 >  対談一覧  >  第42話『無駄な社員の境目はここ』
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「社長が大好き」なんていう社員が一番の無駄
 安田
安田今ほんと人不足で大変でして。
私の周りもみんな困ってますね。
 生田
生田 安田
安田社員を食事に連れ歩いたりするのが、社長の楽しみでもあったじゃないですか。
もうその時代は終わりでしょう。
 生田
生田 安田
安田そもそも社員を雇うことがすごく贅沢なことになっていて。
下手すると銀座で遊ぶより社員を連れて遊ぶ方が高いわけですよ。
社員が贅沢品になっているという(笑)
 生田
生田 安田
安田冗談じゃなく本当にそうなんですよ。社員はもう贅沢品。
社長の気まぐれや好みで採用できる時代じゃない。
ビジネスに関してはもう省人化が必須ですよ。
 生田
生田 安田
安田昔はたくさん社員を抱えてる社長が「凄い!」「偉い!」って言われたんですけど。
はいはい。社員がたくさんいることを自慢してましたね。
 生田
生田 安田
安田だけど今は「いかに少なくするか」に社長の能力が問われている気がして。
まさしくそうだと思います。
 生田
生田 安田
安田同じ3億でも50人でやるか15人でやるかで利益が全然違う。
そうですね。
いい企業の評価軸は社員数でも売り上げでもなく、やっぱり人時生産性ですよ。今の時代は。
 生田
生田 安田
安田1人当たりの営業利益ってことですか。
そうです。だから15人で3億稼いでる組織の方が優秀なんですよ。
ただしサステナビリティみたいな部分は重要ですけど。
 生田
生田 安田
安田サスティナビリティですか。
どこまで永続性のあるビジネスかってところ。
 生田
生田 安田
安田あまりに属人化されてたら難しいですよね。一人抜けたら終わってしまうとか。
そうなんですよ。少人数で尚且つビジネスモデルがシステム化されていること。
そうすれば永続性があるじゃないですか。
 生田
生田 安田
安田誰が抜けてもビジネスは回っていくと。
そうそう。省人化とサティスナビリティはセットなんです。単に人数が少ないだけではなく。
 生田
生田 安田
安田理想は「永続性のある最低人数」ということですね。
そういうことです。
 生田
生田 安田
安田社長は寂しくなりますね。朝礼の人数も少なくなるし。
少ない方が楽でいいじゃないですか。朝礼がそもそも要らないし。
 生田
生田 安田
安田朝礼が好きな社長さん多いんですよ。
若い社員が目をキラキラ輝かせて聞いてくれたり。食事に誘っても喜んでついてきてくれて。
そんな社員いらないでしょ(笑)
 生田
生田 安田
安田いやいや。生田さんはいらないでしょうけど、そういうのが大好きな人もいるんですよ。
それこそ銀座で遊べばいいじゃないですか。
 生田
生田 安田
安田銀座じゃダメなんです。会社を愛していて社長を尊敬してる社員じゃないと。
めちゃくちゃお金かかりますよ。銀座にアウトソースした方がはるかに安い。
 生田
生田 安田
安田いやいや。
お金を払ってちやほやされるんじゃなく、「社長のことが好き」と言ってくれる社員に囲まれたい。
社員だって給料もらってるからそう言うだけですよ。
 生田
生田 安田
安田そう思ってない社長がいっぱいいるんです。社員を信じてるんです。
あーなるほど。だから社員が辞めるとブチギレるわけですね。
 生田
生田 安田
安田そうなんですよ。「うちの社員って俺のこと大好きなんだよね」って。心から信じてるから。
ホントかな(笑)
 生田
生田 安田
安田社員さんと2人になった時に聞くと「大変なんです」って言ってますね(笑)
でしょうね。
 生田
生田 安田
安田社長って無駄遣いが嫌いなはずなのに、必ず無駄な社員を抱えてるんです。
共通してるのは社長が可愛がってる社員だってこと。
「社長が大好き」なんていう社員が一番の無駄なんですよ。
 生田
生田 安田
安田おっしゃる通りです。