> 対談一覧 > 第168回「ファッションで服を選ぶ時代の終焉」
"整う服"は次世代市場になるのか
安田リカバリーウェアってご存じですか?着るだけで整うっていう。
疲労回復パジャマとかですよね。僕はだいぶ先駆けで着てました。
生田
安田そうなんですね。実際どうなんですか?疲労回復しますか。
回復していたような気がするって感じですね(笑)
こんなに流行る前だったんで、今と比較すると性能的には弱かったのかもしれない。
生田
安田着心地はどうでした?
着心地、軽さ、質感、どれもちょうど良かった気がします。
生田
安田そのリカバリーウェア市場が大成長していまして。
2024年に189億円だったのが2030年には1700億規模になる予想らしくて。
すごいですね。
生田
安田もうウェアの定義自体が「装うものから整えるもの」に変わりつつあると。
市場全体がそういう方向に変化しているそうです。衣服の役割が変わってきているというか。
そもそもの役割に戻ってる感じですね。
防寒とか怪我をしないために服を着たのが始まりでしょうから。
生田
安田それがファッションへと移行していって、今また機能重視へと戻っていると。
着てるだけで健康になるとか、着やすいとか、軽いとか。
本来の服の役割に戻ってきてるイメージですよ。
生田
安田市場はその方向に動いているみたいです。靴もスタイリッシュな革靴から快適なスニーカーにシフトしていて。
今は世の中的にスーツや革靴が重視されるシチュエーションが減ってますし。
それ以上に働きやすいとか、移動しやすいとか、機能・性能に流れてる感じ。
生田
安田季節的にも春と秋が無くなってしまって。オシャレしやすい季節だったんですけど。
そもそも今の日本人にとって暑いも寒いもなくて。
ずっとエアコンが効いてますから。「過ごしやすい」という状況がもうデフォルトなんですよ。
生田
安田なるほど。
だから着るものも快適さ・過ごしやすさが優先なんでしょうね。
生田
安田リモートワークが増えているのも大きいんでしょうか。
それは絶対にあるでしょうね。家で仕事するんだったら快適な方がいいに決まってる。
生田
安田1回楽しちゃうとダメですもんね、人間は。仕事もスニーカーでOKとなったら、もう革靴には戻れない。
無理でしょうね。
生田
安田家で快適な衣服で仕事をしていたら、もうスーツには戻れないですよ。
窮屈なのに加えて、靴もスーツもネクタイもワイシャツもメンテナンスが必要で。
クリーニングも必要じゃないですか。普段着ならそんなのも要らないわけですから。
生田
安田確かに。生活コストもずいぶん削減できます。
ちなみに生田さんは仕事の時にはリュックを背負うんですか。
あんまり声を大にして言えないですけど、手ぶらです。
生田
安田リュックすら必要ないっていう。
そうですね。はい。
生田
安田パソコンすら持ち歩かない?
スマートフォンで十分という。
生田
安田支払いも出来るし。名刺は?
スマホがあれば名刺交換も必要ないですよ。
FacebookやLINEでお友達になっちゃえば済みますもん。
生田
安田確かに。ちなみにファッションは今後どうなっていくと思いますか?
みんなユニクロを着るようになるんでしょうか。
ユニクロはすごいですよ。安くて丈夫でそこそこおしゃれで快適で。
ただ世界ではユニクロは高級品扱いですけどね。
生田
安田そうなんですか?
はい。テニスウェアのブランドを作るためにたくさんスポンサー料を払ってますよ。
生田
安田ユニクロからリカバリーウェアも出るかもしれませんね。
ユニクロが出したら私も買うかもしれません。寝ているだけで回復するパジャマとか。
出すと思いますよ。
免疫力がアップするとか。睡眠の質がめちゃくちゃ上がるとか。あと腸活にいいとか。
生田
安田お年寄りが増えて世帯あたりの健康支出がすごく増えているそうです。
おしゃれに割ける可処分所得もどんどん減ってますし。
生田
安田おしゃれよりも快適さのためにお金を使うっていう。
そうですね。快適さって一度享受すると手放したくないでしょうから。
生田
安田おしゃれな服や靴って体に悪そうですもんね。
30年ぐらい前はみんなルイ・ヴィトンを持ってましたけど。
今はみんなでユニクロを着る時代ですよ。
生田
安田さらに20〜30年経ったらどうなってるんでしょう。
一昔前は「おしゃれは我慢だ」とか言われてたじゃないですか。寒い時に足を出したりして。
未来の人から見たら、もうその我慢の意味が分からなくなるんじゃないですか。
生田
安田街行く人のファッションも劇的に変わってると思いますか?
近い未来に二極化していくと思います。少数のおしゃれ派と圧倒的多数の快適派に。
生田