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Conversation対談

2025.07.14

第127回「社長に必要なのは元ネタの提供力」

テーマ「デジタル化の次に来るもの」

社長の何気ない日常が実は面白い!

  • 安田

    社長の情報発信が必須という時代になってきました。けど自分じゃなかなか出来ないという人が多いです。

  • 「発信する=筆まめである」みたいなイメージがあるんでしょうね。実はまったくそんな必要はないんですけど。

    生田
  • 安田

    外注しちゃえばいいってことですか?「その人らしさ」みたいなものが出ない気がしますけど。

  • 何を外注するかということが大事で。
    文章を書いて、配信作業をやって、というのは外注しても全く問題ないわけですよ。

    生田
  • 安田

    ほう。では自分でやるべきは何ですか?

  • 社長が発信していく上で一番大事なのは元ネタの提供力だと思います。

    生田
  • 安田

    特別なネタが必要だってことでしょうか。

  • いえいえ。社長は会社が「どういう姿を目指しているか」「どういうお客さんを幸せにしたいか」「どういう商品やサービスを展開する予定か」って知っているはずで。

    生田
  • 安田

    そりゃ知ってるでしょうね。

  • それでいいんですよ。芸人じゃないので特別すごいネタを持っている必要はなくて。
    基本的には事業に関するアイデアや構想や戦略がベースになってきます。

    生田
  • 安田

    いわゆるビジョンや戦略ですね。

  • そう。あとは、その業界にしかないニッチなニュースもネタになります。

    生田
  • 安田

    なるほど。それなら山ほどネタがありそうですね。

  • そうなんですよ。だけど多くの社長さんは自分が持っている情報の価値を理解していなくて。
    この前、安田さんに紹介して頂いた宝石リフォーム屋さんがいたでしょ?

    生田
  • 安田

    はい。古い宝石を磨き直して販売されている社長さん。

  • 持ち込んだ古いジュエリーがリメイクされて全く違うデザインになったり、ピカピカに磨かれたりするのって、見ていて面白いじゃないですか。

    生田
  • 安田

    動画にしたらウケそうですよね。

  • そうなんですよ。めっちゃバズる可能性がある。でもご本人は「そんなの面白いですかね?」って感じで。

    生田
  • 安田

    確かに業界の人から見たら普通のことですもんね。

  • そういう元ネタが経営者の頭の中にはたくさんあるはずなんです。
    それさえきちんと提供してあげれば、文章を書いて発信する作業は外注しちゃっても問題ないわけですよ。

    生田
  • 安田

    「文章を書くのが苦手だから」って人が多いですもんね。

  • 別に自分で文章を書く必要はないですし、苦手だったら動画に登場して喋る必要もないんですよ。
    一言も喋んなくてもネタが面白ければ成り立つ。

    生田
  • 安田

    中古ジュエリーが生まれ変わる「ビフォーアフター」なんて確かに面白そうですよね。

  • 面白いですよ。
    ビフォーアフターの解説は誰かナレーターを入れてもいいし、テロップつけときゃいいわけですよ。

    生田
  • 安田

    社長が自分で文章にしたり喋ったりする必要はないと。

  • ない。もちろん得意なら自分でやればいいんですけど。そこが必須ではない。

    生田
  • 安田

    ネタだけ提供して、あとはプロに編集してもらえばいいってことですね。

  • とくに5G時代は動画ファーストですから。

    生田
  • 安田

    動画ってすごく手間がかかるイメージです。

  • いえいえ。動画の方が楽なんですよ。スタジオでカメラに向かって「はいどうぞ」みたいなイメージの人が多いですけど。

    生田
  • 安田

    違うんですか?私もやりましたけど、いまいち向いていなくて。

  • プロに頼んで張り付いてもらえばいいんです。

    生田
  • 安田

    張り付いてもらう?

  • たとえば先日、コムデック万博というイベントやってたんですけど。お客様が200名弱ぐらい来られて。
    そのコムデック万博の一部始終に密着の動画取材が入っていました。

    生田
  • 安田

    勝手に撮って勝手に編集してくれるってことですか。

  • そうなんですよ。別に何か凄いことを言うわけでも、それっぽいこと言うわけでもなく。
    カメラマンから質問されたことに答えたり、説明したりしただけ。

    生田
  • 安田

    それが面白い動画に仕上がってしまうと。

  • 面白いかどうかではなく、見ている人にとって非日常であることが大事。
    それをカメラの編集チームがドキドキワクワクするように味付けしてくれる。

    生田
  • 安田

    文春の切り取り記事みたいですね。発言の一部だけ切り取ってネタに仕上げちゃう。

  • まさにそんな感じですね。

    生田
  • 安田

    自分が元ネタとして通用するかどうかを判断する必要はないってことですか。

  • ないですね。出来上がった映像を出すか出さないかだけ判断すればいい。
    自分がいいと思っているものと、市場が見た時にいいと思うものって、乖離してるんですよ。

    生田
  • 安田

    焼肉屋さんの肉磨き動画がバズる時代ですからね。

  • そうなんですよ。社長にとって何気ない日常が実は面白かったりする。
    年商1億だったら1億を稼ぎ出すネタが必ずあるわけです。

    生田
  • 安田

    ネタを見つけて加工してくれるプロと組めば発信までできてしまうと。
    ちなみにどれくらいのコストがかかるものですか?

  • それは頼む相手によりますね。最近はテレビ業界からスピンアウトして動画作成する人が増えてきてるんですよ。
    そういう人に直接頼めばかなりリーズナブルにできちゃいます。

    生田

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