AIという高性能エンジンを動かすもの。
それは「データ」という名のガソリン。
最近、いろんな社長から相談を受けるんですよ。
「こういうことがAIを使ってできませんか?無人化できませんか?」って。
私も毎日のように聞かれます。
でも結局データがないとAIって使えないんですよ。
データがない状況で「AIを使いたい」と言われても無理だと。
その理由を詳しく教えてほしいんですけど。
そもそもAIを使う目的って「自分の勝ち筋を確立する」ことなんですよ。
勝ち筋ですか。
そう。美味しいお肉を作っていくための生産プロセスを確立するとか。企業が商品やサービスを作って、顧客に届けて、喜んでもらって、リピートしてもらう勝ち筋ですね。
そこを明確にすることがAIの目的であると。
明確にして「成功の再現性を高める」ことが目的ですね。
なるほど。
そのためには成功というものを数値で判断しましょうと。社長の勘や経験や度胸で事業をコントロールするのではなく「ちゃんと数値でコントロールしましょう」という発想です。
中小企業の場合、人に依存している仕事が多いじゃないですか。
すごく売れる営業マンに売り上げが集中しているとか。
それをどうやって数値化するんですか?
営業成績のいい営業マンやサポート上手なカスタマーサクセスって共通している部分があって。
たとえば人を惹きつける話術とか、押し引きとか、説明の仕方とか、手順みたいなもの。
ありそうですよね。
個々の魅力みたいなところはなかなか再現が難しいですけど、説明をする手順みたいなのは容易に再現できるんです。
そこを再現すれば契約率が上がるってことですか。
営業ってそんなに単純ではない気もしますが。
裏返して考えるなら、説明の手順が悪ければ受注はしないわけですよ。
なるほど。失敗の再現は可能だと。
はい。失敗っていうのはほぼほぼ科学できる。失敗している人の共通項は大体同じなんですよ。
説明が下手、説明の順番が悪い、説明に整合性がない。
確かに。
お客さんが聞きたいことに対して答えてないとか、そういうことになるわけです。
上手い人が教える以外に方法がないような気もするんですけど。
そこが最大の問題なんですが、上手い人は忙しいので教えている暇がないんですよ。
確かにそうですね。
その人が教えても、その人と同レベルになるとは限らないですし。
そこで役に立つのがデータなんです。お客さんの情報や商談の情報を1つ1つデータベース化していくことで「なんで失敗したのか」「成功したのか」がわかるようになるわけです。
そのデータベースがないと成功の再現はできないと。けっこう大変な作業ですね。
今はすごく楽な方法がありまして。
成績のいい営業マンの接客音声を録音しておく。それだけいい。
それだけで出来ちゃいますか?
それだけです。その音声を、まずAIが文字起こししまして。
お客さんとのキャッチボールも分析しまして。
どこに興味を持ってもらったかとか、どのタイミングで共感を得たかとか、トークの手順の良し悪しだとか、全部分析してくれるわけです。
分析してからどうするんですか?
成績がいい人の説明と成績が悪い人の説明を比較します。
使われている単語の数とか単語の種類とか。話をする順番とか。
傾向が科学的に出てくるんですよ。
なるほど。売れる人が使っている単語を増やせば売れていくと。
はい。録音したデータを分析して「接客の中でこういう単語を増やしていきましょう」という具体的なアドバイスが出てきます。
AIが代わりに教育してくれると。それはすごい。
そうなんですよ。ただそのためにはどうしてもデータが必要で。
なぜならAIはあくまでも道具なので。車に例えるならエンジン部分ですね。
データはガソリンに相当するわけです。
ガソリンがないと車は動きませんよと。
そういうことですね。
経営者の方が「会社をこういう風にしたい」というゴールがあって、それにAIを使いたいとする。
そのAIを意図通りに動かすにはガソリンに相当するデータが必要だってことです。
生田さんに頼んでもデータがなければ手の施しようがない?
全くないとどうしようもないですね。ただデータが全くない会社というもの少ないので、まずは今あるデータを全部投げてみてくださいってことですね。
データはどんな形でもいいんですか?すごくアナログなものとか。
もちろん大丈夫です。我々の方で加工しますから。
なるほど。それならどんな会社にもありそうですね。じゃあデータはあるけど活用できてないって人は、ぜひ生田さんに相談してみてください。
たくさんあればあるほど分析しやすいですね。
まずは相談してみてください。