> 対談一覧 > 第167回「革靴がビジネスシーンから消える日」
革靴離れが映すビジネスマナーの変化
安田革靴の市場低迷についてご存知ですか?
革靴?確かに履かなくなりましたよね。
生田
安田そうなんですよ。コロナ禍で急激に落ち込んだらしいですけど、その前から減り続けていたみたいで。
もはや革靴愛好家が履くものになっちゃっているのかも。
生田
安田本当にそうなりつつありまして。リーガルという革靴メーカーを知ってますか?
もちろんです。僕は社会人になった時に「革靴といえばリーガル」って言われてました。
生田
安田ですよね。私もそう言われてリーガル買いましたもん。
ある意味憧れのブランドで。
ただスニーカーから慣れない革靴に履き替えて「かかとがズル剥けになる」という経験を誰もがして。
生田
安田懐かしいですね。イタリア製やイギリス製の革靴なんて高くて買えなかったです。
リーガルはその点リーズナブルで。3万ぐらいあれば結構いいモデルが買えた気がします。
生田
安田ビジネスマンはスーツも靴も買わなくちゃいけなくて。初任給が全部なくなりました。
ネクタイをしなくなり、スーツも着なくなり、革靴も履かなくなった、ということですね。
生田
安田まさにそんな感じで。
なんとリーガルの子会社が潰れたそうです。本体も赤字になるんじゃないかと言われていて。
革靴ってしんどいですもん。
生田
安田男性だけじゃなく女性もハイヒールを履かなくなっているみたいで。
外反母趾とかで足に負担がかかるらしくて。
みんな我慢して履いていた気がします。
生田
安田ビジネスマナーのために我慢して履いてたものを、もう誰も履かなくなった。
言われてみれば私も会社が潰れて以来履いてないんですよ。
そうなんですか。
生田
安田会社が潰れた時にスーツを捨てちゃって、革靴も全部処分しました。
おお。すごい。
生田
安田スーツを着ないと革靴って履かないんですよ。
最初はスニーカーで仕事をするのに抵抗があったんですけど、やっぱり快適なわけです。もはや戻れない。
ちなみに生田さんは普段何を履いてますか?
僕は普段裸足ですね。
生田
安田裸足?
はい。自宅から出ないので。
生田
安田なるほど。外へ出る時は何を履くんですか?
伊勢の会社に行くときはサンダルですね。会社に着いたらスリッパに履き替える。
生田
安田サンダルですか。それは夏だけ?
いえ。冬もサンダルですね。
生田
安田じゃあ革靴なんて持ってない?
収納の奥にありますけど。冠婚葬祭とか、そういう時ぐらいしか履きません。
生田
安田ですよね。私も1足だけ残してあるんですが履いたことないです。
でもリーガルがなくなったら、ちょっと悲しいですね。
生田
安田この前、東京駅でたまたまリーガルの前を通ったんですよ。
そしたら店の看板商品がなんとスニーカーになっていました。
え!リーガルがスニーカーを作ってるんですか?衝撃ですね。
生田
安田衝撃ですよね。もう革靴が売れないってことです。
革靴に見えるスニーカーみたいなのもありますよね。
スニーカーだけどスーツにも合うというか。革靴っぽく見えるっていう。
生田
安田そういう靴を履く人が増えてるみたいです。
革は硬いですしね。
生田
安田今考えると、なぜあんな痛い思いをしてまで履いていたのか。
これどうなると思います?革靴を履く人が激減して。
それでも革靴が大好きな人っているじゃないですか。靴磨きも大好きな人。
そういう人たちが履くものになっていくんでしょうね。
生田
安田好きな人だけが履き続けると。快適ではないけど確かにカッコいいし。
元々ヨーロッパにルーツがありますから。
日本人には合わなかったということじゃないでしょうか。
生田
安田たとえばコムデックに面接に来た人がスニーカーを履いてたらどうします?
ぜんぜんOKですよ。
生田
安田「ふざけんな」とか思わないですか。
履いているスニーカーにもよると思いますけど。
そもそもリモートで働いてる人なんてシューズレスじゃないですか。
生田
安田確かに。
来社して面接をする時には一定のリスペクトは必要だと思います。
でもビジネスカジュアルくらいでいいんじゃないですか。
好感度を落とさない程度に。別に革靴である必要はない。
生田
安田そこにこだわって人不足になったら意味ないですもんね。
スーツ着て靴を履いてフルオプションじゃないとダメ、という会社は敬遠されるでしょうね。
TPOは大事だと思うんですけど時代に合わせた変化は必要ですよ。
生田