 >  対談一覧  >  第52話『釣りから学ぶ集客のポイント』
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餌を間違えるな
 安田
安田生田さんは釣り好きですよね?
好きですね。
 生田
生田 安田
安田釣りと集客ってちょっと似てる気がして。
「魚が集まってるところに船で行くパターン」と「船の周りに魚を集めるパターン」があるじゃないですか。
基本的にはそうですね。だけどやっぱり魚のいるところに行く必要はあります。
 生田
生田 安田
安田船から餌を撒いて魚を集める映像を見ますけど。
どこで餌を撒くかが重要で。それを考えないとあまりにも効率が悪い。
 生田
生田 安田
安田なるほど。
そこは集客や採用も同じだと思います。
たとえば伊勢で人材を探そうとしても、まず伊勢という釣り堀の中に求める魚がいない。
 生田
生田 安田
安田いませんか。
どれだけいい餌を撒いてもマグロは釣れない。採用で言えば福利厚生や給与なんかの条件を良くしてもダメ。
マグロが釣りたいならマグロの生息地に行かないと。
 生田
生田 安田
安田まずはマグロが回遊しているところにいく。その上でいい餌を撒く。この順番が大事だと。
マグロが回遊する場所も一定じゃないので。
その日の海水温度とか、海中の酸素濃度とか、潮目を見極めてアジャストする。
これは集客でもまったく同じです。
 生田
生田 安田
安田潮目ってなんですか?
僕らで言うと2019年のコロナ前は「働き方改革」というベクトルがあったんですよ。
でも今はもうなくて。潮目が変わったわけです。
 生田
生田 安田
安田なるほど。今はどう変わったんですか。
今はDXとかですね。
 生田
生田 安田
安田潮目の変化はどうやって見極めるんですか? 集客には魚群探知機もないし。
集客で言うところの潮の流れは「お客さんがインターネットでどういう検索キーワードで調べるか」とニアリーイコールです。
 生田
生田 安田
安田あー、なるほど。
たとえば「冬だったらこういうことを検索するよね」とか。
「いまこういう言葉が流行ってるよね」とか。集客が上手な会社はそのトレンドをしっかり抑えてます。
 生田
生田 安田
安田トレンドに合わせた調整がすごく大事ってことですね。
調整し続けないとダメです。
1回効果が出たキーワードでずっと効果が出るとは限らないので。
 生田
生田 安田
安田ネットの集客って大変ですね。
大変ですけど便利でもあります。ネットは全部つながってますから。
たとえば「フルリモートワークで業務委託」という条件だったら、伊勢であろうが関係ないわけです。
 生田
生田 安田
安田なるほど。釣りと違って移動しなくていいわけですね。
三重県伊勢市に住んでいても、インターネットを使ってマグロを追いかけ続けることができるのが、今のビジネスですよね。
 生田
生田 安田
安田田舎で暮らしたい若者も増えているし。リモートじゃなくても採れそうですね。
生田さんもそのパターンですよね。
僕みたいな人はまだまだマイノリティですよ。
やっぱりいい人材を確保したいならリモートワークです。
 生田
生田 安田
安田そうなんですね。
リモートにするだけでターゲットが全国規模に広がりますから。
応募者の数は10倍以上になります。
 生田
生田 安田
安田そんなに増えますか。
増えますね。
伊勢で「kintone」というキーワードで募集しても、月に1件反応があるかないかですもん。
 生田
生田 安田
安田地方での採用にはリモートワークが必須だと。
都会も結局そうですよ。優秀な若者ほど出社したがらないので。
 生田
生田 安田
安田そうかもしれません。都会の通勤って満員電車がすごいし。
そもそも都心部に住んでないじゃないですか。
 生田
生田 安田
安田確かに。都心は家賃が高いですからね。片道1時間以上なんてザラですよ。
下手すると2時間越えとか。
じつは都心ほどリモートワークを好む傾向があるんです。
田舎だったら車でのんびり出社できますけど。
 生田
生田 安田
安田そこは勘違いしている経営者が多いかも。
そうなんですよね。
だけど餌を間違えるとターゲットは絶対に釣れないです。
 生田
生田