> 対談一覧 > 第134回「老人にギャンブルは必要なのか?」
遊びと刺激で生き生きする介護の新形態
安田ちょっと変わった介護施設について、生田さんのご意見をお伺いしたくて。
なんとギャンブルが楽しめる介護施設、その名もラスベガスっていう。
いいですね(笑)
生田
安田一応ストレッチ運動とかも10分くらいするんですけど。
その後はレクリエーションという名の麻雀をやったり。ポーカーとかカジノゲームをやったり。
いや、いいと思いますよ。めちゃめちゃ画期的ですね。
でも麻雀が出来る介護施設って昔からあったような気がします。
生田
安田麻雀は手先を使うし、頭も使うし、お金を賭けたりしなければ悪いところがないですよね。
だけど施設の名前をラスベガスとかつけちゃって。賛否両論だと思うんですけど。
楽しみもないと生きていけないですよ。
要は「ここに来たくなる理由」を作ってあげることが大事なんだと思います。
生田
安田ストレッチだけでは動機付けにならないと。
やっぱり楽しみがあった方がいいですよ。それに頭のストレッチと心のストレッチも重要ですから。
名前はさておき、とってもいいんじゃないかなと思います。
生田
安田これからフランチャイズ加盟店も募集するそうです。コムデックさんも可能性ありですか?
めちゃくちゃありですね。
生田
安田本当ですか?
ありです。他の介護施設と明らかにサービス内容が違っていて。
似たようなものをたくさん作るよりいいんじゃないかなと。
生田
安田でも介護って国のお金も少なからず投入されているわけで。反対する人が出てきそう。
生活保護の人がパチンコに行くと怒られるから。
生田
安田「健康で文化的な最低限の生活」は憲法で保障されているわけですが。その最低限がどこなのかっていう。
そうですね。生きていけるギリギリっていうのが一体どこを指すのか。
生田
安田ちょっと遊びに行くとか、孫にお小遣いもあげたいとか、そういうのには厳しいです。
孫にお小遣いなんてとんでもないと。「人の税金で生きておきながら」みたいな意見でしょうね。
生田
安田生田さんもいっぱい税金を払っていると思うんですが。やはり許せませんか?
孫にお小遣いをあげたい気持ちは理解出来ます。額にもよりますけど、それくらいはいいんじゃないですか。
生田
安田300円、500円のお小遣いくらい渡させてあげたいですよね。
それが経済の循環に繋がると信じましょうよ。
生田
安田でも、きっと叩かれると思います。孫の小遣いもそうですけど、介護でポーカーとかギャンブルとか。
施設にラスベガスなんて名前をつけたりすると。
叩く人って何やっても叩くので。
生田
安田「こっちは生きるだけで精一杯なんだ」って言いますけど、あれは嘘だと私は思っていて。
だって生きていくために必要なものにはお金をかけないじゃないですか、人間って。
そうですよね。お米がちょっと上がっただけで文句を言うし。
生田
安田その割にはコンビニでスイーツを買ってたり。
電気やガソリンは1円でも安くしろという割に旅行や遊園地には行ったりするわけで。
そこでしかお金の払い甲斐がないと言いますか。人間ってそういうもんですよ。
ポーカーや麻雀を楽しんでるおじいちゃんたちを見て、介護職員も楽しいんじゃないかな。
生田
安田そうですよね。
僕が介護施設で働くなら、このラスベガスのようなちょっと変わった介護施設で働きたいと思いますね。
生田
安田ポーカーのディーラーとして雇われたりして。
介護施設の中だけで使える通貨みたいなのを作ってもいいですよね。
生田
安田いいですね。施設の中で色々なものと交換出来て。楽しそう。
めちゃめちゃ楽しいと思います。
生田
安田日本は少子高齢化の最先端を行っているわけで。
こういうサービスを研究して、将来は産業の軸に育てればいいんですよ。
そうですよ。いつの時代もドキドキワクワクですよ。無駄と遊びを否定したらもう人間じゃなくなっていくので。
生田
安田でも他人には厳しいじゃないですか、日本人って。
確かに。芸能人や政治家のちょっとしたスキャンダルでも大叩きになっちゃうから。
生田
安田そんな聖人君子みたいな人はいないだろうって思うんですけど。
いませんよ。みんな自分のことを振り返ってみないと。
生田
安田「一切、遊びに興味がありません」って人に政治家になられてもワクワクしませんよ。
もっとふざけた方がいいですね、日本中。僕も対抗してマカオっていう介護施設を立ち上げますよ。
生田
安田マカオ!
はい。マカオを作ります。
生田
安田じゃあマカオに入りたい人はぜひ生田さんにご一報を。