> 対談一覧 > 第87回『日本の駄菓子は宝の山?』
日本のアイスやお菓子、日本酒が海外で大人気!その理由とは?
安田日本のアイスクリームが今、海外で大人気らしいです。
どういうアイスですか?
生田
安田普通のコンビニで売ってるアイスですよ。
美味しいアイスといえばハーゲンダッツとか輸入品のイメージですけど。
確かに。高級アイスは輸入品のイメージですね。
生田
安田ところが海外では「日本のアイスは安くておいしい」と評判みたいで。お菓子も人気があるみたいですよ。
日本のお菓子やアイスってある意味ガラパゴスだから。面白いんでしょうね。
成城石井に行くとアメリカやヨーロッパのお菓子が売ってますけど、あまり面白味がないというか。
生田
安田昔から変わらない味って感じですね。固定ファンはいるんでしょうけど。
まさにそんな感じですね。
日本のメーカーって毎年のように新しいお菓子やアイスを作るじゃないですか。
ガリガリ君もいろんな味があったり。
生田
安田確かに。きのこの山だけでもいろんなバージョンがあるし。
カスタマイズ力がすごいですよ。
生田
安田それって我々が思ってる以上に魅力的なんでしょうね。輸出量がどんどん増えてるみたいですから。
味も美味しいじゃないですか。
ハーゲンダッツみたいに本格的ではないけど研究職の人たちがすごくこだわって作ってる。
生田
安田日本のマヨネーズもハワイで大人気らしいです。確かにアメリカのマヨネーズって美味しくないんですよ。
パン文化なのに美味しくないんですね。
生田
安田パンもまずいんですよ。ビックリするくらい。それでも売れてるから驚きでした。
味がわかる人が増えてきたんでしょう。日本にとっては追い風ですよ。
生田
安田国内で揉まれて安売りしているうちに、世界的に見たら「すごく魅力的な商品になっていた」という感じでしょうか。
寿司とか、ラーメンとか、和牛とか、どんどん海外で評価されてます。
調味料や加工品も評価されて然るべきですよ。日本のこだわりが詰まってますから。
生田
安田うまい棒も世界中で売れるようになるんでしょうか。ドイツ製のグミみたいに。
いや、売れるでしょうね。
生田
安田日本のお菓子って完成度が高いですもんね。付属のおもちゃがまた凝っていて。
新潟で作ってる手作りせんべいとかも。海外に持っていったらめちゃくちゃ高値で売れる気がしますよ。
生田
安田そうなったら国内でも値上がりするでしょうね。
日本のウイスキーなんて海外で売れすぎて日本人が買えなくなっちゃった。
日本での販売価格が安すぎたんですよ。クオリティの割に。
生田
安田日本人にとっては庶民的な酒でしたもんね。もう買えませんけど。
日本酒もいずれ高くなっていきますよ。手間かかってる割に安いじゃないですか。
生田
安田確かに。純米吟醸が4合瓶で1500円とかで買えちゃうから。
獺祭スパークリングは国内で1万円くらいなんですけど。
生田
安田けっこう高いですね。
日本人はそういう感覚じゃないですか。でも海外に持っていったら10万、20万でもみんな飲みたがるみたいです。
生田
安田なんと。
獺祭スパークリングってシャンパンと同じ瓶内2次発酵なんですよ。すごく手間がかかってる。
生田
安田そうなんですね。
ヨーロッパでは小さなシャトーが最初から世界をターゲットにしてすごいワインを作るじゃないですか。
生田
安田確かに。ロマネコンティとかペトリュスとか小さなシャトーですもんね。
日本企業もそうしていった方がいいですよ。
お酒とか、お菓子とか、雑貨とか。小さくてもこだわりのある商品ってたくさんあるじゃないですか。
生田
安田むしろそういう商品の方が多いです。でも国内だと安さも求められるし。
本当に価値が分かって「欲しい」と言ってくれる人に高値で売ればいいんです。
無理して国内で安く売り続ける必要なんてないんですよ。
生田
安田値上げができずにクオリティが下がったり潰れたりしたらもったいないですよね。
もったいないです。宝に生まれ変わる商品が日本にはたくさんありますよ。
生田