> 対談一覧 > 第157回「五円玉を売ったら十円になる未来」
素材高騰で揺らぐ“お金”の常識
安田アメリカの1セント硬貨が無くなるかもしれないって、前回お話ししたじゃないですか。
1セントを作るのに4セントかかるっていう。
生田
安田そうそう。「こんな効率の悪いものは廃止だ」ってトランプさんが言って。
これ日本も他人事ではないみたいです。五円玉を作るのに材料の銅が五円分以上必要らしくて。
なんと。じゃあ五円玉が五円以上で売買されてしまいますね。
生田
安田そうなんですよ。もちろん五円玉を溶かして売ったりしたら犯罪ですけど。
でも銅として売れば五円以上するんですよね?
生田
安田はい。材料費だけで五円以上するみたいです。
日本人はちょっとビビって出来ないかもしれないですけど。
生田
安田やっちゃう人は出てきそうですよね。
あり得ますよ。マンホールを盗む人がいるくらいですから。
生田
安田五円玉のほうが全然確保しやすいし。
今後、銅の価格がどれくらい上がっていくかでしょうね。
五円玉が二十円になるとなったらもう止められないですよ。
生田
安田金が今めちゃくちゃ値上がりしてるじゃないですか。
金の価格はすごいことになってます。
金の腕時計や宝飾品がどんどん売り買いされていて。
生田
安田18Kの時計なんて買った価格の何倍かで売れるらしいですよ。中古なのに。
もう時計っていうより金として取引されてるんでしょうね。
生田
安田そうなんですよ。アンティークの時計としての価値は80万円だけど金の価格が300万円とか。
絶対に時計としては売らないでしょう。
生田
安田五円玉もお金として使えば五円にしかなりませんけど、銅として売ったら十円になるかもしれない。
そうなったら売買を止めようがない。
銅線を盗んでクズ鉄屋に売るよりは安全でしょうから。
生田
安田夜中に銅線を盗む人がこれをやらないとは思えない。
材料費がどこまで上がるかでしょうね。
生田
安田もしこの先、五円玉の材料費が五十円になったらどうするんでしょう?材料を変えるんですかね。
もしくは小さくするか。
生田
安田素材の価格に合わせてどんどん薄っぺらくなっていくとか?
現実的に考えると新たに供給する量を少なくしていくでしょうね。流通量は減っていくはずだし。
あとは仮想通貨ですね。
生田
安田仮想通貨なら金属は必要ないですもんね。ついにその時代が来ますか。
アメリカは決済手段としてもう当たり前になってます。
日本も今年発行されて、いわゆるマジョリティの認知を取ることが出来れば「通貨はもういいよ」となっていくかも。
生田
安田お年寄りが反対しそうですけど。
そこでしょうね。
生田
安田せめてお札だけにしてほしいですよ。1000円以下は電子マネーしか使えませんとか。
そこまで行ったらキャッシュレスにしたほうが早いですね。お札もけっこうかさばるし。
生田
安田やはり端末の問題ですか?導入コストと手数料がかかるっていう。
通貨を発行して配るコストを考えると、端末を無償で配った方が安くつくと思います。
ただその辺りはいろんな人々が絡んでくるので。
生田
安田やはり利権ですか。でも、どこかで決めて欲しいですよ。
「ここでキャッシュはもう終わりです」と。
それが出来れば端末のコストも劇的に下がりますよ。ものすごい数が売れるわけなので。
生田
安田それを見込んで国が発注しておけばいいんですよ。
大量に作っておいて、導入者には補助金とか助成金とかつければ導入出来ちゃう。
それを実際にやったのがソフトバンクとPayPayなんですよ。
生田
安田なるほど。やはり民間の方が早いんですね。
そうですね。2025年8月に金融庁がJPYCっていう日本円連動型ステーブルコインを発行したわけですけど。
それが2026年にどこまで普及するかが1つポイントだと思います。
生田
安田どうやったら普及すると思いますか?
結局は便利な決済にみんな流れていくんですよ。日本は足並みが揃わないから不便なんです。
ここを改善できれば一気に普及する可能性はあるんじゃないですか。
生田
安田逆にそこが改善できなければ普及しないと。
そう思います。ただそうなると決済手段がドルベースのステーブルコインになっていく。
日本人の円離れが加速するかもしれない。
生田
安田そしたら円が暴落して更なる円安になりますね。
大変なことになりますよ。そうならないために円建てステーブルコインを流行らせていくしかない。
生田