいスピードで過半数をハッキングすれば、なんでも正しいってことになるわけです。
生田
安田そもそも民主主義って正しいのか?って思っちゃいますよね。
トランプ大統領の振る舞いを見ていると。
アメリカの大統領には任期がありますから。8年以上は続けられない。
めちゃくちゃ優秀でも辞めなくちゃいけないけど、めちゃくちゃ愚かでも必ず辞め時が来る。
生田
安田でもトランプさん、このまますんなり辞めそうには見えないですけど。
確かに。そのルールさえ変えちゃうってことが実際に他国では起こっていますしね。
生田
安田ロシアや中国はそんな感じですもんね。一度権力を握ってしまえばやりたい放題っていう。
ちなみに、そのアリは最近発見されたんですか?
生田
安田はい。最近発見されたみたいです。
そのアリってどんどん他のコロニーを乗っ取るわけですよね。
生田
安田はい。どんどん乗っ取ります。
最終的にはこれどうなるんですかね?
あまりにも乗っ取りすぎたら他のアリが絶滅しちゃいますよね。
だけどこのアリが生きていくには他のアリが必要なわけで。
生田
安田確かに。お金持ちにとって貧乏な人が必要なのと同じですね。
いくらお金があっても働く人がいないと何も出来ないですよね。
すごい例えですね(笑)。でも、このアリって乗っ取りに失敗することもあるんじゃないですか。
生田
安田すり替わる前に見つかって食い殺されたりとか?
働きアリからすれば巣に入ってくる外敵を排除するのが仕事なわけで。
生田
安田確かに。働きアリだらけの巣の中で、どうやって元の女王を殺して入れ替わったんでしょうね。
しかも女王しか生まなかったらすぐバレそうな気がしますけど。
生田
安田人間だったらそうですけど。アリはそこまで考えないでしょう。
人間社会でもブラック企業で働き続ける人っていますもんね。
生田
安田いますね。でも時間と共にブラック企業は淘汰されていきますよ。1%も生き残れないと思う。
このアリも同じなんじゃないですか。
すごく賢そうな戦略に見えるけど結局生き残れるのはすごく運がいい偽女王アリだけで。
1%にも満たないと思います。
生田
安田真面目に生きている普通のアリが最終的には勝ち残っていくと。
アリも人間も同じでしょうね。
生田