> 対談一覧 > 第164回「純金キャンディーが生み出すマーケット」
純金キャンディーが生む話題化マーケ戦略
安田黄金糖っていうキャンディをご存知ですか?
いや、知りませんでした。
生田
安田そうですよね。私が小学生の時にギリギリ食べたお菓子って感じで。
当時は流行ってたんですか?
生田
安田どうなんでしょう。
確か紅茶味とか3種類ぐらい入ってる地味なキャンディーで、子供の頃の私はあまりときめきませんでした。
でも未だにあるってことは根強いファンがいるんでしょうね。
生田
安田そう思います。その黄金糖さんが「純金の黄金糖」なるものを売り出していまして。
キャンディーの形を模した純金の塊で。
これ要するに金のインゴットですよね。
生田
安田インゴットの飴です(笑)これが毎月1回抽選で当たるらしいんですけど。
毎月1個しか当たらないんですね。
生田
安田そうなんですよ。しかも抽選するのに1回100万円かかるそうです。
当選しなかったら払わないってことでしょう?
生田
安田そうみたいです。つまり100万円で購入出来る権利の抽選ですね。
いくらぐらいの価値があるんでしょうね。そのインゴット。
生田
安田純金の量だけでなんと150〜160万ぐらいの価値があるらしいです。
それは申し込みが殺到するでしょうね。
生田
安田はい。毎回、申し込みが殺到しているらしいです。
だって100万払えば160万もらえる抽選会みたいなもんですから。
黄金糖に興味がなくても「1回抽選しとこうか」みたいになるでしょうね。
生田
安田まあ会社からしたら毎回確実に60万の赤字が出るわけですが。
そうですね。
生田
安田だけど生田さんのような黄金糖を知らなかった人たちに知ってもらう広告費と考えたら安いかもしれない。
間違いなく認知を広めるための広告ブランディング戦略でしょうね。
たった60万でニュースがバズるなら賢いやり方だと思いますよ。
生田
安田やろうと思えば誰でも出来そうな戦略ですけど。
自社商品を金のインゴットにしてそれより安い価格で抽選すれば人が集まるわけですし。
認知度の戦略としては、もうめちゃくちゃいいとは思いますね。
ただ二匹目のドジョウは厳しいんじゃないですか。
全く同じやり方だと次はバズらない気がします。
生田
安田確かに。価格だけ釣り上げても何か嫌らしいですし。
そうなんですよ。だから最初に考えた人の勝ちですね。
生田
安田これが現金だとここまでニュースにならないですもんね。100万円で200万買えますみたいな企画だと。
そう思いますね。黄金糖の形をしたインゴットっていうところにニュースとしての価値があるんでしょう。
生田
安田飴の形をしたインゴットは確かにニュース性があります。
画像を見ると、そのインゴットには黄金糖100周年と書かれているようですね。
だからメモリアル的な意味合いもあったりするんでしょう。
生田
安田100周年記念キャンペーンでインゴットを格安で配ったと。
はい。そういうストーリーだと思います。
生田
安田買った人はどうするんでしょうね。そのまま売っても50〜60万円儲かるわけで。
月1個しか販売していませんから。シリアルナンバーが入ってたらプレミアムが付くかもしれません。
生田
安田当たった瞬間に田中貴金属に売りに行く人が多い気もしますけど(笑)
そういう人もいるでしょうね。
ただ売るなら田中貴金属よりメルカリで転売した方が高く売れそうな気はします。
生田
安田金の価格以上で売れますかね。
数に限りのあるインゴットですから。
生田
安田確かに。トイレットペーパーの芯を買う人がいるくらいですからね。欲しい人はいるかも。
金の価格自体もっと上がる可能性がありますし。
生田
安田じゃあこのキャンペーンは大成功ですか?
認知度アップには繋がると思いますがファン作り、購入には繋がらないんじゃないかと思いますね。
生田
安田正月のマグロの競りだと、落札した会社にお客さんが殺到しますけど。そういうふうにはなりませんか?
ならないでしょうね。
認知を取るマーケティングとしては優秀だと思いますけど、黄金糖という商品の購買に繋がる動線かというと、疑義ありという感じです。
ただ「面白いことを考えるお菓子メーカー」ということで採用力に貢献する可能性はあると思います。
生田