マイ生け簀を作っておこう。
社長は発信しなくちゃいけない、ネタさえ提供できればいい、というお話でしたよね。
はい。プロに発信サポートして貰えばいいので。
テレビ局出身で動画を撮ったり編集したり出来るフリーランスが増えているので。コストもそんなにかかりません。
私もフリーランス活用は大賛成です。多くの経営者さんにはピンとこないみたいですけど。
フリーランスって、どうしても能力の高い人ばかりじゃないので。
正直かなりしんどいよねって人もいるじゃないですか。
いますね。しかも結構な確率で。
つまり経営者は能力の高いフリーランスとどうやって出会えばいいのかわからないと。
そうなんですよ。
生田さんはすごく上手にフリーランスと繋がってるイメージですけど。どうやってるんですか?
1番優秀な層のフリーランスは紹介してもらうしかないですね。
誰から紹介してもらえばいいんですか?フリーランスの紹介会社とか。
いえいえ。優秀な人は優秀な人に紹介してもらう。
なるほど。飲食店と同じですね。美味しい焼き鳥屋が紹介してくれる蕎麦屋は美味しいです。
裏を返せば腕の良いフリーランスは紹介以外では出会いにくいってことでもあります。
いわゆるランサーズみたいなところには登録してないですもんね。
そうなんですよ。紹介だけで十分な仕事が来ちゃうので。
そもそも優秀なフリーランスと繋がりがない場合はどうしたらいいんですか。
そういう場合は自分からアプローチしていくしかないです。
どうやって?
腕の良いフリーランスってSNS上手な人も多くて。そういう人の実績ページを見てからオンラインでDMを送る。
ふむふむ。そして?
そして、そういう人をまずフォローする。これは割と誰でも出来るやり方ですね。
フォローしただけで仲良くなれますか?
大事なのは自分のXアカウントの力でして。
アカウントの力?
優秀なフリーランスの人だって、やっぱり良い仕事を発注してくれる経営者と繋がりたいわけですよ。
それは間違い無いですね。
実名で経営者がアカウントを作るのは当然として、どういう仕事をしていて、何に力を入れていて、どういう人と出会いたいかをちゃんとプロフィールに書いておく。
なるほど。
フォローすると相手にも分かりますから。特に経営者だとプロフィールを見たりするわけですよ。
そこに興味深い内容が書いてあると覚えてもらえる。
相手から連絡が来るかもしれないと。
来るかもしれませんけど、そこはこちらからアプローチもして。
「こんなこと考えてるんだけど一度オンラインでお話しできませんか」って感じで。
まずはオンラインで話を聞くと。
良さそうな人なら仕事を発注してみてレベルをチェックして。
で、本当に優秀な人ならどんどんレベルの高い仕事を頼んでいく。
そこからネットワークも生み出していく?
そう。レベルの高い人って同レベルの仲間が必ずいるので。
仕事を通じて紹介してもらいながら輪を広げていく感じですね。
そうやって一人ひとり増やしていくしかないんでしょうか。
うちの場合は接点を持った方々にまずLステップに入ってもらうんです。
Lステップ?
簡単に言うと「僕たちとタイミングが合えば仕事一緒にしませんか」というグループチャットですね。
それはLINEで作るんですか?
そうです。コムデックで言えば「kintoneの仕事がしたい」「kintoneに興味がある」という人たちにグループチャットに入ってもらう。
なるほど。良さげな人がいたらまず繋がっておくってわけですね。
そうです。言い方がちょっと悪いですけど、今すぐ調理しないお魚たちがその中にいるわけです。
なぜすぐに仕事を頼まないんですか?
たとえば副業がダメという人もいて。仮に副業OKになったら仕事を頼めるじゃないですか。
なるほど。
そうやって「見込み業務委託」「見込み求職者」をグループチャットで囲い込んでおくことが大事です。
要するに自社だけの生け簀を作っておこうということですね。
そう。マイ生け簀を作っておこうということです。
業務委託を上手く活用するにはそれが1番の近道だと思います。