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Conversation対談

2025.11.10

第144回「中小企業が取り組むべきAI活用」

テーマ「デジタル化の次に来るもの」

AI社会になりつつある今、人間の仕事のコアになる部分はなにか

  • 安田

    いかに人間を減らして最大の利益を上げていくか。
    ここが中小企業の大きな課題だと思うんですが。

  • 私も同意見で、その解決策のひとつが人間×AIだと思っていまして。
    今コムデックもAI伴走支援にいちばん力を入れています。

    生田
  • 安田

    具体的にはどういう分野のAI活用を支援するんですか?

  • いろいろありまして。
    「議事録作成支援」「自動入力化支援」「売り上げ分析支援」「レポート作成支援」「トラブル解決支援」「従業員評価支援」などなど。

    生田
  • 安田

    めちゃくちゃ多岐に渡ってますね(笑)
    「なんでも出来ちゃう」ってことだと思うんですが、逆に何からやればいいんでしょう?

  • ポイントは2つありまして。まず今まで人間がやっていたことを全部AIにやらせましょうと。
    いわゆる自動化、省人化が1つ目のAI支援。

    生田
  • 安田

    なるほど。

  • もう1つは付加価値向上支援。
    多くの中小企業では「売り上げ分析」とか「顧客分析」をあまり効果的にやってないんです。

    生田
  • 安田

    やってませんか。

  • やりたいんだけど手が回っていない。何から手を付けていいか分からない。
    そこで止まっている中小企業が70%ぐらいですね。

    生田
  • 安田

    データも取ってない感じですか。

  • データは取り始めてるんです。ただ「データという名のエクセル」になっているパターンが多い。

    生田
  • 安田

    エクセルではダメなんですか?

  • 取ってないよりはいいです。だけど良くはないです。
    データベースの中にきちんとデータが格納されている方が分析の品質は上がります。

    生田
  • 安田

    分析が出来ないデータじゃ意味がないってことですね。

  • そういうことです。つまり分析から逆算してデータ蓄積しないといけない。
    最近は便利なソフトウェアが星の数ほどあるので「データ」「アンケートの声」を蓄積されているケースが増えてます。ただ、そこで止まっている会社があまりにも多い。

    生田
  • 安田

    その活用を支援しているわけですね。

  • はい。
    顧客データをAIで分析して、よりお客さんに喜んでもらえる行動が取れる会社にレベルアップしましょうと。
    それが2つ目の付加価値向上支援ですね。

    生田
  • 安田

    今まで出来ていなかったことを「AIを使って実現しましょう」ってことですか。

  • そうです。
    中小企業がAIを導入する目的は「自動化・省人化」と「付加価値の向上」だと思っていますので。

    生田
  • 安田

    データを分析して「何をやったらお客さんの満足度が上がるか」「お客さんに嫌われるか」を明確にして、サービスや商品に落とし込んでいくと。

  • はい。出来るだけ人間を増やさずそれを実現するということです。
    そして人間の行動をAIによってコントロールしていく。

    生田
  • 安田

    そのために「従業員評価支援」も入っているわけですか。

  • そうです。
    人事評価制度を導入している会社は増えてきていますが、評価によって行動を変えるところに至ってなくて。
    人もハサミも使いようってことですよ。

    生田
  • 安田

    制度が優れていれば人も上手く動かせると。

  • AIと連動させることで意図した通りに動かせるようになります。
    人間が評価するとその人の評価姿勢で答えが変わっちゃいますよね。

    生田
  • 安田

    人によってズレていることが多いでしょうね。

  • その評価のたたき台をAIに作らせることによって、経営者の思いや考えを色濃く反映させることが出来る。
    ある意味一次評価はAIでいいわけですよ。

    生田
  • 安田

    もう人間は要らないんじゃないですか。AI評価がそこまで正しいなら。

  • おっしゃる通り。最終的にはそうなると言われています。
    ただ現在は一次評価をAIにさせて人間の上司による2次評価を入れる段階ですね。
    AIもまだ完璧ではないので。AIが出した判断をもう一度人間がフィルタリングする。

    生田
  • 安田

    ミスがないか人間がチェックすると。

  • AIを1次評価、2次評価を管理職、社長が最終承認するという構えにしておけば、スピードも品質も上がる。

    生田
  • 安田

    将来的には人間が全く評価に絡まなくなるんでしょうか。

  • そのほうが評価される側の満足度が上がると思います。

    生田
  • 安田

    人間がやる仕事がどんどん減っていきますね。

  • AIに評価できる仕事は「人間がやるべきではない」という話もあって。
    そういう仕事はどんどん省人化・無人化していくだろうと。

    生田
  • 安田

    なるほど。人間チームとAIチームに分かれていくと。

  • 将来的にはそうなっていくと思います。

    生田
  • 安田

    でもAIって議事録の作成から、入力から、商品のアイデア出しから、なんだったら営業も出来るじゃないですか。

  • そうなんですよ。

    生田
  • 安田

    人間がやることがなくなりませんか。むしろ何をやるんですか?

  • 遅かれ早かれその未来はやってくると言われています。
    その時に人間が何をするか。逆説的ですけどAIに出来ないことをやるしかないんですよ。

    生田
  • 安田

    それって何ですか?AIが出来ないことなんてあるんでしょうか。

  • AIが出来ないのは時間をかけることで出来上がるもの。
    歴史を作るとか。文化を作るとか。自然を豊かにするとか。友達と仲良くなるとかですね。

    生田
  • 安田

    仕事のイメージがだいぶ変わりますね。

  • 文化的思想、右脳的思想、コミュニケーション能力、みたいなところが仕事のコアになる気がします。

    生田
  • 安田

    賢さみたいなものは必要なくなるんでしょうか?

  • 賢さの定義にもよるんですけど。知識量や分析力を活かす仕事はどんどんなくなっていくでしょうね。

    生田
  • 安田

    「人と仲良くなることだけは得意」みたいな遊び人の方が稼げたりして。

  • 冗談ではなくそうなる可能性は高いです。優秀さより可愛げの方が大事。

    生田
  • 安田

    すごい時代になりそうですね。それっていつ頃のことですか。

  • ソフトバンクの孫さんは近い将来そうなると言ってますね。
    実際AIは加速度的に進化していますから3年後には全く違う世界になってますよ。

    生田
  • 安田

    「そういう世界に備えたい」という経営者さんは生田さんに相談してみるといいですね。

  • はい。ご興味があればお問い合わせいただければと思います。

    生田

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