> 対談一覧 > 第156回「ウォシュレットはトヨタを超えることが出来るか」
トイレから始まる日本のグローバル逆襲
安田アメリカでウォシュレットがバカ売れしているそうです。
いいですね。海外旅行でいちばんの不便ですよ。
生田
安田日本人はみんなそう言いますよね。
でも海外ではイマイチ浸透していないイメージです。
アジアの高級ホテルがようやく完備してきた感じですね。
生田
安田アメリカでは日系ホテル以外では見たことないです。それが爆発的に売れているという。
そもそもウォシュレット自体、発売初期にあまり売れなかったみたいですね。
生田
安田そうなんです。
生田さんは年代的に知らないと思うんですけど、有名なCMがありまして。戸川純という女優さんの。
記憶にないですね。
生田
安田80年代ですから。
手についた絵の具をティッシュで拭いて汚くなっていくCM。
そこで戸川さんが言うんです。「手は汚れると洗いますよね。お尻だって洗って欲しい」って。
なるほど。それはインパクトありますね。
生田
安田めちゃくちゃインパクトがありました。だけどCMの割には売れなくて。
浸透するのに10年以上かかったみたいですよ。
今では家やホテルについているのが当たり前ですもんね。
生田
安田洗浄便座がついてないホテルだとクレームものですよ。国内では。
なぜアメリカで突然売れ始めたんですか?
生田
安田アメリカの一般家庭のトイレってコンセントがないんですって。
なるほど。それは盲点ですね。
生田
安田そうなんですよ。電源がないのでウォシュレットをつけようがない。
そこでTOTOさんが電源をつける工事をセットにして売ったら爆発的に売れた。
素晴らしい。
生田
安田日本でも普及に時間はかかりましたけど今はないと生活できないじゃないですか。
きっとアメリカでも実際に使い始めたらもう元に戻れなくなると思います。
そうでしょうね。あっという間に全米に広がって、その後全世界に広がるんじゃないですか。
生田
安田電気自動車よりこっちの方が儲かりそうですよね。
どういう技術が必要なんでしょう。
シャインマスカットみたいに模倣されないといいですけど。
生田
安田詳しい人に聞いたことがあるんですけど、実はすごい技術みたいです。
水が出てくる角度とか、強さとか。最初はちゃんとお尻に当たらなかったんですって。
そうなんですね。
生田
安田はい。強すぎるとか、弱すぎるとか、全然当たらないとかであまり使えなかった。
いろんな試行錯誤の結果、微調整を繰り返して数十年で今に至っているそうです。
じゃあ模倣するのは簡単ではなさそうですね。
生田
安田はい。簡単には作れないみたいです。
家電が廃れて、電気自動車でも中国にやられそうですが、ウォシュレットで巻き返しを図れるかもしれません。
あり得ますね。TOTOは先行者利益でたくさんのデータベースを持っているでしょうから。
生田
安田日本全国ウォシュレットの下請けだらけという時代が来るかもしれませんね(笑)
日本人は調整能力がすごく高いので合ってますよ。
そのうちIoTウォッシュレットとか出てくるかもしれない。
生田
安田何ですかそれは?
個人に合わせて最適化してくれるトイレとか。
4人家族それぞれに合わせて角度や水流を変えたり。
あとはネット経由でさらなる機能がアップデートされるとか。
生田
安田おお!すごい。それが世界標準になる日も近いかもしれません。
トイレ大国になれるかも(笑)全米でこれが常識になったら世界中に広がりますよ。
生田
安田TOTOがトヨタ自動車を超える可能性もありますか?
全米、全ヨーロッパで普及すれば可能性はありますよ。
ヨーロッパって恐ろしいぐらいトイレが汚いですから。
生田
安田日本の未来がトイレから変わるかもしれない。
TOTOさんがトヨタを超える日を期待して待っていましょう。