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Conversation対談

2025.11.17

第145回「経営者がトルコに行くべき理由」

テーマ「デジタル化の次に来るもの」

経営者が異国に学ぶ“視座の高め方”

  • 安田

    生田さん、トルコに研修旅行に行かれたそうですね。

  • はい。一応、研修旅行と言っておきます(笑)

    生田
  • 安田

    トルコに何を勉強しに行ったんですか?

  • とくに明確な理由があったわけではなくて。
    だからあまり事前学習もせずに行きました。ここだけの話ですけど。

    生田
  • 安田

    ここだけって言われても(笑)もしかして単に遊びに行っただけとか?

  • 自分を正当化するわけじゃないんですけど、僕にとっては本当に研修なんですよ。
    ただ明確に「これを学ぶために行きました」というものでもなくて。

    生田
  • 安田

    じゃあ何をしに行ったんですか?

  • AI時代には人に求められること、特に経営者に求められることって、変化していくじゃないですか。
    それは意味のない世界からいかに意味を見出すかだと思っていて。

    生田
  • 安田

    いや、難しすぎます(笑)

  • 目の前の現実、仕事、役割って、全て意味があるわけじゃないですか。

    生田
  • 安田

    もちろん、そうですね。

  • そこに従事することはめちゃめちゃ大事なんですけど、そればっかりだと視野はどんどん狭くなる。
    経営者に求められるのは「視野を広げる」「視座を高める」という行動で。

    生田
  • 安田

    それがトルコだと。

  • 時には非日常に時間と身を投じて、そこから何を感じるか何を学ぶか。
    今回、生田智之はトルコに勉強しに行ったということです(笑)

    生田
  • 安田

    なるほど(笑)でも実際に「これをやったら儲かる」「こうやったら上手くいく」という知識や情報って価値が無くなっていきますよね。

  • そうなんですよ。逆に「これやって何の意味があるの?」ってことにしか意味が無くなってくる。
    難しい時代なんですよ。本当に。

    生田
  • 安田

    「明確に答えがあること」「計算して分かること」は人間がやる必要がないと。

  • 社長の仕事って大体そういうとこだったじゃないですか。
    勉強して、いろんな情報を収集して、儲かってる事業や方法を取捨選択して社員にやらせるっていう。

    生田
  • 安田

    もうそんな仕事は社長がやる必要ないってことですか。

  • そうですね。AIによって自動化されていくわけですから。
    社長はどんどん未知なるものを、自分の目と耳と五感全てで解釈していくことが大事です。

    生田
  • 安田

    だからあえてシリコンバレーではなくトルコに行ったわけですか。

  • そうなんですよ。ただトルコを選んだのには理由もあるんですけど。

    生田
  • 安田

    ほお。どんな理由ですか?

  • トルコってどういう国だと認識していますか?

    生田
  • 安田

    東洋と西洋の中間というイメージですね。シルクロードの真ん中って感じ。

  • ヨーロッパであり、中東であり、アジアであり。

    生田
  • 安田

    そうそう。そんな感じです。

  • それをビジネス的に例えるとイノベーションの国なんです。
    いろんなものがぶつかり、混じり合い、進化している街なんですよ。

    生田
  • 安田

    トルコ料理も有名ですよね。確か世界三大料理に入っていたはず。

  • 入ってますね。フランス料理、中華料理と並んで。

    生田
  • 安田

    あとはカッパドキアぐらいしか知りません。
    実際どんな国なんですか?トルコって。

  • カッパドキアはトルコでもかなり東方で感覚的には中東に近い。
    ちょっと砂漠っぽい。そして何と言っても気球の街ですね。

    生田
  • 安田

    気球の街?

  • はい。気球ビジネスで潤っている街です。
    土壌が石灰質で洞窟ホテルみたいなものも増えてるんですよ。

    生田
  • 安田

    洞窟がホテルになってるんですか?それは素敵ですね。

  • なかなか出来ない経験ですよ。その洞窟ホテルに泊まって、気球に乗って、カッパドキアを上空から見下ろす。
    それが大きな収益源になっているわけです。

    生田
  • 安田

    そんなのでやっていけるんですね。

  • 基本的に自給自足できる国なんですよ。
    東方では農作物もたくさん作っていて。

    生田
  • 安田

    食べるものには基本的に困らないと。

  • そう。ただそれはあくまでも東方での話で。
    トルコって日本の2倍ぐらい面積があるんですよ。

    生田
  • 安田

    2倍もあるんですか。ちなみに西側はどうなっているんですか?

  • 西側にはイスタンブールがあって国のGDPの要ですね。
    そこはまさにヨーロッパ。イタリアのようであり、モナコのようでもある。

    生田
  • 安田

    へえ〜。何が売りですか?

  • 美しい町並みと文化的な建物と。
    そして軍事産業がトルコはめちゃくちゃ強いんですよ。

    生田
  • 安田

    地理的な環境を考えるとそうなりますよね。

  • はい。周りが大変な国ばかりですから。強くないと生き残れない。
    だからそういった開発が進んでいます。ドローンとかも強いですし。
    あとトルコの人って体が丈夫なんですよ。

    生田
  • 安田

    長寿ってことですか?

  • いや、ちょっと語弊があるかもしれないですが傭兵向きということです。

    生田
  • 安田

    なんと。でもいろんな人種が混じってる場所なので強い遺伝子が残っていくのかも。
    東と西のいいところが融合して。

  • トルコって一言では片付けられなくて。
    中東、ヨーロッパ、アジア、いろんなエッセンスを混ぜながら残していて。
    東側は一次産業+観光業、西側は軍事産業+観光業で世界を代表するような企業もあったりする。

    生田
  • 安田

    すごく複雑な国なんですね。

  • はい。そこが魅力的というか。感性に響く場所だと思います。

    生田
  • 安田

    ちなみにトルコ料理は美味しかったですか?気球には乗りました?

  • めちゃめちゃ美味しかったです。気球はもちろん乗りました。
    カッパドキアに行って気球に乗らないわけにはいかない。
    あれは人生で一回はやったほうがいいです。

    生田
  • 安田

    いや、羨ましい。私も研修に行ってみたいです(笑)

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