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Conversation対談

2026.02.02

第154回「年会費9万9000円のクレカは高いのか?」

テーマ「デジタル化の次に来るもの」

9万9000円では中途半端?富裕層戦略の落とし穴

  • 安田

    三井住友銀行がすごいクレジットカードを出したそうです。

  • Visa Infiniteですよね。会費が9万円くらいの。

    生田
  • 安田

    そうです。年会費がなんと9万9000円。
    カードの会費が無料になっていく時代にこれはアリなんでしょうか。

  • 有料にすること自体は全然ありだと思います。

    生田
  • 安田

    特別待遇みたいなのを売りにするそうです。

  • 確かVisa Infiniteは「買えないものを買えるサービス」みたいなのが売りでしたよね。

    生田
  • 安田

    はい。例えば石川遼選手と一緒にゴルフラウンド出来る権利とか。
    有名なピアニストのコンサートに参加できる権利とか。

  • まあ、ありがちですけどね。

    生田
  • 安田

    三井住友銀行さん曰く「お金を出せば買えるものに富裕層は興味がないんだ」と。

  • それはよく分かります。

    生田
  • 安田

    なので「お金を出しても買えないようなもの」を提供していくと。
    会員の数にはこだわらず、とにかく本物の富裕層に喜んでもらうサービスを徹底していくそうです。

  • 石川遼選手とのラウンドが必ずできるわけじゃないんですよね?

    生田
  • 安田

    その権利を購入出来る可能性があるっていう。

  • そうですよね。

    生田
  • 安田

    そりゃそうですよ。会員全員とラウンドしてたら練習出来ませんから。
    何組か限定なんでしょうね。

  • そうなっちゃいますよね。

    生田
  • 安田

    それにしては高いってことですか?この9万9000円という価格は。

  • いや、高くないですよ。
    僕はマリオットボンヴォイの会員なんですけど、4万円の年会費が値上がりして8万円になりましたから。

    生田
  • 安田

    ホテルのメンバーになるだけで8万円もするんですか?

  • はい。マリオットグループの優待とかレイトチェックインが便利なんです。
    今回のVisa Infiniteは「買えないものが買える可能性」が9万9000円ってことだと思うので。

    生田
  • 安田

    まさにそういうサービスです。

  • 実際に権利が手に入るなら安いなという気がしました。
    アメックスのプラチナカードなんてだいぶ前から10万円を超えていますし。
    今だと多分15万前後じゃないですかね

    生田
  • 安田

    そんなに高いんですか!

  • はい。

    生田
  • 安田

    じゃあ9万9000円は驚くほどじゃない。

  • まったく驚かないです。
    むしろ本物の富裕層から見たら「そんなに安いの?」って見えちゃうかも。

    生田
  • 安田

    なんと。

  • 神の河ハイボールっていう350ml缶が450円で売ってるんですけど。
    普通のハイボールが250円ぐらいなんですよ。
    1.5倍で至高の味とか言われると「ほんまかいな」って思う。

    生田
  • 安田

    確かに1000円ぐらいした方が驚きはありますよね。
    つまり本物の富裕層を満足させるためのカードと言いながら設定がちょっとずれていると?

  • 振り切ってないですよね。
    本気でその層を取りに行くなら月間80万円ぐらいじゃないとダメかもしれない。

    生田
  • 安田

    月間80万円?年会費だけで1000万かかりますけど。

  • それをポンと決済出来るような人じゃなきゃダメでしょう。
    サービス内容もそれに合わせないと。

    生田
  • 安田

    石川遼選手と確実にラウンドできるとか?

  • そうですね。そのレベルの富裕層なら自分の人脈でプレイ出来ちゃうかもしれませんけど。
    権利ではなく100%一緒に回れますよっていうサービス。

    生田
  • 安田

    つまり年会費を100倍にして、人数を100分の1に絞った方が本物の富裕層には響くと。

  • そういうことですね。
    マーケットは完全に二極化しているので、どっちかに振り切ることが大事ですよ。

    生田
  • 安田

    会費を無料にしてたくさんの会員を募るか、思いきり高くして本当に特別なサービスにするか。
    9万9000円では中途半端だと。

  • そう思います。本物の富裕層から見たら「すぐ欲しい」ってサービスでもないような。
    もっと無限の可能性を感じられる新たな1枚を作った方がいいと思います。

    生田
  • 安田

    なるほど。でもそこまで行くとかなり会員数は絞り込まれちゃいますね。

  • それでいいと思います。
    このレベルの富裕層と繋がることができれば無限にビジネスチャンスがあるので。

    生田
  • 安田

    確かに。使える金額が桁違いですもんね。

  • はい。だからもっと振り切らないと。
    「100万円以上使ったら10万ポイントもらえる」というサービスも不要ですよ。実質無料ってことですから。

    生田
  • 安田

    お得感を出しすぎると本当のターゲットに響かなくなる?

  • だって実質タダならたくさん入ってきますから。

    生田
  • 安田

    そういう人たちと一緒にされたくないと。
    そう考えると募集や告知自体がズレているのかもしれませんね。
    VIPだけに豪華な手紙を送るほうがいいかも。

  • その方がいいでしょうね。ただし「70億人が知っている」ということも大事です。
    みんな知ってるけど選ばれし700人しか持てないカード。

    生田
  • 安田

    エルメスのバーキンもそんな感じですもんね。

  • ブランド=認知−普及ですから。
    この方程式に則ってマーケティングすることをお勧めします。

    生田

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