> 対談一覧 > 第62話『仕事中のノンアルビールはOKなのか』
先入観に縛られずチャレンジ!
安田サントリーさんが面白い取り組みをやっていまして。
商談に来たお客さんとか、社員食堂とかでノンアルビールを出しているそうです。
いいじゃないですか。
生田
安田いいんですかね。ノンアルとはいえビールですよ。仕事中に飲んでいいのかどうか。
ぜんぜん問題ないでしょ。
生田
安田お客さんびっくりしませんか?
商談の時に「コーヒーにしますか?お茶にしますか?ノンアルビールにしますか?」みたいになるんですよ。
いいじゃないですか(笑)
生田
安田社会常識的にどうなんでしょう。
仕事中に酒飲んだらダメだと思うんですけど。ノンアルビールはオッケーでしょうか。
全然オッケーでしょう。飲んでも判断にまったく影響がないんだから。
生田
安田「常識に縛られない会社」というプラス面がある反面、「非常識な会社」と思う人もいそうな気がします。
時間の問題じゃないですか。20年前はパーカーで出社する人なんて、いなかったじゃないですか。
生田
安田確かにいなかったですね。暑い日にネクタイを緩めただけで怒られました(笑)
それに近いものになると思います。業務に差し支えなければ別にビールを飲んだっていいわけで。
生田
安田コムデックさんはいいんですか?
ウチはイベントで普通にビールも出してます。それで商談がうまくいくなら全く問題ない。
生田
安田まあ海外では普通ですもんね。ランチでワイン飲みながら打ち合わせとか。
問題は日本人があまり酒に強くないってこと。だからそこは人によるでしょうね。
生田
安田ノンアルビールだったら全く問題ないと。
全く問題ないですね。サントリーの場合はノンアルビールを普及させるための戦略でしょうけど。
生田
安田そうですよ。普通の会社でノンアルビールを出すのはさすがにまだ抵抗がありますよ。
ありますかね。
生田
安田ノンアルとはいえ気が緩むじゃないですか。それで生産性が下がったり。
逆にノンアルを飲むことによって「早くビールが飲みたい」
「無駄な残業なくして早く帰って乾杯しに行こうぜ」みたいになるかも。
生田
安田超ポジティブな発想ですね(笑)
ノンアルビールを「仕事中に飲んじゃいけない」なんて、「仕事はスーツでやらなくちゃいけない」
って常識に縛られてるのと変わらないです。ただのビール風飲料ですから。
生田
安田とはいえビールですからね。カテゴリーとしては。
もし名前が違ったらどうですか。だってレッドブルはいいわけでしょ
生田
安田名前が違ったら・・・オッケーかもしれませんね。オロナミンCだって多少はアルコールが入っているし。
常識に囚われすぎなんですよ。
生田
安田ノンアルビールを飲んで車を運転するのは法律で認められていますからね。
そりゃそうですよ。それで車に乗れないのは非科学的ですよ。
生田
安田サントリーの取り組みは正しいってことですね。リスクもありそうですけど。
先入観に縛られずどんどんチャレンジして行かないと。
大きな会社だからこそ常識に縛られない戦略が必要な時代ですよ。
生田
安田確かにそうですね。
若い人はどんどんお酒を飲まなくなってるじゃないですか。
生田
安田飲まない人が増えてます。
そこに切り込んでいきたいんでしょう。
酒のメーカーではなく「ちょっとリラックスできる飲料のメーカー」に変えていきたい。うまい戦略ですよ。
生田
安田なるほど。
ハイボールもサントリーが流行らせたじゃないですか。
乾杯市場、宴会市場ではビールが当たり前だったのに、今はハイボールもデフォルトですよね。
生田
安田確かに。1杯目からハイボールを頼む人は多いです
アサヒやキリンにビールで勝てないから土俵を変えたんでしょう。ビールというパイの取り合いをやめて。
生田
安田ビールで勝つ必要はないと。すごい戦略ですね。
会議の飲み物もコーヒーだと勝てないじゃないですか。
そのパイを新しいツールで切り開こうとしてる気がします。
生田
安田なるほど。
乾杯でのハイボールが当たり前になったように、会議や商談でのノンアルビールを当たり前にしていくと。
3年後にそうなっていても僕は驚かないですね。
生田